チャットボットの需要が高まっている現在、国内外を問わず、多くの企業がチャットボットを提供しています。
また、チャットボットを提供している企業が多いことから、「どの企業のチャットボットが良いかわからない」「実績やセキュリティで安心できる企業はあるのか」とお悩みの方が多いのではないでしょうか。
セキュリティ性が高く、実績が豊富なチャットボットを把握しておくことは、今後長期的に運用していくチャットボットを選ぶために重要です。
本記事では、チャットボットを提供する16の企業を紹介します。チャットボット導入の成功事例や選定のポイントについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
弊社サンソウシステムズでは、月額1万円から導入できるチャットボット「さっとFAQ」を提供しています。専門知識を必要とせず、Excelで簡単にシナリオを作成できるため、ITが苦手なスタッフでも運用が可能です。
30日間の無料トライアルも実施しているので、チャットボットがどのようなものか試したいかたは、ぜひお問い合わせください。
チャットボットの導入が企業で進む理由
企業におけるチャットボットの導入が進む理由には、人手不足による業務効率化へのニーズの高まりとAI技術の進化にあります。
昨今の日本では、労働人口の減少が加速しており、多くの企業が人手不足に陥っています。特に24時間対応が必要なカスタマーサポートやコールセンターでは、夜間や休日の人手不足が深刻です。その解決策として、チャットボットを導入し、労働力を補充するケースが増加しています。
またAIの自然言語処理能力の向上と、ディープラーニングと呼ばれる機械学習によってAI技術が大きく進歩したことで、チャットボットが注目されるようになりました。人が発する言葉の揺らぎや文章から意図を理解し、適切な対応ができるチャットボットは、カスタマーサポートやコールセンターを中心にニーズが高まり、導入する企業が増加しています。
厚生労働省によると、2065年には日本の総人口が9,000万人を割り込むと予想され、労働人口も減少すると推測されています。それに伴い、今後もチャットボットのニーズがより高まると予想されるでしょう。
参考:「日本の将来推計人口|厚生労働省」
チャットボットを提供する海外の有名企業
チャットボット市場は世界的に拡大しており、数多くの海外企業がさまざまなチャットボットを提供しています。なかでも特に有名な海外企業を紹介します。
OpenAI
OpenAIが提供する「Chat GPT」は2022年11月に公開されたチャットボットです。人間との会話に近い、自然な文章を生成でき、公開後5日間でユーザー数が100万人を突破しています。
Chat GPTは、ユーザーとの会話や執筆、プログラミング言語の記述など、対応範囲の広さが特徴です。新しいアイデアや企画なども、蓄積されたデータに基づいて生成でき、さまざまなシーンで活用できます。
リリースされてからは、2023年3月に「ChatGPT-4」が公開され、同年11月に「GPT-4 Turbo」、2024年5月に「ChatGPT-4o」が公開されるなど、より精度の高いモデルをリリースし続けています。
Googleの対話型AIサービス「Gemini」は、Googleが誇る検索サービスとも連携し、チャット形式で質問すると、AIが膨大なデータに基づいて正確で自然な回答を生成します。
「Gemini」という名前は、ラテン語で「双子」を意味し、テキストだけでなく画像や音声など、さまざまな情報を統合的に理解・処理できる能力にちなんで名づけられました。
現在(2025年9月時点)では、Googleアカウントがあれば誰でも利用可能です。
チャットボットを提供する企業
日本国内でも、顧客満足度の向上や業務効率化を目的に、多くの企業がチャットボットを提供しています。自社に最適なツールを選ぶには、それぞれの特徴を理解することが欠かせません。
ここでは日本を代表するチャットボットの提供企業を紹介します。
株式会社サンソウシステムズ

株式会社サンソウシステムズでは、導入実績500社以上(2025年9月時点)を誇る「さっとFAQ」を提供しています。誰でも簡単に操作ができ、月額1万円から導入できるコストパフォーマンスが魅力のチャットボットです。
