「アンケートの回答率を上げるにはどうすればよいか分からない」「アンケートを実施しているが、まとまった回答を得られず苦戦している」
このように悩んでいる企業担当者の方や、実際に困った経験のあるアンケート実施者の方も多いのではないでしょうか。
アンケートの回答率は綿密な事前準備と回答しやすくなる工夫を組み合わせれば、ある程度高めることが可能です。しかし、然るべき準備やコツを十分に活用・実践できていなければ、十分なデータとなるほどの回答を得ることはできません。
そこで本記事では、アンケートの回答率を上げるために必要な準備や回答率を高めるためのテクニックについて解説します。アンケートの作成方法や手順についても紹介していますので、ご興味のある担当者の方はぜひ参考にしてください。
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アンケートの回答率を上げるために必要な準備3つ
アンケートの回答率を上げるためには、まずは事前準備が重要です。
アンケート作成者はアンケート回答者の立場になり、アンケートに回答する面倒くささや回答しやすいデバイスは何なのかを把握し、対策を練る必要があります。
ここでは優先的に取り組む必要がある事前準備のポイントについて解説します。それぞれ詳しく紹介していますので、ぜひアンケートを作成する前の参考にしてください。
アンケートに回答するのがいかに面倒臭いかを知る
まずは、そもそもユーザーにとってアンケートが面倒臭いものであることを理解しておきましょう。
基本的には、アンケートに答えても大したリターンはないため「やるだけ時間の無駄だ」と多くのユーザーは感じます。そのうえ質問の数が多かったり、文章の意味合いが不明瞭だったりするとさらに回答率が落ち込みます。
さらには「個人情報を悪用されるのでは?」と怪しまれている可能性すらあることも知っておきましょう。アンケートの作成者はこういった不安も払拭しなければいけません。
以上のことから、余計な疑いをかけられず、できるだけ回答の負担を小さくするのが回答率を高めるために大切なことといえます。アンケートが面倒臭いと感じていながらも協力してくれるユーザーや回答者に感謝の気持ちを持ち、回答者目線を忘れないようにしましょう。
誰に何を答えて欲しいのか目的を明確にする
次に、誰に何を答えて欲しいのかを明確にしておきましょう。調査内容やターゲットが不明瞭だと、質問の内容もわかりづらくなり、ブレてしまいます。
例えば消費者モニターの場合、商品が本格的にローンチされることを踏まえて、使い勝手や喫食した感想、次回購入意思を確認する必要があります。もしくは商品の改善点などを聞くのも有効だと考えられます。
セミナー後のアンケートだった場合、セミナーで他に求めている内容や聞きたかったこと、希望のゲストなどを確認しておくのがよいでしょう。より内容をブラッシュアップし来場者を増やすための施策に生かすことができます。
このようにアンケートの目的と、それを誰に答えて欲しいかをできるだけ明確に決めておくのが大切です。
アンケートのデバイスについて考える
アンケートの回答率を上げるためには、回答する際に使用するデバイスについても考える必要があります。
最近では紙媒体だけではなく、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンで回答されるケースも増えてきました。また、タブレットを利用することもあるでしょう。
そのため、パソコンだけではなくスマホやタブレットでも回答しやすいようにUIや質問の配置を工夫する必要があります。
どのデバイスがもっとも多く利用されるかは、アンケートの内容にも左右されます。その点を予測して、アンケートの回答をしてもらう際のデバイスを選択してください。
アンケートの回答率を上げる具体的な仕掛けと作り方
事前準備が完了したら、次はアンケートの中身をブラッシュアップします。
回答率を上げるためには、回答形式を記述式ではなく選択式にしたり、質問数を厳選したりして、まずは回答者の負担を減らすことが大切です。
それぞれについて詳しく解説しますので、参考にしてください。
回答の優先順位が高いものは上位に表示する
回答の優先順位が高いものは上位に表示させるのが鉄則です。
時間の都合などで完全に回答ができなくても、アンケートに着手したての上位の質問にだけは答えてくれるケースがほとんど。下位の項目は答えられなくても、最悪一番目か二番目の質問に答えてもらえれば最低限必要なデータは収集できるでしょう。
