チャットボットの開発で使うAPIとは?開発・導入に必要な知識を解説

基礎知識
監修者
田中 慎也

株式会社サンソウシステムズ さっとFAQプロジェクトリーダー

業務系のWebアプリケーション開発を複数経験し、エンジニアとしてのキャリアを積む。その後さっとFAQプロジェクトに参画し、2021年からプロジェクトリーダーを務めている。

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チャットボットは、自社のプラットフォームとチャットボットの会話機能を連携する「API」を使い開発します。

APIは、各社が無料で公開していて、開発の際のプログラミングで使用する機能です。いくつかの種類があるため、サービス内容や特性を理解して、どのAPIを採用するべきかを考えることが重要です。

今回の記事では、チャットボット開発のためのAPIについて、意味や種類、おすすめのサービスを紹介します。

チャットボットのAPIとは

チャットボットとは、チャット形式で、ユーザーとやり取りができるシステムです。

ECサイトなどの自社WEBサイトで、会話の窓口が出てくるように設定し、ユーザーが訪れたサイト内での質問を解決する問い合わせ対応の役割を担います。

チャットボットを作成する方法は、APIを使い自社で開発をする方法と、他社がリリースするチャットボット作成サービスを利用する方法があります。

自社でチャットボットを作成する場合は、費用を抑えながら、制限なく自由に開発できます。専門の知識と技術が必要なので、プログラマーが担当するのが一般的でしょう。

他社がリリースするサービスを使用する場合は、費用が掛かる一方で、自社に合うサービスを見つけられれば、プログラマーがいなくても簡単にチャットボットを作成できます。

チャットボットの開発に必要なAPIの種類

APIとは、Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)の略で、多くの企業が無料で公開するプログラミング機能の1つです。

APIは、外部のソフトウェアと自社のプラットフォームを連携する役割をします。各社が公開するAPIを使い、プログラミングでチャットボットの機能を設定すると、自社のプラットフォームでチャットボットが使えるようになります。

この項では、チャットボットの開発に必要なAPIの種類を解説します。

チャットボットAPI

チャットボットAPIは、単語や解答のデータベースを登録することで、人間と会話しているかのようなやりとりができるAPIで、チャットボットの本体です。

多くの場合、言語処理システムとセットになっています。言語処理システムは、文章を解析するチャットボットの頭脳に当たる役割を果たします。

チャットボットAPIのプラットフォームは、多くの企業がリリースしており、サービス内容や費用は様々です。これらの企業で契約や登録をすると、サービスを受けながらチャットボットを開発・運営できます。

メッセージングAPI

SNSとチャットボットを繋ぐためのAPIで、各社が自社のメッセージングAPIを公開しています。メッセージングAPIを使用すると、他のソフトウェアからSNSに投稿できるようになるため、SNS上でチャットボットを使う際は必ず必要です。

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チャットボットの開発におすすめのAPI

APIの種類がわかったところで、この項では、チャットボットの開発におすすめのチャットボットAPIとメッセージングAPIを紹介します。

IBM Watson Assistant

引用元:IBM Watson Assistant

アメリカのIBMが開発した「Watoson」。クイズ番組でクイズ王に勝利したとして有名なチャットボットAPIです。10カ国以上に対応し、アメリカや、日本の大手企業のカスタマーサービスで取り入れられています。直感的な操作でわかりやすく、AI検索エンジンやテキスト変換など、チャットボット以外のツールも充実しています。自然処理能力が強く、自ら学習してユーザーに最適な解答を送れる点もメリットです。

Google Dialogflow

引用元:Google Dialogflow

Google Dialogflowは、Googleが提供するチャットボットAPIです。旧API.AIをGoogleが買収し、自社サービスとしてリリースしました。誰でも簡単にチャットボットが作れることをテーマに作られたサービスです。Googleの豊富なデータを元にテンプレートが用意されているため、コードを使ったプログラミングをせずにチャットボットを作成できます。

Microsoft Azure bot service

引用元:Microsoft Azure bot service

Microsoft社の「LUIS(Language Understanding)」と呼ばれる言語解析プログラムのチャットボットAPIです。多岐に渡る機械学習のクラウドサービスが公開されています。テンプレートやソフトウェア開発キットを使い、短期間でチャットボットを開発できる点がメリットです。