専門知識は必要なく、使い慣れたExcelに入力するだけで簡単にシナリオを作成できるため、ITツールに苦手意識がある人でも無理なく運用できます。LINE WORKSやInCircleなどのビジネスチャットとの連携も可能で、より円滑な運用体制を実現できます。
カスタマーサポートやコールセンター、問い合わせ対応の効率化に課題を抱えている企業におすすめのチャットボットです。今なら30日間の無料トライアルも実施しているため、少しでも興味がある方は試してみることをおすすめします。
チャットプラス株式会社
チャットプラス株式会社では、導入件数20,000件以上(2025年9月時点)を誇るチャットボット「Chat Plus」を提供しています。月額1,500円のミニマムから本格的なAIチャットボットまで幅広いプランを用意しています。
Chat Plusの特徴は、回答精度の高さと機能数です。同社の測定値では、生成AIの回答精度が98%であり、高い水準の回答精度を記録しています。
また、20,000社の導入実績を基に、約5,000種類の機能を搭載しています。回答に導きやすくなるサジェスト機能や有人チャット対応、動画配信など、多彩な機能を搭載しており、さまざまな業種の企業に対応可能です。
まずはお試し感覚から本格的導入まで、多くの企業におすすめのチャットボットと言えます。
株式会社ジェナ
株式会社ジェナでは、AIチャットボットの市場シェアNo.1を誇る、社内問い合わせに特化したチャットボット「HiTTO」を提供しています。利用者数は30万人を超え(2025年9月時点)、多くのバックオフィス業務効率化をサポートしています。
HiTTOでは、問い合わせの自動化や社内情報の一元管理、属人化の解消などを実現可能です。バックオフィス業務では、カテゴリ分けやファイルの格納場所などが曖昧になりがちでしたが、HiTTOはすでに分けられたカテゴリに追加していくだけなので、簡単に情報を一元管理ができます。
社内の問い合わせ対応を削減して、より重要な業務にリソースを集中させたい企業におすすめのチャットボットです。
株式会社Zendesk
株式会社Zendeskは、日本に限らず世界的に展開し、10万社以上の導入実績を誇るチャットボット「Zendesk」を提供しています。シンプルかつ柔軟性の高いAIチャットボットで、約80%の問い合わせ対応を自動化しています。
利用開始までの期間が短い点も特徴です。設定や本導入、機能の拡張まで、簡単に済ませられるため、企業の課題を迅速に解決できます。
短期間で問い合わせ対応にかかるコストの大幅な削減が期待できるAIチャットボットです。
株式会社リコー
株式会社リコーは、月額1.8万円から利用できるAI活用型チャットボット「RICOH Chatbot Service」を提供しています。導入方法の手軽さが一番の魅力です。管理画面に社内データをアップロードするだけで簡単に自社専用のチャットボットが作成できます。
また、ハルシネーションを防止した回答精度の高いAIも特徴です。ハルシネーションとは生成AIが事実に基づかない情報をあたかも事実であるかのように回答を生成してしまう現象です。事実に基づいた正確で迅速な回答によって、ユーザーとのコミュニケーションを円滑に進められるため、顧客満足度の向上が期待できます。
導入後は定期的なミーティングで、運用の改善サポートも実施しているため、はじめてチャットボットを導入する企業におすすめです。
株式会社ZEALS
株式会社ZEALSでは、Web接客をおこなうチャットボット「ZEALS AI Agent」を提供しています。初期費用や運用費用がかからず、完全成果報酬型のため、無駄なコストを抑えられます。
ZEALS AI Agentは、ユーザーとの会話の中から潜在ニーズを見つけ、単なる情報提供ではなくニーズに応じた提案が可能です。会話だけで予約や購入まで完了できるため、離脱ポイントを最小限に抑え、コンバージョン率を高められます。
また、導入・運用工数も最小限に抑えられるのも特徴です。事前にインプットした情報を基に、最適なシナリオを自動で生成でき、管理や運用コストも抑えられます。
管理コストを抑えつつ、コンバージョン率の向上を目的に導入を検討している企業におすすめのチャットボットです。
カラクリ株式会社
カラクリ株式会社では、カスタマーサポートに特化したチャットボット「KARAKURI chatbot」を提供しています。業務効率の向上に欠かせない、FAQ・ナレッジの一元管理や有人チャットとの連携などに対応しています。
