チャットボットは人事業務も効率化できる|メリットや成功事例も紹介

活用方法

人事業務に携わる方の中には、「問い合わせ対応の負担が大きい」「仕事が多すぎて終わらない」など悩みを持たれている方もいるのではないでしょうか。

人事部の業務は、採用や育成、問い合わせ対応など多岐にわたります。これらを効率化し、業務負担を減らすにはチャットボットがおすすめです。

本記事では、人事部にチャットボットを導入するメリットや成功事例、導入する際の注意点などをわかりやすく解説していきます。

また、弊社サンソウシステムズで提供しているチャットボット「さっとFAQ」はExcelから会話データを作成でき、プログラミングスキルがなくても導入・運用が可能です。月額1万円からの低価格、30日間の無料トライアルもありますので、ぜひこの機会に導入を検討してください。

チャットボットの活用事例・導入事例|メリットや成功に導くポイントも解説
チャットボットはユーザーからのお問い合わせを自動化するツールです。カスタマーセンター、ECサイト、社内ヘルプデスク、新卒採用サイトなど業種・業態を問わず幅広く使われています。本記事では、チャットボットを導入するメリットを解説した後、チャットボットの導入事例を10件紹介します。

チャットボットとは

チャットボットとは、「チャット(会話)」と「ロボット」を組み合わせた造語で、人間の代わりに、ユーザーからの問い合わせに自動で回答するシステムです。顧客対応や予約受付など、活用できる業務が幅広く、さまざまな業界で活躍します。

チャットボットは大きく2つの種類に分類されます。

  • シナリオ型:あらかじめ設定されたシナリオに沿って会話を進めるチャットボット
  • AI型:あらかじめ登録された学習データを基に、AIが回答を自動で作成するチャットボット

シナリオ型は設定方法が比較的簡単であり、導入から運用開始までを短期間で済ませられる特徴があります。ユーザーとの会話ではなく、よくある質問への回答などFAQのような役割を持たせると効果的です。

一方AI型は、学習データの蓄積が必要であるものの、イレギュラーな質問にも回答できます。

それぞれメリットデメリットが異なるため、導入目的に応じた適切なチャットボットの選定が重要です。

チャットボットの活用事例・導入事例|メリットや成功に導くポイントも解説
チャットボットはユーザーからのお問い合わせを自動化するツールです。カスタマーセンター、ECサイト、社内ヘルプデスク、新卒採用サイトなど業種・業態を問わず幅広く使われています。本記事では、チャットボットを導入するメリットを解説した後、チャットボットの導入事例を10件紹介します。

人事部にチャットボットが求められる背景

人事部にチャットボットが求められる背景には、人事部の課題や時代の変化が大きく関係しています。導入目的や課題を明確にするためにも、それぞれの背景を整理しておきましょう。

人事部の課題

人事部では、さまざまな課題を抱えており、その解決策としてチャットボットが有効です。人事部特有の課題がチャットボットの求められる背景になっています。

人事部が抱えている課題として、下記が挙げられます。

  • 従業員からの問い合わせ対応
  • 業務の属人化
  • 多様な働き方への対応
  • 法律や制度改正時の対応
  • 業務が広範囲(採用・育成・給与関連業務・労務・評価・配属・新人研修など)

企業活動をスムーズにおこなうためには、人事部の仕事がしっかりと機能していることが重要です。しかし、上記のような課題により、思うように業務を進められず、負担が増えてしまっているケースも少なくありません。

チャットボットを導入し、課題に対するアプローチを一つひとつ考えていけば、業務負荷が軽減され、生産性の向上につながります。

活性化するHRテクノロジーの導入

近年、「HRテクノロジー」という言葉が広がっているように、採用活動や人材育成、勤怠管理などの人事業務にAIやビッグデータを活用して、効率化や生産性向上を目指す動きが活発になっています。

