AI技術の進化により、顧客対応や業務効率化にチャットボットを利用する企業が増えています。中でも「AIチャットボット」は、従来チャットボットよりも高精度かつ柔軟な応答が可能です。
しかし、「AIチャットボットの仕組みがよくわからない」「AIチャットボットを使いたいけど、どのツールを選べば良いかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、2025年最新のおすすめAIチャットボット14選を目的別に紹介します。また、導入効果を高めるAIチャットボットの選び方や導入時の注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
株式会社サンソウシステムズでは、月額1万円から導入できるチャットボットツール「さっとFAQ」を提供しています。チャットボットツールを導入したことがない企業でも手軽に始められます。
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AIチャットボットとは
AIチャットボットとは、人工知能(AI)を使って人間と自然な会話をおこなうプログラムです。ユーザーのテキストや音声で質問を入力すると、質問内容や意図を理解して回答を生成します。従来のチャットボットと異なり、文脈や言い回しの違いを理解し、柔軟かつ人間らしい回答ができる点が特徴です。
近年では、カスタマーサポートやECサイトでの商品案内、社内ヘルプデスク、予約受付、アンケート収集などさまざまな企業で導入が進んでいます。特に、24時間365日対応できる点や、大量の問い合わせを同時処理できる点から、顧客満足度向上や業務効率化のためのツールとして注目されています。
AIチャットボットの仕組み
AIチャットボットは、「自然言語処理(NLP)」と「機械学習(ML)」という2つの技術を活用して、回答を生成します。
自然言語処理(NLP)とは、人間の言葉を理解し、意味を解釈する技術を指します。例えば、「営業時間は?」「何時までやっていますか?」のように、同じ意味でも表現方法が異なる質問を同じ意図としての認識し、文章から重要なキーワードを抽出する役割を担います。これにより、AIはユーザーの質問の背景やニュアンスを正確に把握することが可能です。
機械学習(ML)とは、過去の会話データや登録されたFAQ、外部から取り込んだ知識ベースなどを基に学習し、回答精度を高める技術です。最初は期待した通りの回答が得られなくても、蓄積されたやり取りや改善のフィードバックを取り入れることで、徐々により的確な応答ができるようになります。
これら2つの技術によって、ユーザーの質問を解析・分析し、回答を生成するプロセスを経て、適切な回答を導き出すことが可能です。AIチャットボットはデータやログを蓄積するため、使えば使うほど人間と話しているような自然な会話ができるようになります。その結果、問い合わせ対応の質が向上し、顧客とのコミュニケーションがよりスムーズになります。
従来のチャットボット、生成AIチャットボットとの違い
AIチャットボットと、従来のチャットボット・生成AIチャットボットとの違いは以下の通りです。
AIチャットボット | 従来のチャットボット | 生成AIチャットボット | |
会話の仕組み | AIが自然言語処理・機械学習を活用して柔軟に回答 | ルールやシナリオに基づいて会話を生成 | 大規模言語モデルを活用して回答を生成 |
特徴 | ・幅広い質問に答えられる ・過去の会話やデータを学習し、精度が向上する | ・想定外の質問には対応できない ・明確なルールのもと回答できる | ・より柔軟で自然な会話ができる ・複雑な質問や新しい情報にも対応しやすい |
対応範囲 | ・カスタマーサポート ・FAQ対応 ・社内問い合わせ対応 | ・FAQ対応 ・定型的な業務の自動化 | ・カスタマーサポート ・FAQ対応 ・ユーザーとの対話 |
導入・運用コスト | 中程度 | 低い | 高い |
AIチャットボットの主な機能
AIチャットボットの主な機能は以下の通りです。
機能 | 具体例 |
自動応答 | ・一般的な質問から専門的な質問まで、自動的に回答を生成する ・事前学習または学習したFAQデータによる回答も可能 |
情報検索 | ・最新情報を含むWeb上の情報を収集する ・専門分野の情報収集も可能 |
自動学習 | ・会話履歴やデータから学習し、回答精度を向上させる ・ユーザーの好みも学習する |