また基幹システムやCRMとの連携により、会員情報の変更や返品手続きなど、パーソナライズな対応をチャットボット上で実施可能です。オペレーターの負担を最大限に削減できるよう、チャットボットの対応範囲を広げ、迅速で正確な顧客対応を実現できます。
運用・管理には専門知識が不要であるため、初心者でも簡単に利用可能です。カスタマーサポートの負担軽減を検討している企業におすすめのチャットボットです。
株式会社エフ・コード
株式会社エフ・コードは、ノーコードで導入できるチャットボット型Web接客ツール「sinclo」を提供しています。ユーザーのニーズに合わせた最適なやり取りを実現し、コンバージョン率や直帰率、離脱率の改善を実現可能です。
ストレスフリーな接客を実現できるよう、チャットボットを有人対応でも対応利用できます。複雑で高度な質問は有人対応に切り替え、ユーザーのニーズに合わせて柔軟な対応が可能です。もちろん、チャットボットだけで資料請求などまで進められるため、Web接客を完全自動化することもできます。
また操作性にも優れ、シンプルでわかりやすい管理画面かつノーコードでチャットボットを管理・運用できる点も特徴です。
株式会社GoQSystem
株式会社GoQSystemでは、操作性に優れたチャットボット「GoQSmile」を提供しています。企業から自治体、小規模事業者まで幅広い組織に利用可能です。
プログラミング不要の簡単な設定とさまざまなプラットフォームへの対応が大きな特徴です。「回答」と「質問」を入力するだけの直感的に操作できる管理画面から誰でも簡単に設定できます。
一つのチャットボットで複数のWebサイトやECサイトに導入可能です。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどにも対応しており、ユーザーはどのデバイスからでも、ストレスフリーで利用できます。
操作性を重視してチャットボットの導入を検討している企業にぴったりのツールです。
ネオス株式会社
ネオス株式会社では、最短1分から導入できるチャットボット「OfficeBot」を提供しています。特別なノウハウや高度なリテラシーは必要なく、社内資料などのデータをアップロードするだけで導入・運用が可能です。
AI型チャットボットは、通常、利用を重ねることで学習データが蓄積され、精度が向上していきますが、OfficeBotは初期段階から高性能です。データの読み取りや検索、生成の仕組みを工夫しているため、イラストや写真、設計図などの読解や生成も可能です。
運用開始後も効果が表れるまで、CSチームが万全のサポートをおこなうため、初めてチャットボットを導入される方でも安心して導入できます。
モビルス株式会社
モビルス株式会社では、国内シェアNo.1(2024年10月時点)を誇るチャットボット「MOBI BOT」を提供しています。カスタマーサポートの定型業務の自動化に特化し、簡単なシナリオ管理で突然の問い合わせ増加にも素早く対応可能です。
高度な対話型AIによって、ユーザーから質問や要望が多岐に渡る場合でも、意図を解釈して自動応答が可能です。そのため、業務がひっ迫するカスタマーサポートの負担を最小限にできます。
また、顧客情報が格納された基幹システムとの連携により、顧客情報の参照や変更手続き、申請の受付などもチャットボット上で完結できます。カスタマーサポートの負担軽減を最優先で考えている企業におすすめのチャットボットです。
株式会社PKSHA Technology
株式会社PKSHA Technologyでは、社内ヘルプデスク部門に特化したチャットボット「PKSHA AI Helpdesk」を提供しています。PKSHA AI Helpdesk生成AIによる自動対応と有人対応を合わせて解決に導くことが一番の強みです。
社内の問い合わせに対して、人間に代わってチャットボットがFAQで即時回答するだけでなく、有人対応が必要な場合は、適切な人を呼び出して解決に導きます。チャットボットで解決できずに有人対応に切り替えた場合、その回答内容をチャットボットが自動で学習し、データを蓄積可能です。
また、AIが学習して蓄積したFAQは、社内にお知らせ配信として自動でアナウンスされます。管理者のメンテナンスの手間も削減できるため、利用者と管理者の双方にメリットがあるチャットボットと言えます。