例えば給与計算システムや採用管理システムなどは、人事業務を効率化するシステムとして導入が主流になっています。チャットボットも、労務に関する社内問い合わせや求職者に対する初期対応や問い合わせ対応として活用できるため、HRテクノロジーの一つの選択肢になっています。

またチャットボットは、働き方改革の推進にも有効です。特にテレワークにおける勤怠管理に活用され、出勤・退勤時間や就業時間の集計に役立ちます。

チャットボットは時代の変化とともに、人事部をはじめとする多くの領域から求められています。

チャットボットで効率化できる人事業務

人事部にチャットボットを導入すると多くの業務を代行できます。自社の課題を解決できるか見極めるためにも、チャットボットで効率化できる人事業務を把握しておきましょう。

社員からの問い合わせ対応

人事部におけるチャットボットの代表的な活用シーンは、社員からの問い合わせ対応です。社員から寄せられる問い合わせは、似たような内容であることがほとんどです。

例えば、有給休暇・育児休暇などの申請方法や給料明細の見方、出張費の立替清算方法など、新卒採用や人事異動などのタイミングで似たような内容の問い合わせが増加します。

これらの質問内容のほとんどは、定型文で回答できるため、チャットボットに任せられます。人事部の担当者による対応が必要な問い合わせは、チャットボットで回答できないイレギュラーな内容に限られるため、人事業務の負担を大きく削減可能です。

採用に関する問い合わせ対応

求職者向け採用サイトにチャットボットを設置すれば、求職者からの問い合わせ対応や応募の初期対応を代替できます。採用に関する初期対応は、迅速におこなわないと、機会損失につながることも少なくありません。
チャットボットなら、簡単な問い合わせなら即時回答可能なため、自社に興味がある求職者や応募者の取り逃がしを防止可能です。
また回答内容に、会社の説明資料などの添付もできます。求職者にしっかりと情報を提供し、自社のアピールができることから、採用効率の向上が期待できます。
採用に関する問い合わせにチャットボットを導入すると、問い合わせ対応だけでなく、人材の獲得にもつながるのです。

人事部内におけるナレッジの共有

人事業務を遂行するために必要な知識をチャットボットに集約すれば、人事部内でのナレッジ共有ツールとしても活用できます。人事部の社員は、業務上で不明な点があった場合に、チャットボットに質問すれば疑問を解決できます。

特に新人社員は、先輩社員や上司が忙しいと、わからないことがあっても気を遣って質問することを躊躇してしまうことも少なくありません。

チャットボットで人事部内のナレッジを共有できれば、逐次先輩社員や上司に質問する必要がなくなるため、部署内の生産性を高められるでしょう。

人事部でチャットボットを導入するメリット

チャット

人事部でチャットボットを導入するメリットについて理解しておくことで、チャットボットの機能を上手く活用でき、生産性向上につながります。ここでは、チャットボット導入のメリットを紹介します。

総務のDX化を進めるには?進め方や取り組み例・役立つツールを紹介
この記事では、総務になぜDX化が必要なのか、総務DXの進め方や取り組み例、注意点を解説します。データやITツール、デジタル技術などを活用してビジネスモデルを変革するDXの取り組みは、さまざまな企業で進んでいます。

365日24時間対応できる

人事部でチャットボットを導入すれば、365日24時間対応が可能です。有人のヘルプデスクなどと違い、チャットボットは休息を取る必要がありません。

有人対応においては、ヘルプデスクが閉鎖している間は、問い合わせに対応できません。しかしチャットボットがあれば、いつでも適切なトラブルシューティングを提供可能です。

求職者や社員の疑問を迅速に解消できるため、業務の円滑化や人材の確保に役立ちます。人間ではないという強みは、ほかのあらゆる場面でも、メリットとして感じられます。

在宅ワークとの相性が良い

チャットボットは在宅ワークとの相性が良いことが特徴です。なぜなら、会社に出社しなくてもチャットボットがあれば問い合わせ対応ができるからです。

会社に出社する場合、内線を使って問い合わせできますが、自宅勤務の場合、その方法は使えません。しかしチャットボットがあれば、代わりに自動で回答してくれます。イレギュラーな質問に対しても、有人チャットで対応できるため、自宅からでもヘルプデスクと同等のサポートが提供可能です。人事部のスタッフも出社の必要がなくなり、現代の働き方によりフィットさせられます。