多言語対応 | ・文脈を加味した上で翻訳する ・専門用語の翻訳も可能 |
有人チャット連携 | ・チャットボットで対応できない内容の場合、担当者に引き継ぐ |
外部システム連携 | ・CRMや予約システムと接続し、自動処理する |
分析 | ・会話履歴や問い合わせ傾向を可視化する ・リポートを作成する |
なお、ツールによって機能は異なるため、ツールを選ぶ際は自社に合った機能があるかの確認が重要です。
AIチャットボットの活用シーン
AIチャットボットの得意分野は、膨大なデータの処理や、あらかじめ登録されたルールに基づく回答、データ分析、音声認識などです。一方で、データや学習内容に含まれていない情報や、人の気持ちを汲み取ることはあまり得意ではありません。
そのため、AIチャットボットは以下のようなシーンで効果的に活用できます。
カスタマーサポート
1つ目の活用シーンは、カスタマーサポートです。よくある質問やFAQで対応可能な問い合わせは、AIチャットボットによって自動化できます。24時間365日対応が可能なため、営業時間外でも迅速に顧客をサポートできます。
また、複雑な問い合わせだけを有人対応に回すことで、従業員の業務負担が軽減する上、他の仕事に時間を割くことが可能です。
問い合わせ急増によりAIチャットボットを導入した株式会社ベネフィット・ワンでは、導入1年でメール・電話のお問い合わせを約40%削減することに成功しています。
参考:株式会社ユーザーローカル「メール問い合わせ50%減、電話は20%減!サイトリニューアルを機にカスタマーサポート体制を刷新し、会員の声をリアルタイムに反映したチャットボット運用へ」
社内ヘルプデスク
2つ目の活用シーンは、社内ヘルプデスクです。「問い合わせ担当が対応業務に追われている」「回答までに時間がかかる」など、社内ヘルプデスクには多くの課題があります。
AIチャットボットは質問を入力するだけで、わからないことを即座に回答してくれます。例えば、パスワードをリセットする方法や新しいPCの申請方法など、さまざまな質問への回答が可能です。これにより、問い合わせ対応業務の負担が大きく軽減されます。
電話による問い合わせ削減を目的にAIチャットボットを導入した株式会社PALTACでは、問い合わせ担当者から「問い合わせの心理的な負担が軽くなった」との声があがっています。
参考:株式会社Helpfeel「自己解決が社員満足度を促進し、1年で社内利用が5.2倍に!全部門の問い合わせ集約も視野」
FAQ対応
3つ目の活用シーンは、FAQ対応です。よくある質問やマニュアルをまとめていても、必要な情報を探すのに時間や手間がかかってしまい、IT部門や総務部門に直接問い合わせることも少なくありません。
AIチャットボットをFAQ検索ページに設置することで、質問文から適切な回答をスムーズに得られます。また、AIチャットボットの学習機能で「どの質問が多く寄せられているか」を分析すれば、さらに精度の高いマニュアルを整備することも可能です。
営業時間外や年末年始の問い合わせ対応に課題を感じていた株式会社ファブリカコミュニケーションズでAIチャットボットを導入したところ、「必要なときにすぐに調べられる」「わざわざ問い合わせるほどでもない内容でも気軽に調べられる」と顧客の利便性向上につながっています。
参考:株式会社L is B「営業時間外や年末年始の問い合わせ対応強化で、満足度を向上させたい」
CVR改善
4つ目は、CVR改善です。Webサイト訪問者が抱える疑問に対して、AIチャットボットはより幅広く、かつ詳細な質問や疑問に対応可能で、顧客満足度の向上が期待できます。
また、チャットボットは個人情報などを入力することなく必要な情報を返答できるため、問い合わせのハードルが下がり、離脱率も低下します。さらに、顧客データの分析によって見込み顧客の獲得や、キャンペーンの案内、ターゲットマーケティングの強化にも貢献するでしょう。
Webサイトのアクセス数は増加しているものの、CVRが伸び悩んでいた株式会社エイスリーがAIチャットボットを導入した結果、全体のCV数は導入前の約150%に達し、CVRの向上につながっています。
参考:株式会社エフ・コード「チャットを徹底活用してCVRアップを実現!問い合わせの6割がチャット経由になり、総CV数は150%に!!」

AIチャットボットの導入メリット
AIチャットボットをカスタマーサポートや社内問い合わせ対応などに活用することで、企業や担当部署はさまざまなメリットを得られます。