GMOペパボ株式会社
GMOペパボ株式会社では、社内問い合わせに特化したチャットボット「GMO 即レスAI」を提供しています。チャットボットの導入から、目標達成に向けた運用・改善まで、一貫したサポートが魅力です。
導入後に社内問い合わせを50%削減したAIチャットボットを構築し、5年以上カスタマーサポートの経験があるスタッフがチャットボット運用を伴走支援します。正答率99%を実現したスタッフが、起動率や正答率、コンバージョン率などの重要指標向上を実現に導きます。
また多言語にも対応しており、国外向けのサービスでも導入できるため、人件費の削減が可能です。生産性の向上を重視して導入を検討している企業におすすめです。
NTTドコモビジネス株式会社
NTTドコモビジネス株式会社では、AIチャットボットサービス「COTOHA Chat&FAQ」を提供しています。ドキュメントを読解して回答するドキュメント回答や13言語対応など、豊富なオプションが特徴です。
また、サポート体制と分析機能も充実しています。回答精度の向上やユーザーの利用促進など、それぞれの目標に対してアドバイスやサポートを実施します。
分析機能では、問い合わせ内容や件数・内訳がわかるログ分析機能やランキング機能、未解決の問い合わせ内容をまとめてグラフ化するクラスタリング機能などが利用可能です。これらの分析機能を活用してより精度の高いチャットボットへ改善できます。
チャットボットを導入する企業の成功事例
チャットボットの導入を成功させるには、実際に導入している企業の事例を確認して、自社の状況と照らし合わせることも大切です。チャットボットを導入している企業の成功事例を紹介します。
新卒採用に導入して2カ月で3,400コールを達成
株式会社セプテーニ・ホールディングスでは、新卒採用における学生への情報提供やコミュニケーション方法に課題を抱いていました。説明会での学生の理解度や、新卒情報サイトに学生が求める情報が記載されているかなど、把握しきれていませんでした。
そこで新卒サイトにチャットボットの導入を検討します。あたかも人とコミュニケ―ションを取りながら必要な情報を入手していく感覚で会話ができるチャットボットを探していたところ「さっとFAQ」と出会い導入しました。
シナリオ作成やテスト運用、管理機能など操作性が高く、最小の工数で導入を完了し、本番運用を開始してから2カ月で3,400コールを達成。新卒サイトのデザイン面での親和性や高い回答から、利用率の向上につながっています。
今後はチャットボットで説明会への参加を促すなど、選考中の離脱を軽減できる施策に取り組んでいくと言います。
参考:「個性によって会社理解のスタイルは異なる|株式会社セプテーニ・ホールディングス 様」
新卒採用サイトに導入して1カ月で1,000コールを達成
昭和鉄工株式会社では、AIを中心とした最新技術で業務効率化を図れないかと展示会に参加していたところ、チャットボットと出会い、「新卒採用サイトへの親和性があるのではないか」と導入を検討しました。チャットボットは導入コストが高いイメージがありましたが、月額1万円から導入できる「さっとFAQ」は導入ハードルが低い印象から、人事部に提案し、即導入します。
本来は数日で公開までできるものの、より就活生に近い入社1~2年目の若手メンバーでプロジェクトを進め、じっくりコンテンツを作成しました。導入後は、公開後1カ月で1,000コール超えを達成。
チャットボットがある新卒採用サイトは社内外共に評判がよく、最新技術を使っているとして企業のイメージアップにつながっています。今後は、就活生のエントリー数の増減などを定量的に分析できるよう進める方針です。
参考:「明治からの挑戦の姿勢は、令和の今にも受け継がれる|昭和鉄工株式会社 様」
問い合わせ対応に導入して平均2割減少
宇津救命丸株式会社では、毎月多く寄せられる問い合わせ電話への対応に課題を抱いていました。そのほとんどが、特定の商品に関する似たような内容です。
医療品を扱う同社では、複雑な問い合わせに消費者それぞれに的確な対応が求められることから、同じような問い合わせへの対応を削減すべく、「さっとFAQ」を導入します。
消費者に少しでも親近感や楽しさを与えられるようメインキャラクターをアイコンとして設定。週2~3時間の作業を重ねて2カ月で本運用をスタートしました。