今後も在宅ワークが普及していくと予想される中、チャットボットの存在価値はますます大きくなります。

チャットボットでリモートワークを効率化!おすすめツール5選も紹介
リモートワークでのコミュニケーションの課題は、チャットボットで解決が期待できます。本記事ではリモートワーク向けのチャットボット選定ポイントとツール紹介をしているので、リモートワークを効率化したい人はお役立てください。

問い合わせへの返答内容を均一化できる

チャットボットを導入すれば、返答内容が均一になり、伝達ミスの防止が可能です。

内線や口頭などで確認・連絡した場合は、やはり多少の誤解や伝え忘れが起こるものです。しかしチャットボットの場合、プログラムされたとおりの答えを、常に安定して提供できるため、情報を伝える側の間違いは起こりません。

もちろん、問い合わせた側が誤解・誤読を起こすこともありますが、それでも従来と比較すればより正確なオペレーションが期待できます。

なお、回答内容はチューニングにより調整可能です。回答として適切な内容が変化する場合、回答を再度設定します。チューニングと新しい回答の設定を繰り返せば、より利便性の高いチャットボットとして育成できます。ただし、チャットボットの育成を実現するためには、運用担当者を決めるなど、運用上の工夫が必要です。

社員や求職者の情報やニーズを収集できる

人事部でチャットボットを導入すれば、社内からの情報収集にも役立てられます。なぜならチャットボットには、利用履歴を蓄積できる機能があるからです。チャットボットのダッシュボードや分析レポートを参照すれば、どのような問い合わせが多いかをすぐに確認できます。

例えば、社内のRPAに関する問い合わせが多い場合、RPAに関する情報をもっと充実させておくべきだと判断可能です。利用者のニーズや傾向が分かれば、求人サイトでの情報発信や社内制度や手続きの見直しなどの改善につながります。

改善を繰り返せば、チャットボットをより社員や求職者に活用されるナレッジツールへと進化させられます。

コストとリソースが削減される

人事部でチャットボットを導入すれば、以下のコスト・リソース削減が期待できます

  • 人事部の人件費
  • 電話応対にかかる時間
  • FAQや社内Wikiの更新にかかるリソース
  • 調査にかかる時間や諸費用
  • 内線などにかかる通信費

チャットボットひとつで、あらゆるコストとリソースが圧縮されます。

もちろん、人事部すべての業務を、チャットボットで代用できるわけではありません。システムが対応できない部分は、人間の対応が必要です。しかし、有人対応が必要だった部分をチャットボットが対応することにより温存されるコストとリソースは、決して小さくはないはずです。

情報共有がスムーズになる

人事部でチャットボットを導入すれば、内線の使用頻度が減り、情報共有がスムーズになります。

事前に登録された質問への回答はチャットボットで対応可能です。そのため、すぐに入電があるケースは少なくなり、社内WikiやFAQでも解決できなかった事案だけが、内線に回されます。

人事部、そして問い合わせを出す側が内線を頻繁に使用するのは、相手の業務を妨げてしまうため、効率的ではありません。チャットボットで速やかに情報を共有すれば、業務効率やスピードは着実に向上可能です。

導入したばかりの段階では、大きな違いは見えづらいですが長期的にチャットボットを運用していくことで、業務効率が改善されやすくなります。

社内での効率的なナレッジ共有の進め方は?ツール5選と浸透させるための方法を解説
「社内にナレッジが蓄積されず、必要な情報を共有できていない」という悩みを抱えている会社は少なくありません。社内情報の整理は後回しにされがちですが、社内ナレッジの共有は今や組織として成長するために優先的に取り組むべき事項です。本記事では、社内ナレッジが共有されないときに起こる弊害、共有によるメリット、ツールや共有の進め方について解説していきます。