本章では、AIチャットボットの導入メリットを4つ解説します。
業務効率化と担当者の負担軽減が実現する
1つ目のメリットは、業務効率化と担当者の負担軽減が実現することです。AIチャットボットの導入により、これまで従業員がおこなっていた問い合わせ業務量が減り、大幅な業務効率化につながります。
例えば「パスワードを忘れた」「商品の配送状況を知りたい」「返品は可能か」などの定型的な質問にAIチャットボットが対応することで、問い合わせ担当者はより有人対応が必要な問い合わせや、他の業務に集中できるようになります。
人的コストが削減する
2つ目のメリットは、人的コストの削減です。カスタマーサポートや社内ヘルプデスクなど人手が必要な業務にAIチャットボットを導入することで、24時間365日自動で応答できるため、必要な人員を削減できます。
また、繁忙期やキャンペーン期間中など問い合わせが急増する時期でも、AIチャットボットが対応してくれるため、増員する必要もありません。人手は本当に必要な場面に集中できるため、中長期的には人件費の削減につながります。
顧客満足度がアップする
3つ目のメリットは、顧客満足度の向上です。株式会社PRIZMAの調査によると、AIチャットボットの導入により6割以上が顧客満足度アップの効果を得ていることが明らかになりました。
顧客が電話やメールで問い合わせをした場合、混雑時には回答までに数時間から数日かかることもあり、ストレスを感じることもあるでしょう。しかし、AIチャットボットを導入すると、深夜や休日などの営業時間外、混雑時でも関係なく、スピーディーに回答を得られます。結果として、「いつでも相談できる」と顧客満足度アップにつながります。
参考:株式会社PRIZMA「【AIチャットボットの導入実態調査】導入後、顧客満足度が「向上した」企業が6割以上!?リアルな声を調査!」
データの蓄積で企業の成長につながる
4つ目のメリットは、データを蓄積することで企業の成長につながる点です。AIチャットボットは会話ログや問い合わせ内容を自動で記録します。記録データの分析で、顧客が抱える課題やニーズの傾向を把握し、商品・サービス改善や新規企画の立案に役立てられます。
また、多く寄せられている質問や、有人対応に切り替えた質問などが明らかになれば、情報をWebサイトやマニュアルに反映してAIで解決できる範囲を広げることも可能です。さらに、購入直前に離脱するユーザーの会話の分析によって、CV(コンバージョン)向上施策のヒントが得られます。
自社に合ったAIチャットボットの選び方
AIチャットボットの導入で業務効率化や顧客満足度などのメリットを得るには、自社に合ったAIチャットボットの選択が必要です。
本章では、自社に合ったAIチャットボットを選ぶ6つのポイントを解説します。

目的に合った機能
AIチャットボットを効果的に活用するには、目的に合った機能があるかを確認しなければなりません。まずは、「カスタマーサポートに使いたい」「FAQの精度を高めたい」などの目的を明確化します。
次に、目的に合った機能があるかを確認しましょう。目的に合った機能の例は以下の通りです。
- カスタマーサポート:FAQ自動応答、有人チャット切替、多言語対応、問い合わせ履歴管理など
- 社内ヘルプデスク:外部システム連携、社内FAQデータベース参照など
- FAQ対応:自然言語処理(NLP)の精度、文脈理解能力、自己学習機能など
目的を明確にすることで、「あれもこれも必要」と機能を詰め込みすぎることなく、コストパフォーマンスも向上します。「何を解決したいのか」から逆算して機能を選定することが重要です。
操作性
2つ目のポイントは、操作性です。AIチャットボットを導入しても、使いにくい仕組みだと従業員も問い合わせ担当者も利用しなくなります。また、カスタマーサポートに活用する際も、操作性が悪いとWebサイトから離脱する可能性が高くなります。
そのため、IT知識がなくても簡単に操作できるか、ユーザーの視点でチェックすることが重要です。また、AIチャットボットを運用する担当者にとっても、操作性の良さは欠かせません。ドラッグ&ドロップなどで直感的にデータの更新ができるか、設定画面や会話フローの編集がわかりやすいかなどを確認します。専門知識がなくても日常的に使用しやすい操作性であれば、運用のスピードが大きく向上します。
セキュリティ対策
