明治からの挑戦の姿勢は、令和の今にも受け継がれる

昭和鉄工株式会社 様

会社紹介

昭和鉄工株式会社様は創業から 137 年と長きにわたり培ってきた「熱」の技術で様々な製品を生み出しています。具体的には業務用エコキュート、ボイラー・ヒーターをはじめとした熱源機器や空調機器の製造販売と、それに伴うサービスや設備工事の設計施工を中心とし、環境機器、都市景観製品、液晶パネル製造用の熱処理炉の製造販売も手がけています。
最近では昭和 11 年に製造した『アサヒボイラー』が 2019 年度建築設備技術遺産に認定され、同年には外気処理機『ラデック』が省エネ大賞の最高賞である経済産業大臣賞を受賞しました。

 

2019 年に経済産業大臣賞を受賞した外気処理機『ラデック』(左)

と最新の真空式温水ヒーター『エルゴン』(右)

1.『さっと FAQ』導入の背景

松本氏(新規事業・新商品開発本部):
はじめからチャットボットを探していたわけではなく、AI を中心とした最新技術を業務効率化に使えないかと展示会で情報収集していたところ、『さっと FAQ』に出会いました。チャットボットは導入のコストが高いイメージがあったのですが、『さっと FAQ』は、はじめてでも取り掛かりやすいユーザビリティーと導入コストが安い点が特に印象に残りました。
その後、社内業務におけるチャットボット活用検討のため、あらためてサンソウシステムズさんにサービスの説明に来社していただきました。その際に同席していた若手社員から「社内の導入に先駆けて、新卒採用サイトで『さっと FAQ』を試してみてはどうか」という意見があがりました。ちょうど新卒採用サイトを新たに立ち上げるタイミングだったこともあり、人事部に提案し即導入する運びとなりました。

『さっと FAQ』の展示ブース(日経 xTECH EXPO 2019)

2.『さっと FAQ』を選定した理由

松本氏:

『さっと FAQ』を選定したのは、コスト面で導入のしやすさはもちろんのこと、チャットボットの価値としてコンセプトをしっかりと示していることに共感したのが大きな理由です。
最先端技術を使った人間と遜色なく会話ができる AI チャットボットを構築する可能性もありましたが、学習には時間がかかり、現状では様々な意味でコストが高く、誰でも気軽にはじめられるという点では検討の余地がないと思っていました。
目的や用途に対して、どのようなサービスが必要かを考えると、『さっと FAQ』のコンセプトである次の点が合致しました。

  • 専門知識がなくてもスムーズに公開できる点
  • 初期の段階から想定問答に見合った十分な回答到達率を確保できる点
  • 運用しながら満足のいく形に調整できる点

そのため他のチャットボットサービスとは詳細な比較まではしませんでした。これだけの低コストで始められるのなら、比較検討に時間を費やすのは、むしろ機会損失になると判断したからです。

3.『さっと FAQ』の公開まで

松本氏:
『さっと FAQ』の機能を確認したところ、想定どおりに管理画面は使いやすく、会話データの作成が簡単にできるため操作面は問題ないと判断し、コンテンツ作成に注力することにしました。本来は数日で公開できるほど設定が簡単な『さっと FAQ』でしたが、今回は新卒採用サイトのチャットボットであるため、就活生の感性に近い入社 1~2年目の若手社員をプロジェクトメンバーとし、じっくりとコンテンツを作り上げました。
主業務の合間を縫ってのプロジェクトでしたが、QA の内容も若い感性からか、新鮮かつ価値ある意見がたくさん集まり、当初立てたスケジュールどおり無事に公開することができました。これも新しいチャレンジに積極的に参加してくれたメンバーのおかげです。
昭和鉄工(SHOWA)のアナグラムである『フーサ』(WHOSA)のネーミングやキャラクターデザイン、そして『フーサと就活トーク』というサービス名もメンバー全員で考えたものです。

「やるじゃん!」と銘打った新卒採用サイトと『フーサと就活トーク』

若手社員の発案で生まれたキャラクター『フーサ』(WHOSA)

4.『さっと FAQ』導入による効果

松本氏:
現段階ではチャットボット公開間もないため、採用という観点での効果検証は難しいですが、公開後 1 ヶ月間で 1,000 コール(注:質問と回答の対が 1 コール)を超えていますので、今後は就活生のエントリー数の増減などを定量的に分析できたらと思っています。
定性的な効果としては、チャットボットがある新卒採用サイトは社内外ともに非常に評判がよく、最新技術を使用しているという点で会社のイメージアップに大きく貢献しています。
それ以外にも、チャットボットという技術に社内の関心が向いたことも効果の一つです。チャットボットへの理解が進み、もともと開発部として考えていた社内効率化への応用に対し、全社的に具体的な計画が進み始めています。
このような効果の根底にあるのは入社 1~2 年目の若手社員たちの頑張りであり、それが全社的にも認められたことがチャットボットを導入した最大の成果かもしれません。

5.今後の展望

松本氏:
今後の展望として一例をあげると、営業部門から設計部門への技術的な質問をチャットボットに応答させたり、チャットの会話から定型文書を自動で作成させたりなどして、社内業務の効率化を図っていきたいと考えています。
現在利用中のエントリープランからベーシックプランにアップグレードすることによって、低コストで独立したチャットボットを 10 体まで作れるのは大変魅力的ですので、今回のプロジェクトに参加してもらったメンバーには、率先して各部署の業務効率化に対するチャットボット応用の可能性を考え、導入するためのキーパーソンを担ってもらえたらと期待しています。若いエネルギーで、新しい SHOWA の変化を生み出し、その過程での成長を楽しみにしています。
また、今回チャットボットを導入して運用することで、「データ」が集まるという視点を新たに得ることができました。これからの世界は質の高いデータをどれだけ集められているかがものを言いますので、その点でも有効活用できると考えています。
チャットボットという新技術を導入するというチャレンジも弊社にとって一つの変化です。これからも時代の変化に合わせて進化し続ける会社でありたいと思います。

新規事業・新商品開発本部 松本氏

補記 プロジェクトメンバーの声

A 氏:
チャットボットを利用してもらうための関連ワードの洗い出しがとても楽しかったです。自動会話で知りたい情報がすぐに出てくるスピード感や個性的なキャラクターを作ることに工夫できたと思います。
B 氏:
チャットボットという技術には元々興味があったので、本プロジェクトに携わることができて楽しかったです。参加したメンバーは皆、普段は別々の部署に所属しているため、今後の展開を検討した際に、各々の視点から考えた多彩な意見が出たのが印象的でした。
C 氏:
チャットボットプロジェクトに参加して、チャットボットの便利さを知ることができました。今後は、今回学んだ知識を活かしながら社内の業務効率化に役立てていきたいです。
D 氏:
Excel に質問と回答文を作成するだけで、みんなで考えたキャラクターとチャットで会話ができるのが新鮮で面白かったです。導入が容易でコストが低いので、リクルート以外での活用を検討しています。

さっと FAQ 導入プロジェクトメンバー


<昭和鉄工株式会社>

資本金 16 億 4,100 万円
設立 1933 年 4 月(創業 1883 年 10 月)
事業概要 空調熱源事業、サーモデバイス事業、都市景観事業、素形材事業、工事事業
連結従業員 397 名(連結 400 名)

<参考>

新卒採用特設サイト
https://www.showa.co.jp/recruit/

2020年4月取材