スピード対応できる

チャットボットは、24時間365日いつでも自動で応答します。人事部にチャットボットを導入すれば、迅速な対応が実現でき、従業員の要望や疑問に対してすぐに対応できる環境を構築できます。

例えば、従業員が休暇申請をしたい場合、チャットボットで休暇希望を出すことが可能です。チャットボットは、あらかじめ登録された休暇の情報に基づき即座に対応し、申請手続きのガイドや必要書類の提出方法を説明します。このように、有人対応では一つひとつの質問にメッセージ送信が必要な場合でも、チャットボットでは人の手を介さずに対応が可能です。

スピーディな対応により、従業員もすぐに疑問を解消できるため、従業員満足度の向上にもつながります。

繁忙期でも対応できる

繁忙期には、人的リソースが限られる中で問い合わせや手続きが増加し、素早い対応が難しくなるケースも少なくありません。そのためチャットボットを導入すれば、繁忙期でも迅速かつ効率的に従業員の要望や問い合わせに対応でき、業務をスムーズに進められます。

例えば、給与計算の締め切りが近づく繁忙期において、従業員が給与明細に関する疑問を抱くケースがあります。チャットボットを利用することで、従業員は直接担当者に問い合わせなくとも給与明細の確認方法や、給与の計算方法などの情報取得が可能です。これにより、人事部の負担が大幅に軽減されます。

繁忙期に本来おこなうべき業務に集中することで、残業を減らし、コスト削減も期待できます。

人事部内での属人化を防げる

人事部に必要な知識やノウハウをチャットボットに集約すれば、業務の属人化の防止や解消も可能です。

業務が属人化していると、特定の社員が休んだ際に業務が滞り、経験豊富な社員に業務が集中する問題が発生してしまいます。最悪、退職した場合には、業務の進め方がわからなくなるリスクもあります。業務が集中することで、負担につながり退職につながってしまうといった悪循環に陥る可能性も高いです。

チャットボットに情報を一元化しておければ、人事部の社員はチャットボットを活用しながら知識を身に付けて、スムーズに業務を進めることが可能です。

人事担当者のモチベーションが向上する

人事部の仕事は、重要でやりがいのあるものが多いですが、日々寄せられる膨大な問い合わせに疲弊してしまう担当者も少なくありません。チャットボットに問い合わせ対応業務を任せられれば、人材育成や採用戦略の策定、組織開発など、より重要な業務に注力できます。

「人事担当者の対応が遅い」と社内からクレームが入ることもなくなることから、モチベーションの低下を防止できます。

また、新たなプロジェクトへのチャレンジも可能であるため、チャットボットの導入は、人事担当者のモチベーションの維持や向上に有効です。社員の問題解消スピードも上がることから、人事担当者に限らず、会社全体でモチベーションの向上が見込まれます。

失敗しないチャットボットの選び方

チャットボットを導入する際に失敗するケースは、回答率の悪さや費用対効果が合わないことなどが原因です。

そのため、チャットボットを導入する目的や、必要な機能やサポートが搭載されているかの情報収集をおこないましょう。ここでは、より具体的に情報収集すべきポイントを解説します。

導入目的に合わせて最適なツールを選ぶ

ツールを選定する前に、チャットボットを導入する目的を明確にしましょう。目的が設定できれば必要な機能が明確になるため、自社に最適なツールを選定できます。ユーザーに対して複雑な説明や電話対応が必要な場合は、ユーザーに合わせて回答を自動で返信するAI型チャットボットがおすすめです。FAQの回答が50以上ある場合もAIチャットボット型を推奨します。

それに対して単品の販売をおこなうECサイトなどの場合には、簡単に設定できるシナリオ型チャットボットがおすすめです。複雑な質問がきた場合有人チャットに切り替えることもできます。