AIチャットボットは顧客情報や社内情報を含む会話をやり取りするため、セキュリティ対策が十分に施されたツールを選ぶ必要があります。例えば、通信データが暗号化(SSL/TLS)されているかどうかを確認します。通信内容が常に暗号化されていれば、外部からの不正アクセスによる問い合わせ内容などの漏洩リスクを低減できます。
また、GDPRやCCPAなどのプライバシー規制に準拠しているかの確認も重要です。加えて、ツールのセキュリティアップデートの有無、脆弱性管理がおこなわれているかも確認します。
カスタマイズ性
4つ目のポイントは、カスタマイズ性です。自社の目的やニーズに合わせて、「シナリオ分岐や会話フローを自由に設計できるか」「外部システム連携ができるか」「自社に合うデザイン変更ができるか」などを確認します。柔軟にカスタマイズできるAIチャットボットであれば、使いやすさも向上するでしょう。
カスタマイズ性が低いと、使い方が限定され、将来的に使いにくくなるリスクがあるため、注意が必要です。
サポート体制
5つ目のポイントは、サポート体制です。AIチャットボットの導入後は、「操作方法がわからない」「実際に動かしてみたら予期せぬ処理が起きた」などさまざまなトラブルが発生する可能性があります。
そのため、導入後にどのようなサポートが受けられるのか、詳しく確認することが大切です。緊急時にはチャット・メール・電話など、どのような手段でサポートを受けられるのかに加えて、受付時間や対応可能な日時も確認しておきましょう。
また、スムーズに運用を開始できるよう、初期設定から運用開始までサポートがあるかどうかも確認しておくと安心です。
さらに、AIチャットボットは専門的な知識が求められる場合もあるため、専門的な技術サポートが提供されているかどうかも確認しましょう。
費用対効果
6つ目のポイントは、費用対効果です。料金は導入コスト(初期費用)と運用コスト(月額費用・従量課金)の2つをチェックします。対応時間削減率、人件費削減費用など導入後の効果と比較して、費用が妥当であるか確認することが重要です。費用が妥当であるかの確認には、無料プランやトライアルを活用して実際の使用感や期待できる効果などを評価することがおすすめです。
また、機能の拡張を考えている場合は機能追加やAPI連携のオプション料金、従量課金制を選ぶ場合は上限設定やプラン変更の柔軟性も確認します。
加えて、利用量に応じて料金が変動する従量課金型か、固定料金型かも確認が必要です。長期的に利用する場合は、契約形態によって総コストが大きく変わることがあります。

【目的別】AIチャットボットおすすめ14選
本章では、目的別におすすめなAIチャットボットを厳選してご紹介します。比較表も活用しながら、自社に合ったツールを探してみてください。
カスタマーサポート向けAIチャットボット
カスタマーサポート向けのおすすめAIチャットボットをご紹介します。
サービス名 | 特徴 | 初期費用 | 月額費用 | 無料プラン | 無料トライアル |
チャットプラス | ・20,000社超の導入実績 ・低コストで高機能 | 0円 | 1,500円~ | × | 〇 |
Zendesk | ・数日で利用開始 ・問い合わせ対応の80%以上を自動化 | 要問い合わせ | 55ドル~ | × | 〇 |
KARAKURI chatbot | ・1日10分のメンテナンスで精度を維持・向上 ・利用シーンに合わせたUIの選択が可能 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
Service Cloud | ・SNSなどのチャネルで問い合わせ対応が可能 ・写真やビデオ、音声で問い合わせも可能 | 要問い合わせ | 19,800円~ | × | 〇 |
チャットプラス|チャットプラス株式会社
チャットプラス株式会社が提供するチャットプラスは、顧客対応や社内へプデスクの自動化に幅広く活用できるチャットボットです。月額1,500円からという手頃な価格ながら、AI機能もシナリオ設計機能も搭載されており、自社に合わせた運用ができます。低コストで高機能なチャットボットを求める企業におすすめです。
チャットプラスの特徴は、FAQの自動作成やオペレーターへの回答候補の提案(サジェスト機能)など、問い合わせ対応の効率化と運用コストの削減が可能な点です。また、AIチャットボットでの対応が難しい場合は、有人チャットへスムーズな切り替えもできます。AIとオペレーターによる柔軟な連携によって、顧客満足度の向上が期待できます。