公開後は「まずは使ってもらう」に専念して、チャットボットの開始率を30%から50%へ、20%向上を達成します。課題として挙げていた同じような問い合わせは、平均して約2割削減を実現しました。
参考:「江戸時代から続く秘薬はチャットボットでさらなる飛躍へ|宇津救命丸株式会社 様」
メンタルヘルス領域に導入して相談しやすい環境を構築
株式会社医療産業研究所は、従業員がいきいきと働ける環境づくりのためのメンタルヘルス事業をおこなっています。同社では、メンタルヘルス領域の敷居の高さと、カウンセリングに対する抵抗感から、「抵抗感の少ないツールがあったら良いな」と感じていたところ、チャットボット「さっとFAQ」に出会います。
普段は、何か良いアイデアがあっても新しいコンテンツを開発している余裕がなかった同社ですが、専門知識を必要としないさっとFAQは、最小のリソースでシナリオ作成を進められました。
公開後、1カ月も経たないうちに「睡眠チャットボット」の利用者からカウンセリングの申し込みがありました。専門家のアドバイスが必要か迷っているときには、人間ではなくチャットボットの方がカウンセリングへの抵抗感が少なく、ユーザーが一歩踏み出す後押しになっていると実感しています。
参考:「わずか2週間で2つのチャットボットを公開メンタルヘルス事業でDXを実現|株式会社医療産業研究所 様」
ヘルプデスク業務に導入して問い合わせを約2割減少
株式会社テンダでは、複数のビジネスプロダクトを運営しており、それぞれにヘルプデスクを設置しています。製品・サービスの増加に伴い、問い合わせに対応する人手不足や土日・夜間の対応ができない点に課題を抱いていました。
そこでチャットボットの導入を検討します。日々の業務に追われる中で、シナリオ作成の簡単さと複雑な質問への回答もできる点から「さっとFAQ」の導入を決定。
導入後半年で、平均して問い合わせの約4割をチャットボットが回答していることが判明しました。導入当初25件だったFAQを増やしていき、チャットボットの回答範囲を広げる方針です。
参考:「導入後半年で2割のお問い合わせを削減|株式会社テンダ 様」
チャットボット導入でよくある企業の失敗事例
チャットボットの導入に失敗するケースには、いくつかのパターンがあります。導入を成功させるためにも、失敗事例をあらかじめ把握しておきましょう。
ユーザーの課題解決ができていない
チャットボットがユーザーのニーズに十分応えられない場合、有人対応が必要となり、導入効果が薄れてしまいます。その結果、費用対効果が低くなり、導入がうまくいかないことが多くなります。
ユーザーの知りたい情報やニーズを的確に分析・把握し、データに基づいてシナリオ作成やFAQを整備することが重要です。もちろん、ユーザーのニーズは時代の流れとともに変化していくため、導入当初に限らず継続的にデータを分析し続ける必要があります。
導入効果を最大で保ち続けるためにも、継続してユーザーニーズに応えられる環境構築が、成功のポイントです。
導入してから放置してしまっている
チャットボットを導入するだけでは、期待している導入効果が得られない可能性があります。なかには、導入して満足してしまうケースもあり、効果が得られず失敗する企業も少なくありません。
導入後も継続的な効果検証と改善が大切です。正答率やコンバージョン率などを測定し、導入前に設定した目的や需要指標の目標値から、課題の把握と改善を実施します。
例えば、ユーザーからのフィードバックの反映や、回答情報の補完、FAQの追加などをおこないます。利用データを基に課題を正確に把握して改善を重ね、より精度の高いチャットボットにしていくことが大切です。
チャットボットで対応できない質問への対策ができていない
チャットボットは定型的な質問への回答は得意ですが、個別具体的な質問には十分に対応できない可能性があります。例えば、不動産サイトでは、特定の部屋からの眺望についての質問に回答できない場合があります。さらに、医療サイトなどでは、自分の症状について病院を受診すべきかどうかを尋ねても、ほとんどの場合答えてもらえません。
このように、チャットボットが対応できない質問への対策がとられていないと、顧客満足度が低下し、離脱につながる恐れがあります。
また、チャットボットと有人対応との間の線引きを設けることも重要です。個別具体的な質問には、有人チャットへ切り替えられる導線をあらかじめ用意しておきましょう。