必要な機能は搭載されているか

チャットボットに搭載される主な機能は以下の通りです。サービスごとに搭載されている機能が異なるため、必要な機能が搭載されているか確認しましょう。

【管理者目線の機能】

機能詳細
シナリオ設定フローチャート形式の機能。ユーザーの選択に応じて会話が分岐する仕組み。
機械学習・自動学習問い合わせ内容をデータとして蓄積し、自動でさまざまな質問に対応するAI機能。
ユーザーログやリポートチャット利用状況や会話履歴を分析し、使用率や解決までの時間を把握する機能。
セキュリティ管理ユーザー権限の設定や二段階認証など、セキュリティ対策を強化する機能。
一問一答ユーザーが自由に入力した質問に対し、キーワードを元に適切な回答や質問の提案をおこなう機能。
Excel対応Excelを利用してシナリオや一問一答を簡単に設定できる機能。
テンプレート機能前に用意されたQAテンプレートを活用し、設定作業を効率化する機能。

【ユーザー目線の機能】

機能詳細
対応言語日本語以外の言語での問い合わせにも対応可能。外国人顧客や観光客が多い企業では必須の機能。
カスタマイズ機能チャットボットの外見やキャラクター、イラストを自由に設定できる機能。
音声認識(AI型)電話での音声を認識し、自動で回答を提供する機能。
聞き返し機能(AI型)ユーザーの問い合わせ内容を確認しながら、適切な回答に導く機能。
サジェスト機能(AI型)フリー入力時に、関連する質問候補を提示する機能。
有人チャット切り替え自動応答からオペレーターが直接チャット対応する有人チャットに切り替え可能。オペレーター支援機能を備えたサービスもあり、コンタクトセンターには不可欠な機能。

目的に必要な機能を明確にして、使用すべきツールの情報収集をおこないましょう。

サポート面が充実しているツールを選ぶ

チャットボットを効果的に使用するためには、導入前の準備と導入後の運用が重要です。

そのため、提供会社がどの程度サポートをしてくれるのか最初に必ずヒアリングをしましょう。また、無料トライアルを実施している会社も多くあるため、トライアルを通して使いやすいかどうかも事前に試してみると良いです。

サンソウシステムズが提供するさっとFAQでは無料トライアルがあります。チャットボットに悩んでいる方はぜひ一度お問い合わせください。

他ツールと連携できるツールを選ぶ

すでに社内でツールやシステムを利用している場合は、チャットボットが他ツールとの連携できるかを確認します。既存のツールと連携できれば、人事部の業務をより効率的に進められます

例えばスケジュール管理システムや会議室予約管理システムと連携できれば、チャットボットとの会話を進める中で、会議室の予約からスケジュール登録までを実施可能です。

登録や予約などの細かい作業を、自動でチャットボットがおこなうため、登録し忘れなどのケアレスミス防止にもつながります。

人事部におけるチャットボットの導入成功事例

人事部の運営では、チャットボットの導入成功事例が数多く存在します。他社の成功事例を知れば、自社でチャットボットを活用する際のヒントが得られます

ここでは、人事部におけるチャットボット導入の成功事例を紹介します。

チャットボットが就活生の質問に答える|昭和鉄鋼株式会社

昭和鉄鋼株式会社は、空調や給湯などに関する機器を製造販売している企業です。同社は最新技術による業務効率化を検討していました。

チャットボットさっとFAQの存在を知り、人事部の新卒採用サイトに導入します。チャットボット公開後、初月度で1,000以上の質疑応答に自動対応し、業務効率化を実現しました。