また、ボット起動数やボットからのコンバージョン率・離脱率のデータ化・分析も可能で、顧客のニーズに合ったサービスの改善にも役立つでしょう。
Zendesk|株式会社Zendesk
株式会社Zendeskが提供するZendeskは、問い合わせ対応の80%以上を自動化できるAIチャットボットです。導入直後でも、社内データや情報の登録によって数分で業務の30%を自動化できるため、効率的に活用できるチャットボットと言えます。会話フローのカスタマイズやデータ処理、分析などカスタマイズを進めれば、80%の業務を自動化し、カスタマーサポートの質を向上できます。
また、24時間365日のサポート体制が整っているため、トラブルが発生したときも安心です。6か月間無料トライアルも実施しているので、精度を高めて効果的にAIチャットボットを使用したい方は試してみると良いでしょう。
KARAKURI chatbot|カラクリ株式会社
カラクリ株式会社が提供するKARAKURI chatbotは、直感的な操作で高性能なAIチャットボットを運用できます。問い合わせ内容や利用シーンに合わせて、自由にUIを選択でき、専門知識がなくても簡単に操作できます。カスタマーサポートの担当者もストレスなく運用できるでしょう。
また、1日10分のメンテナンスで応答品質を維持・向上できることも特徴の一つです。日々の運用で精度を向上できれば、顧客満足度の向上にもつながります。
さらに、基幹システムやCRMなど外部システムとの連携し、顧客情報を活用することでパーソナライズな対応も可能です。顧客の状況に合わせて会話できることは、カスタマーサポートにとって有用な機能と言えるでしょう。
Service Cloud|株式会社セールスフォース・ジャパン
株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するService Cloudは、LINEやWhatsApp、Apple Messages for Business、Facebook Messengerなど、さまざまなチャネルで問い合わせの自動対応が可能なAIチャットボットです。テキストだけでなく、写真や動画、音声による問い合わせにも対応できる点が特徴です。
また、カスタマーサポートのログを活用し、顧客に対してサポート記事の提供もできます。よくある質問を記事にして掲載すれば、顧客は問い合わせの手間なく疑問を解消することが可能です。さらに、問い合わせ件数が減ることで、担当者の負担も軽減されるでしょう。
社内ヘルプデスク向けAIチャットボット
社内ヘルプデスク向けのおすすめAIチャットボットをご紹介します。
サービス名 | 特徴 | 初期費用 | 月額費用 | 無料プラン | 無料トライアル |
RICOH Chatbot Service | ・社内データをアップロードするだけで運用の準備が完了 ・手厚いサポート体制が整備 | 要問い合わせ | 18,000円~ | 要問い合わせ | 〇 |
HiTTO | ・FAQデータやシナリオ作成の必要なし ・チャットボットのキャラクターの設定が可能 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
chai+ | ・専門知識が必要な質問も自動応答 ・連携できるサービスが豊富 | 要問い合わせ | 14,800円~ | × | 〇 |
PKSHA AI ヘルプデスク | ・AIから有人対応へのスムーズに切り替えが可能 ・Teamsに問い合わせ窓口を統一 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | × | ×(デモあり) |
RICOH Chatbot Service(AI活用型チャットボットサービス)|リコージャパン株式会社
リコージャパン株式会社が提供するRICOH Chatbot Serviceは、社内データをアップロードするだけで運用の準備が完了するAIチャットボットです。質問や回答は、普段使い慣れているExcelで作成・更新できるため、ツールに不慣れな方でも安心して利用できます。リコージャパン人事部では、導入後2カ月で600件の問い合わせ対応、問い合わせ業務の70%を自動化した事例もあります。
簡単操作に加え、導入時だけではなく導入後も手厚いサポートが受けられるため、チャットボットの導入が初めての企業でも安心して利用できることも特徴の一つです。
HiTTO|HiTTO株式会社