収集データを活用できていない
チャットボットの利用データは、回答精度の改善に役立ちます。収集したデータを活用せずそのまま放置し、的外れな改善をおこなうと、導入効果が上がらず、失敗する事例もあります。
ユーザーの問い合わせ履歴や回答率、解決率など、収集できるデータはすべて分析し、継続的に改善することが大切です。チャットボットを選ぶ際は、データの分析機能がより詳細なツールを選ぶと、分析と改善が円滑に進められるため、費用対効果を大きく高められる可能性があります。
チャットボットは導入したら終わりではなく、運用しながらデータを基に改善していく姿勢が大切です。
失敗しないチャットボット選定時の比較ポイント
チャットボットを提供する企業は多く、その中から適切なツールを選ぶ必要があります。チャットボットを選ぶ際は、いくつかのポイントを比較し検討します。失敗しないチャットボット選びの比較ポイントについて見ていきましょう。
コスト面
チャットボットの導入にかかるコストは、主に以下の通りです。
- 初期費用
- 運用費用
- カスタマイズ費用
- オプション費用
初期費用には、一般的にFAQの作成や初期学習サポート、運用コンサルティングなどが含まれますが、ツールによって運用コンサルティングを別オプションに設定している場合もあります。
また、AI搭載の有無によって費用が大きく異なります。達成したい目的から、ある程度の予算感を決めておくことが大切です。
自社に合った種類・機能
チャットボットの種類は、シナリオ型とAI型の大きく2種類に分けられます。
シナリオ型は、一問一答形式の単純な質問への対応が得意です。費用が比較的安く、設定も簡単なため、短期間で運用をスタートできます。一方で、複雑な質問への回答は苦手です。回答精度を上げるためには分析とメンテナンスも手作業でおこなう必要があるため、運用工数もかかる点がデメリットとして挙げられます。
AI型のチャットボットは、複雑な質問への回答が得意で、大量に問い合わせが寄せられる企業にもおすすめです。表記や表現のゆれにも対応でき、利用を重ねるほど回答精度が高まることがメリットです。その一方で初期費用や運用費用が高く、ツールによっては運用開始までに時間がかかるデメリットがあります。
また、ツールによって搭載されている機能がさまざまです。自社の目的達成に必要な機能の搭載有無をあらかじめ把握しておきましょう。
チャットボットの種類についてもっと詳しく知りたい方は、種類や仕組みについて解説した記事がありますので、こちらを参考にしてください。

セキュリティ性
チャットボットでは、顧客情報や会社の機密情報など、重要な情報を扱うため、セキュリティ性が重要です。セキュリティ性の高さを測るには、以下の要素があります。
- プライバシーマーク
- ISO27001
- 暗号化通信への対応
重要な情報を扱う可能性がある場合は、これらの要素を確認し、より高いセキュリティ性のツールを選びましょう。
サポート体制
チャットボットの導入を成功させるには、導入後の運用と改善が重要です。はじめてチャットボットを導入する企業にとって、サポートなしで運用を成功させるのは難易度が高いと言えます。
そのため、運用サポートの充実度を比較しましょう。自社のチャットボットの運用経験によって必要な運用サポートはどれくらいか検討します。
なかには、月額費用にサポートが含まれていないツールもあるため、注意が必要です。
企業事例を参考にチャットボットを導入して課題を解決しよう
チャットボットを提供している企業は、国内外問わず多く存在しており、チャットボットの需要増加に伴って増え続けています。そのため、チャットボットの導入を成功させるには、自社の導入目的から適切なチャットボットを比較し、選ぶことが大切です。
また、すでに導入している企業の事例を参考にするのも一つの方法です。自社の状況と似た事例がある場合は、それを参考にツールを選定するのも良いでしょう。
弊社サンソウシステムズでは、月額1万円から導入できるチャットボット「さっとFAQ」を提供しています。専門知識を必要とせず、Excelで簡単にシナリオ作成できます。また、最短3日からで導入できるため、早急に課題を解決したい企業におすすめです。
30日間の無料トライアルも実施しているので、はじめてのチャットボット導入を検討している方は、ぜひお試しください。