答えられなかった質問に対しては後から専用のダッシュボードで分析をおこなうことで、精度がさらに高まり就活生の満足度も向上できました。

チャットボットを利用することで就活生の心理的なハードルも下がり、気軽に素朴な疑問をぶつけられるのも大きなメリットです。

参照:明治からの挑戦の姿勢は、令和の今にも受け継がれる|さっとFAQ

問い合わせ対応件数が半減|株式会社ラクス

株式会社ラクスは、経費精算やメールシェアシステムを提供しているITベンダーです。

同社のビジネスは他社の業務を効率化させることを本質としていましたが、自社も社内問い合わせが多いという課題に直面していました。特に人事部には月間260件の問い合わせが寄せられ、その対応に多くの時間を費やし、業務の妨げになっていました。

同社はこの問題を解決するために、チャットボットを導入します。効果は顕著であり、問い合わせ件数の50%削減に成功しました。

さらに、利用状況などのレポートを参照してチューニングも繰り返しており、より高度なチャットボットへとカスタマイズされつつあります。

新卒採用サイトに導入して2ヵ月で3,400コールを超える|株式会社セプテーニ・ホールディングス

株式会社セプテーニ・ホールディングスは、インターネット広告やマーケティング支援をおこなっている企業です。同社は、新卒採用における学生への情報提供とコミュニケーション方法に課題を感じていました。

課題を解決するためにチャットボットの導入を検討し、自然言語処理ができる点と、柔軟なカスタマイズが可能な点からさっとFAQの導入を決めました。

本番運用開始後2か月で3,400コール(質問と回答の対が1コール)を超え、多くの利用者とコミュニケーションを図ることに成功。また、柔軟にデザインを変更できるため、サイトとの親和性も高く、違和感なくチャットを利用できる環境構築にも成功しました。

参考:個性によって会社理解のスタイルは異なる|さっとFAQ

人事部でチャットボット導入を成功させるポイント

chatとキーボード

チャットボットを導入する際に、いくつか注意すべきポイントがあります。注意点を理解しておけば、より効果的なチャットボットの運用が実現できます。

忙しくない閑散期に導入をおこなう

チャットボットは、導入してすぐに運用を開始できるわけではないため、繁忙期の導入は避けるのが基本です。

チャットボットを機能させるには、最低でもチューニングという導入作業をおこなう必要があります。チューニングとは、チャットボットに「この質問には、この回答を送る」と覚えさせる作業で、この作業をしなければ質問に回答できません。

もちろん、現在のシステム環境下でどのように動作するかを確かめるテスト的運用も必要で、さらに、担当者のアサインも不可欠です。

つまり、導入時にはタスクが多く、繁忙期に並行するとかなり厳しいスケジュールになってしまいます。そのため、余裕がある時期にチャットボットを導入し、次の繁忙期には運用が馴染んでいることの見通しを立てるのがセオリーです。間違っても「今すぐに便利な環境がほしい」といった理由で、繁忙期に導入しないように注意しましょう。

必要なFAQを揃える

チャットボットは事前にFAQを登録する必要があります。そのFAQに対して回答を設定していくため、必要なFAQが登録されていないと、社員の疑問が解決できず、目的だったはずの人事部への問い合わせ数を減らせません

そのため、導入時には社員へどのような疑問がよく発生するかをヒアリングしておくことをおすすめします。

社内への周知をおこなう

チャットボットを導入した際には、社内全体へ周知をしましょう。人事部のみがチャットボットを導入したことを知っていても、使用する社員が知らない場合「せっかくFAQを用意したのに使われない」というリスクが発生します。

チャットボット導入は費用が発生することなので、周知は徹底的におこなうことが大切です。

高価なチャットボットは避ける

人事部にチャットボットを導入する場合、高額なチャットボットはオーバースペックで、機能を持て余すリスクが高いです。

マーケティング部門などであれば、高性能なチャットボットが必要な場合もあります。特に、分析や集積に関する機能は、高額な費用を払ってでも導入をおすすめします。

しかし人事部であれば、少なくとも以下の機能があれば過不足のない運用が可能です。

  • シナリオ形式での回答
  • チャット開始率やチャット回数などのデータ収集機能
  • Excelとの機能連携
  • 意見投稿の受付

高価なチャットボットは、プログラミング技術を求められる場合があります。このようなチャットボットは、運用が難しく、業務を複雑化させる可能性が高いので、人事部では、高価なチャットボットの導入を避けましょう。