HiTTO株式会社が提供するHiTTOは、日本中の企業のバックオフィスナレッジを体系化し、膨大な質問を学習したAIを搭載したチャットボットです。FAQデータやシナリオ作成の必要がなく、自社で回答の中身を設定するだけで手軽に運用できることがポイントです。
AIが問い合わせ履歴を分析し、不足している回答を提案してくれるため、そのアドバイスにしたがって回答を追加することで、チャットボットをさらに改善できます。
また、チャットボットのキャラクターの設定も可能です。ユーザーの愛着が湧き、利用を促進できるでしょう。
chai+|デフィデ株式会社
デフィデ株式会社が提供するchai+は、企業内のナレッジを活用し、問い合わせ対応を自動化するAIチャットボットです。検索拡張生成(RAG)技術を採用し、各業務に特化した精度の高い応答が可能です。
専門的な知識を必要とする質問にも正確に答えてくれるため、特定の担当者に集中しがちだった問い合わせ対応の負担を軽減し、従業員がより重要な業務に集中できる環境を構築できます。
また、LINEやChat Work、Instagramとの連携で、さらなる業務効率化にも役立ちます。
PKSHA AI ヘルプデスク|株式会社PKSHA Workplace
株式会社PKSHA Workplaceが提供するPKSHA AI ヘルプデスクは、生成AIを活用して問い合わせの自動化やナレッジマネジメントの仕組み化をサポートするツールです。AIから有人対応へとスムーズに切り替えることで、社内からの問い合わせを迅速に解決できます。
また、FAQで解決できない場合は社内ドキュメントを参照し、回答を提示することも可能です。参照した情報も提示してくれるため、いつでも正確な情報を確認できます。
また、Teamsに問い合わせ窓口を統一できるため、慣れたツールで簡単に問い合わせできることも特徴の一つです。新たなツールの導入に抵抗がある方や、IT知識の少ない方が多い企業に特におすすめです。

FAQ対応向けAIチャットボット
FAQ対応向けのおすすめAIチャットボットをご紹介します。
さっとFAQ|株式会社サンソウシステムズ
株式会社サンソウシステムズが提供するさっとFAQは、FAQ対応に特化したチャットボットで、高い費用対効果と導入・運用の手軽さが特徴のチャットボットです。月額1万円からという料金設定は業界でもトップクラスの低価格でありながら、FAQの会話データはExcelで簡単に作成でき、プログラミング不要でシナリオ設定やアンケート機能も実装できます。
また、生成AIと連携し、PDFやWord、PowerPointなどのファイルをアップロードするだけで簡単に会話データを作成できるのも特徴の一つです。
「明確なルールを設定して正確な回答を提供したい」といった企業にとって、あらかじめ設定したFAQやシナリオに基づき、ブレのない回答を提供できるため、情報の誤伝達や担当者による回答差異を防げることは嬉しいポイントです。
30日間の無料トライアルもご用意しておりますので、ぜひこの機会に導入を検討してみてください。
AI-FAQボット|株式会社L is B
株式会社L is Bが提供するAI-FAQボットは、独自のAIが人間の自然な言葉を理解し、最適な回答を提示するチャットボットです。FAQデータをExcelファイルで作成してアップロードし、Webページに専用タグを埋め込むだけで導入できるため、複雑な事前学習は不要です。
また、アップロードしたファイルに含まれていない単語であっても、2回目以降のやり取りでは会話内容に沿って適切に回答できる自動学習機能を搭載しています。はじめての質問で意図が十分に伝わらなかった場合でも、次回以降はより正確かつ的確な回答が可能になり、「意図が伝わらずやり取りができない」といったトラブルを防げます。
direct、LINE WORKS、Slack、TeamsやGaroon、desknet’s NEOなど、普段使っているツールと連携できることも魅力の一つです。ツールに不慣れな従業員でも、気軽に利用できるでしょう。
Helpfeel|株式会社Helpfeel
株式会社Helpfeelが提供するHelpfeelは、最先端技術の「意図予測検索」技術により、ユーザーが抱える疑問の意図を正確に捉え、最適な回答を提示できるAIチャットボットです。例えば、同じ内容でも漢字・ひらがな・カタカナの違いやスペルミスまで考慮し、疑問の解決につながるFAQページへ誘導できます。
