わずか2週間で2つのチャットボットを公開
メンタルヘルス事業でDXを実現

株式会社医療産業研究所 様

会社紹介

株式会社医療産業研究所様はヘルスケア(保健・医療・福祉)分野に特化した調査事業会社として1986年に創業しました。2003年よりメンタルヘルス事業を開始し、筑波大学 松崎一葉教授と「ストレスチェックPRAS」を共同開発しました。
親切丁寧をモットーにヘルスケア調査研究の先駆けとして、企業の健康経営と、従業員様がいきいきと働ける環境づくりのために包括的な予防対策サービスを提供しながら、健康経営と生産性・モチベーション向上に役立つ研究を行っています。

メンタルヘルス予防対策事業サイト:https://www.mmsjp.info

メンタルヘルス領域の敷居の高さと、カウンセリングに対する抵抗感

―『さっとFAQ』を検討した背景や課題を教えてください。
宮越氏(事業開発部 部長):
メンタルヘルス領域は、医療・心理学が基盤になっていて専門的かつ法的な聞き慣れない言葉が多数使われるので、興味がある方でも敷居が高い分野です。
また社内スタッフは多くの業務をこなしているため、新しいコンテンツ開発をする余力がなく、アイデアはあってもなかなか着手できませんでした。
特にストレスチェックの回答をしていただく会社の従業員様に、とっつきやすくて楽しいコンテンツを見てもらいたいという想いがあり、それをチャットボットで叶えたいという話が出ていた矢先、タイミング良く『さっとFAQ』に出会いました。

事業開発部 部長 宮越氏

寺岡氏(研修・相談部 部長、臨床心理士、ハラスメント防止コンサルタント):
カウンセリングを行っていると「生活習慣を少し見直せば、調子が良くなるだろうな」という方によく出会います。中でも睡眠は改善の余地のある方が多く、自身の不調に気づくきっかけとして「最近寝付きが悪い」とおっしゃるケースも少なくありません。そこで気軽に睡眠状況が確認でき、その方にあったアドバイスができるツールがあればと思っていました。
また専門家に直接相談することは、多くの方にとってハードルの高いことです。
「わざわざ予約をとって相談するほどではないのだけれど、何かアドバイスがほしい」という方が、抵抗感少なく利用できるツールがあると良いなと感じていました。
これらに応えるのにチャットボットが有効ではないかと考えていたときに、『さっとFAQ』を知りました。

研修・相談部 部長、臨床心理士、ハラスメント防止コンサルタント 寺岡氏

ITの知識がいらず、最小リソースで導入ができた

―『さっとFAQ』を選定した理由を教えてください。
宮越氏:
ITの知識がなくても、誰でも直感的にチャットボットを作成できることが最大の魅力でした。
コスト面では月額3万円でチャットボットが5体利用できるという点が、非常にわかりやすく、社内決裁しやすかったです。
前述のとおり新しいコンテンツを制作する余裕がない状況でも、『さっとFAQ』で提供できると判断した点も決め手の1つです。
寺岡氏:
『さっとFAQ』の説明を聞く前に、自分なりにチャットのフローをExcelで作成していました。
さっとFAQセールスチームの方にそれを見ていただいたら、「これだけ事前に用意していれば、9割は完成したようなものです」と言ってもらい、そんなに簡単にできるなら、と導入に賛成しました。

業務の隙間時間を使って2週間足らずで本番公開

―『さっとFAQ』の本番公開まではどのようなことをしましたか?
宮越氏:
下書きもなく、ぶっつけ本番で「こんな感じのものが欲しいな」とお絵かきの感覚で作り始めました。
①シナリオの作成
遊んでいるような感じで、頭の中のストーリーを1、2時間でカタチにすることができました。

②シナリオの調整
他の業務の合間や思いついたときに、少しずつ肉付け・微修正をしながら3日程で骨組みが完成しました。

③キャラクターと壁紙を制作(デザイナー)
通常はキャラクター制作の工程だけでも時間を要しますが、今回は弊社のデザイナーが温めていたオリジナルキャラクター『ピーコ』を同時に公開する目的があったため、制作時間が比較的少なくてスムーズでした。

業務の隙間時間を使って全行程を2名で2週間足らずで本番公開できたと思います。
公開してからもすぐに修正ができる点が良いと感じています。家に例えると、改築・増築のような考え方で可能性は無限大だと感じています。色々と試して、多くの方にご利用いただけるチャットボットに育てていきたいと思っています。
またチャットボットの作成に悩んだ際は、さっとFAQセールス/サポートチームの方が的確に対応し、伴走してくださる姿勢が非常にありがたかったです。完成時には一緒になって喜んでもくださりました。

「親切丁寧」と銘打ったトップぺージにチャットボットを設置

チャットボット公開に合わせて誕生したキャラクター『ピーコ』

寺岡氏:
これまで自分の頭の中で行っていたアセスメントのための質問やフローをExcelにチャートとしてアウトプットし、仲間の心理士にもチェックしてもらいました。
それをベースにしたExcelを『さっとFAQ』に取り込み、さらに見せ方の工夫が必要だと思ったところは、さっとFAQセールス/サポートチームの方に相談しました。すぐに回答をいただけるだけでなく、「そんな見せ方があったのか!」と目からウロコなアドバイスも沢山いただき、とてもスムーズにチャットボットを作成することができました。

検討段階の方へのアプローチが可能に

―『さっとFAQ』を導入したことによる効果はありましたか?
宮越氏:
新規のお客様が弊社の製品やサービスを検討される際にチャットボットを有効活用していると伺っております。
製品やサービスの案内だけなく、問合せについても1つのチャットボットで対応できるという点も大変便利に感じられているようです。
公開してまだ間もないのですが、好評だと感じています。
また社内スタッフからは早くも次のチャットボットに関するアイデアが複数あがっています。今までなかなか着手できなかった課題をチャットボットで解決しようと、スタッフ全員が業務改善を考える良いきっかけにもなっています。
寺岡氏:
公開一ヶ月足らずで、「睡眠チャットボット」をご利用くださった方がカウンセリングをお申し込みくださったケースがありました。
「今の自分の状態は専門家に相談したほうが良いレベルなのか、否か」を判断することは、多くの方にとって難しいと思います。そんな時、リアルな人ではない、しかし自分の状態に沿ったアドバイスが得られるチャットボットは、相談への抵抗感を大幅に下げてくれます。
チャットボットに気軽に話しかけるように入力した結果、「専門家に相談した方がよい」と言われるとご本人の納得感も大きいようで、カウンセリング利用を迷っている方の背中を押す存在と言えるかもしれません。

会員サイト『myMMS』には利用者の睡眠状況
に合ったアドバイスをするチャットボットを設置

最後に

―今後『さっとFAQ』をどのように利活用したいですか?
宮越氏:
今後は、お客様企業の従業員様向けのコンテンツをチャットボットで開発していくなど、新たにチャットボットを加えたより良い製品・サービスをご提供したく思っています。
個人的には、まだまだ使用していない機能もありますので、それらも有効活用できるようにしていきたいです。
寺岡氏:
様々な方のお役に立つためにも、「睡眠」だけでなく、「メンタルヘルス」に関するコンテンツもチャットボットを絡めて開発していきたいです。

宮越様、寺岡様ご協力ありがとうございました。


<株式会社医療産業研究所>

http://www.hmijp.com/
設立 1986年10月
事業概要 メンタルヘルス事業、ヘルスケア調査事業

2021年11月取材