無料で利用できるチャットボット15選!お試しのメリットや注意点も紹介
チャットボットの導入検討において初期コストを抑えたいですよね?本記事では無料プランやトライアルが可能なチャットボットを紹介しております。無料のチャットボットツールを使うメリット・デメリットや注意点なども解説しております。弊社が提供しているチャットボット「さっとFAQ」も無料トライアルプランがあります。ぜひ、この機会にご検討ください。

FAQや社内Wikiとの連携を前提にする

人事部でチャットボットを導入するなら、FAQや社内Wikiとの連携を前提とします。チャットボットは便利な機能ですが、万能ではありません。

例えば、事前のチューニングで教育されていないイレギュラーな問い合わせは、チャットボットの苦手分野です。そのため、社内WikiやFAQで、ある程度相互にカバーが必要です。チャットボットで答えられなかった質問が社内WikiやFAQで巻き取られ、ヘルプデスクの入電数減少が期待できます

しかし、チャットボットや社内Wikiでも対応できないトラブルはあります。そのような場合は、有人対応が必要です。その問い合わせをどう処理するかについても、できる限り事前に検討しておくことが望ましいでしょう。

社内Wikiの作り方とは|含めるべき内容や使えるツールを解説
社内の情報の一元管理や社員の情報格差の解消には社内Wikiの活用がおすすめです。本記事では社内Wikiに記載する情報やおすすめツールを紹介します。社内Wiki導入を成功させる方法も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

多角的にツールを比較する

チャットボットツールを導入する際は、一つの観点からだけではなく、多角的な面からの検討が必要です。

  • 機能性
  • カスタマイズ
  • 他システムとの統合可否
  • セキュリティ
  • サポート体制

これらの要素はツールによって異なります。

自社でどのような課題を解決したいかを決め、解決には何が必要かを吟味すれば、自社に最適なチャットボットツールを選択できます

慎重に評価し選ぶことで、効果的な運用の実現が可能です。

チャットボットの課題とは|具体的な解決法や導入のメリットを解説
チャットボットの導入を検討中の方必見!本記事ではチャットボットが企業にもたらす変化や業務効率化と顧客満足度向上の秘訣を解説。導入の課題と解決策、導入のメリットなどを交えて、貴社に最適なチャットボット活用法を探ります。

人事部におすすめのチャットボット

ここでは、人事部におすすめのチャットボットを紹介します。機能や価格、使用感などを比較し、自社に最適なチャットボットを選びましょう。

無料で利用できるチャットボット15選!お試しのメリットや注意点も紹介
チャットボットの導入検討において初期コストを抑えたいですよね?本記事では無料プランやトライアルが可能なチャットボットを紹介しております。無料のチャットボットツールを使うメリット・デメリットや注意点なども解説しております。弊社が提供しているチャットボット「さっとFAQ」も無料トライアルプランがあります。ぜひ、この機会にご検討ください。

さっとFAQ

さっとFAQ

さっとFAQは、月額1万円から利用できるチャットボットです。コストパフォーマンスに優れ、多彩な機能を備えています

  • シナリオ形式での回答
  • チャット開始率やチャット回数の分析
  • Excelとの機能連携
  • 意見投稿の受付

導入実績も500社を超え、多くのバックオフィスの業務効率化に貢献しています。30日間の無料トライアルもあり、「試しにチャットボットを使ってみよう」というユーザーにおすすめのツールです。