Amazon Lex

引用元:Amazon Lex

Amazon Lexは、AmazonでおなじみのAlexaと同様の会話エンジンや、Amazon echoに搭載されたAIアシストの機能を使用できるチャットボットAPIです。高度な自然認識機能と音声認識機能で、自然な会話ができるチャットボットを開発できます。

Apple SiriKit

引用元:Apple SiriKit

iPhoneに搭載されているSiriをカスタマイズできるデベロッパーキットです。用途はiPhone上と限られていますが、オフラインでも使用できる利点があり、iPhoneユーザーにとっては親しみがあります。

Motion.ai

引用元:Motion.ai

Motion.aiは、Facebook MessengerとSlackのチャットボットを作る専用ソフトです。会話のシナリオは、ソフト上でドラック&ドロップをするだけで作成できます。会話データはソフト上に記録されて分析できるため、運用しながらサービス改善をしていけます。

Chatfuel

引用元:Chatfuel

Chatfuelは、Facebook Messengerのチャットボットを作成するAPIです。Instagram やTwitter 、YouTube などとも連携でき、短時間でチャットボットを開発でき、海外では多くのメディアがChatfuelを使用しています。

Smooch

引用元:Smooch

Smoochは、Facebook MessengerやLINE、中国で主流のWeChatなど、多くのアプリケーションと連携できます。Zendeskのような、チャットボットのビジネスアプリケーションとメッセージアプリケーションを繋げる機能があるのも大きな特徴です。

具体的には、Facebook Messengerなどのメッセージアプリケーションに来たメッセージを、ビジネスアプリケーションで返信できます。それにより、メッセージ毎に各アプリケーションに移動する必要がなくなり、業務の効率化が実現可能です。

Facebook

引用元:Facebook for developer

Facebookは、デベロッパーツールを使用したチャットボットを簡単に開発でき、既に、10万個以上のチャットボットアカウントが存在します。商品一覧を表示させる、領収書を表示するなどの機能があり、Eコマースチャンネルとしての活用も想定されています。実名登録の制度を採用しているため、ビジネスユースのユーザーが多く、BtoBのコネクションにも便利です。

Facebook Messengerでは、対話型チャットボットで顧客の自動対応をすることが可能。レストランを探してくれたり、スケジュールのリマインドをしてくれたりするAIアシスト機能も搭載しています。

Twitter

引用元:Twitter Direct Message API

Twitterは拡散力が強く、ビジネスでも頻繁に使用されるSNSです。Twitterが公開しているDirect Message APIを使えば、ユーザーと1対1でメッセージのやり取りができるダイレクトメッセージ(DM)のチャットボットを作れます。

LINE Bot Designer

引用元:LINE bot Designer

LINEは国内最大級のSNSで、LINEを活用したビジネスも拡大しています。LINE bot Designerと呼ばれるAPIを公開しており、誰でもダウンロードして使用できます。

多くのメッセージテンプレートが用意されており、動画の共有や、スタンプの送信にも対応しています。ユーザーとの対話は、普段私達がLINE上でするやりとりのように自然で、グループチャットができる点も大変便利です。

slack bot

引用元:slack bot

slackは、ビジネスチャットツールの一つで、slackbotというチャットボットAPIを無料公開しています。個別チャンネルへのメッセージ送信やファイルの送信、リマインダー機能など、業務効率化を見込める機能が豊富です。slackを使ったビジネスを考えている方は、ぜひ検討してみてください。

チャットボットのAPIを理解して、自社で開発をしよう。

今回の記事では、チャットボットの開発に必要なAPIの意味や種類、おすすめのAPIについて紹介しました。

チャットボットを開発するAPIの種類は、チャットボットAPIとメッセージングAPIの2種類があります。

チャットボットの開発は、自社でもできますが、専門的な知識や技術が必要なため、専用のプログラマーを用意することをおすすめします。自社にプログラマーがいない場合には、他社がリリースするチャットボット作成サービスを利用することで、簡単な設定でチャットボットが作れたり、専門知識を持ったアドバイザーに相談したりできます。

さっとFAQでは、会話履歴からデータを分析できる、問い合わせに特化したFAQチャットボットを低価格で提供しています。

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