数千件の資料でもAIによってすぐに運用できるため、データや知識量の多い大企業におすすめのAIチャットボットです。また、FAQの作成・管理だけでなく、ユーザーの検索行動を分析し、FAQの改善につなげる機能も搭載していることも、大企業におすすめな理由の一つです。
CVR改善向けAIチャットボット
CVR改善向けのおすすめAIチャットボットをご紹介します。
サービス名 | 特徴 | 初期費用 | 月額費用 | 無料プラン | 無料トライアル |
Sinclo | ・ユーザーが今欲しい情報を提供できる ・マニュアルを見なくても操作できる | 要問い合わせ | 10,000円~ | × | 〇 |
BOTCHAN AI | ・独自の自然言語処理アルゴリズムを使用 ・セキュリティ対策が万全 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
Tebot | ・コストパフォーマンスが高い ・専門性の高い情報も提供可能 | 0円 | 9,800円~ | × | 〇 |
Sinclo|株式会社エフ・コード
株式会社エフ・コードが提供するSincloは、特許取得済のチャットボット型Web接客ツールです。CVRや直帰率、離脱率改善などを課題に持つ企業に対しておすすめなチャットボットです。
特徴は、オートメッセージ機能が備わっていることです。オートメッセージ機能を使うと、Webサイト訪問者の滞在時間や訪問回数などから、最適なタイミングで最適なメッセージを発信できます。また、ユーザーがチャットの途中で離脱しても、再訪問時には過去のやり取りが復元されるため、最初から問い合わせをやり直す必要がありません。これにより、ユーザビリティの高さも特長の一つです。
直感的に操作できる管理画面で、IT知識の少ない方でもマニュアルを見ずとも簡単に活用できます。運用の手間がかからないことは、Sincloの魅力でしょう。
BOTCHAN AI|株式会社wevnal
株式会社wevnalが提供するBOTCHAN AIはオンライン接客を自動化するAIチャットボットです。Webサイト・LINE・IVRなど必要な場所に設置することで、ユーザーがスムーズに疑問を解決できます。独自の自然言語処理アルゴリズムを搭載したAIが、ユーザーの言い回しや表現を学習し、質問を予測して回答を生成します。
また、BOTCHAN AIは生成AIと企業独自のデータを組み合わせたツールであり、企業専任の接客コンシェルジュのように対応できる点も特徴の一つです。人間と遜色のないコミュニケーションが、顧客満足度の向上につながります。
さらに、Azure Open AIを利用しているため、「大規模言語モデルはセキュリティ面が不安」「情報漏えいや外部からの攻撃リスクが不安」という悩みを解消してくれることも魅力です。
Tebot|株式会社アノテテ
株式会社アノテテが提供するTebotは、コストパフォーマンスの高いAIチャットボットです。特徴的なのは、URLやPDFなどのファイルをアップロードすると、参照しやすい形式で自動で保存してくれることです。専門性の高い情報も自動保存してくれ、回答精度を高めてくれます。
また、分析機能によって利用率や解決率を可視化することで、顧客のニーズを的確に捉えられることも嬉しいポイントです。利用者からは、「ユーザービリティ改善にもつながる」との声が寄せられています。
さらに、製品やサービスに興味を持ったユーザーがAIチャットボットを利用すると、自動的に問い合わせフォームや資料請求フォームに誘導する機能も備わっています。リード獲得に役立つ機能と言えるでしょう。
AIチャットボット導入時の注意点
AIチャットボットは高い技術によって、カスタマーサポートや社内ヘルプデスク、FAQ対応などさまざまな場面で活用できる一方、導入時には押さえておきたい注意点があります。
本章では、注意点を5つ解説します。
導入目的が曖昧だと効果が出にくい
1つ目の注意点は、導入目的が曖昧だと効果が出にくいことです。「どのような問題を解決したいのか」「どのような効果を得たいのか」といった導入目的と、「どの指標で成果を測定するのか(KPI)」を明確に設定する必要があります。
例えば、カスタマーサポートの工数削減が目的なら「1件あたりの対応時間削減率」や「自動応答率」をKPIに設定します。CV(コンバージョン)改善が目的なら「チャット経由の成約数」や「離脱率低下」などが目標に挙げられます。指標が曖昧だと、どのように運用すれば良いかわからず、効果測定も難しくなるため、注意が必要です。