RICOH Chatbot Service

リコージャパンが提供する「RICOH Chatbot Service」は、操作性の高さが特徴のチャットボットです。Excelでテキストを入力できるように設計されています。
また、業種別のテンプレートなども用意されており、他ツールと比較して早めに運用を開始することが可能です。さらに、LINEやLINEWORKSとの互換性もあり、幅広い用途での活用が期待できます。

goo AI x DESIGN

NTTレゾナント

NTTレゾナント株式会社の「goo AI x DESIGN」は、学習能力の高いチャットボットです。

テンプレートだけではなく、ディープラーニングによって得られた情報を基にテキストチャットを実施します。まるで人間と対話しているかのような、正確な応対能力が魅力的です。

HiTTO

株式会社マネーフォワードが提供する「HiTTO」は、HRテクノロジー大賞の人事システムサービス部門優秀賞を受賞した、社内向けチャットボットです。バックオフィスを中心に利用され、社内問い合わせ対応の自動化や社内情報の一元管理・共有ができます。

HiTTOはAI型を採用しており、イレギュラーな質問にも回答が可能です。一番の特徴は、独自のキャラクターを設定できる点です。独自のキャラクターは目につきやすく愛着を持てることから、社員の認知を獲得して利用を促進できます。

バックオフィス業務を改善したい企業におすすめのチャットボットです。

HRBrain

株式会社HRBrainが提供する「HRBrain」は、累計導入実績3,500社以上(2025年4月時点)のバックオフィス業務に特化したチャットボットです。テンプレートの豊富さとメンテナンス工数の少なさが特徴です。

約500件もの質問と回答のテンプレートが用意されているため、初期の導入工数を削減できるため、導入から運用開始までの期間を短縮できます。また、生成AIを活用してすでに登録済みの回答内容を基に、ワンクリックで複数の質問パターンを自動で生成可能です。

メンテナンス工数が大きく削減できることから、導入・運用共に負担が少なく、工数を最小限で導入できるチャットボットと言えます。

社内問い合わせさくらさん

株式会社ティファナ・ドットコムが提供する「社内問い合わせさくらさん」は、使いやすさが特徴の社内問い合わせに特化したチャットボットです。使用している生成AIはテキストデータだけでなく、動画や画像、Webからも学習が可能です。

質問に回答する際は、情報を捏造することなく正しい情報を提供します。

ただ問い合わせに回答するだけでなく、学習したデータを基に、目的に合った資料を作成できるため、さまざまなシーンで活用できます。

また、チャットツールやグループウェアなど、さまざまな外部ツールとの連携が可能です。販売管理システムや会計管理システムなどとの連携もできるため、すでに他ツールを導入している企業におすすめのチャットボットと言えます。

WisTalk

パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社が提供する「WisTalk」は、社内問い合わせ対応とナレッジ共有まで活用できるAI型チャットボットです。

パナソニック独自開発の生成AIによって、人事業務に限らず、QA作成やメンテンナンスなどの運用工数も削減できます。Q&A検索AIと生成AIの併用によって、幅広い質問への回答と高性能な回答精度を実現しています。

また、パナソニックグループ内による大規模運用から得た知見から、複数部門でも利用しやすい管理機能も特徴です。部門を追加する場合でも追加料金が発生しないため、他部署への横展開や大規模利用を検討している企業におすすめです。

人事部でのチャットボット運用はツール選びが重要

選ぶ

人事部にチャットボットを導入することで、業務の効率化やコスト削減、採用活動など、多くのメリットをもたらします。しかし、これらのメリットを最大限に得るには、ツールの選択が重要です。

人事部であれば、高価なチャットボットは必要ありません。機能性や使用感を重視して、自社にあったプロダクトを見つけましょう

弊社サンソウシステムズが提供するさっとFAQ」は月額1万円から利用でき、機能面でも充実しているチャットボットです。Excelから会話データを簡単に作成できます。

会話履歴からデータ分析もでき、プログラミングスキルも不要のため人事部の運用においてもフィットしやすいです。

30日間の無料トライアルもご用意しましたので、ぜひこの機会に導入をご検討ください。

タイトルとURLをコピーしました