ユーザーのニーズを満たすAIチャットボットをつくるように心がけることで、課題解決や目的達成を実現できます。
回答精度を高める工夫が必要
2つ目は、回答精度を高める工夫をおこなうことです。AIチャットボットの運用開始前には、ユーザーがスムーズに会話ができるように機械学習やディープラーニングによる学習が欠かせません。スムーズに疑問が解決できるAIチャットボットになれば、顧客満足度や従業員満足度がアップします。
また、AIチャットボットへの学習は一度で終わりではなく、継続的に実施する必要があります。運用中の会話ログを分析し、誤回答や未回答のパターンを追加・修正を続けましょう。さらに、FAQ対応のAIチャットボットを運用する場合は、質問文と回答文を整理し、似た質問にも対応できるようにFAQのバリエーションを増やすことも重要です。
万全なセキュリティ対策をおこなわなければならない
3つ目の注意点は、万全なセキュリティ対策をおこなわなければならないことです。AIチャットボットは、顧客情報や社内の機密情報を扱う可能性があります。セキュリティ対策が万全でないと、フィッシング攻撃やマルウェア攻撃によって情報漏えいのリスクが生じます。
そのため、以下のようなセキュリティ対策が施されているか、導入前に確認しましょう。
- 通信の暗号化(SSL/TLS)
- アクセス権限の管理(不要な部署や外部からのアクセス制限)
- ログ管理(誰が・いつ・どの情報にアクセスしたかを記録)
- 個人情報のマスキングや自動削除機能
万全なセキュリティ対策がおこなわれているツールであれば、企業も顧客も安心・安全に利用できます。
有人対応の仕組みをつくる
4つ目は、有人対応の仕組みづくりです。AIチャットボットは、複雑な質問や感情的な内容、専門性の高い問い合わせなどには対応できないことがあります。そのため、AIチャットボット導入前にチャットボットが対応する内容・有人対応する内容を分けることが重要です。
また、ユーザーが「AIで解決できない」と感じた際、すぐに疑問を解消できるよう、オペレーター相談ボタンの設置を検討することもおすすめです。また、営業時間外は問い合わせフォームへ誘導するなどの工夫もおこないましょう。
AIチャットボットが向いていない場合がある
5つ目は、AIチャットボットがすべての課題解決にはつながらないことです。
AIチャットボットは高度な自然言語処理や自動学習機能を備えている一方、初期費用や月額費用が高額になりがちです。また、登録するFAQの数が多すぎると、AIの学習がスムーズに進まず、思った通りの効果を得られない可能性があります。
そのため、「できるだけコストを抑えたい」「すぐに運用開始したい」「質問パターンがあらかじめ決まっている」などの場合は、シナリオ型チャットボットの検討がおすすめです。シナリオ型チャットボットは、ユーザーとの会話になるように複数の選択肢をフローチャート形式で用意するため、導入が容易で誤回答リスクも低く、短期間で成果を出しやすい特徴があります。
複雑で幅広い質問に対応したい場合はAIチャットボット、コスト面と手軽さを重視する場合はシナリオ型チャットボットと使い分けるのがポイントです。

自社に合ったAIチャットボットを選んで業務効率化と生産性アップを実現しよう
自社に合ったAIチャットボットを適切に導入・運用すれば、顧客対応や社内業務を大幅に効率化できます。顧客や従業員の疑問もスムーズに解決でき、満足度向上にもつながります。
ただし、自社に最適なツールがAIチャットボットとは限りません。シナリオ型のチャットボットの方が費用対効果に優れ、ハイブリット型の方が効果的なケースもあります。そのため、導入目的を明確化した上で複数のタイプのチャットボットを比較し、自社に最適な製品を選ぶことが重要です。
株式会社サンソウシステムズでは、月額1万円から導入できるハイブリッド型チャットボットツール「さっとFAQ」を提供しています。さっとFAQは、Excelの専用テンプレートに「質問」と「回答」を貼り付けるだけですぐにチャットボットの作成が可能です。また、会話の流れを設定するシナリオ形式のチャットボット作成機能、生成AIによる会話データ作成機能など、業態や業務内容に合わせて幅広い使い方ができます。
「コストパフォーマンスを重視したい」「簡単にチャットボットを作成したい」という方は、30日間の無料トライアルもおこなっていますので、この機会にぜひお試しください。