そのため、データの収集において必要な情報や集めたい回答は最優先で聞けるように質問を設置します。
質問の数は相当に厳選する
アンケートの回答率を上げるには質問の数を絞ることが有効です。
これは一般的なテクニックであるため、すでに手元にあるアンケートには必要性の高い質問だけが残っている状態の場合もあるでしょう。質問数が多い場合は、そもそも一回のアンケートから取得しようとする情報量への期待が大きすぎる可能性もあります。目安は多くても20問〜30問程度ですので、適切な質問数に調整をしましょう。
また、アンケートが複数ページにまたがることは絶対に避けてください。
長いアンケートはそれだけでやる気を失わせるものです。長ければ長くなるほど、後半の回答はいい加減に記入されやすい傾向にあります。回答の信用度も落ちてしまうため、できるだけスリムなアンケートの実施を心がけましょう。
記述式ではなく選択式を基本とする
アンケートは記述式ではなく直感的に答えられる選択式で回答させることが基本です。作成したアンケートを見返し、回答形式をブラッシュアップします。
しかし、記述式を使ってはいけないかと言われればそうではありません。重要度の高い、あるいは詳細な回答が欲しいときは、全体を通して1度か2度くらい記述式を用いることは問題ないでしょう。
記述式の項目があるとすれば、アンケート後半です。始まってすぐに記述が求められると「この先ずっと何かを書かなければいけない」と連想させます。
前半は選択式の設問で固め、記入式は後半に差し込み、精神的なハードルを下げるように工夫するのがおすすめです。
思考と時間の流れに合わせて順番を組む
アンケートの回答率を高くするには、思考と時間の流れに合わせて質問の順番を組むことが大切です。
基本は「最初」と「最後」、「過去」から「未来」という位置付けになるようにしましょう。
また、質問に付随する追加の質問は数珠繋ぎにすることで回答者の負担を下げることが可能です。思考と時間の流れに合わせてテンポよく回答しやすくなります。
うまく順番を組めれば、高い回答率を獲得できるでしょう。
アンケートの回答率をさらに上げる細かいテクニック
アンケートにおける回答率は簡単に高められるわけではありません。
アンケートの回答率をさらに高めるには、事前にアンケートの趣旨を明示したり、回答にかかる目安時間を提示したりしてユーザーのモチベーションが途切れないような工夫をしておくことも大切です。
細かいことでも実践して、少しでも成果が上がるように工夫をしましょう。小さなことの積み重ねこそが、回答率を高めるうえで重要です。
ここではアンケートの回答率をさらに上げる細かなテクニックを解説していきます。
アンケートの趣旨を明示する
アンケートをお願いする際には、まずはアンケートをしている趣旨や目的を明確に伝えましょう。
「何のためのアンケートなのか」「なぜ自分が回答をしなくてはいけないのか」が分からないと、回答者は回答することの必要性に疑問を抱きます。納得感を持って最後までアンケートに回答してもらうために、想定される疑問や不安は事前にクリアしておくことが大切です。
趣旨を明示する際は下記のようなポイントに着目して伝えましょう。
- 何を目的としているアンケートなのか
- どのような人を対象にアンケートを実施しているのか
- アンケートの回答結果をどのように利用する予定なのか
アンケート対象の人を明示しておくことでより適切なデータが集まりやすくなります。
アンケートにかかる目安時間を提示する
アンケートの回答にかかる時間を事前に明示しておくことも、アンケートの回答率を上げるためには有効です。
アンケートに回答してくれる人にも都合があります。回答にどのくらいの時間がかかるのかが分からないとアンケートに回答したくても躊躇してしまう人もいるでしょう。また、質問に回答していく中で終わりの見えないような質問数だと途中で離脱されてしまうということも考えられます。
事前にかかる時間が分かっていれば「あと◯分くらいかな」という予測を立てられるので離脱されにくくなります。事前に目安時間を伝え、回答時のギャップをなくしておくことが重要です。
気軽にアンケートに答えてもらうためには目安の回答時間は短ければ短いほどよいでしょう。ベストな回答時間は5〜10分以内で、長くても15分以内に終わるボリュームに調整しておくことがおすすめです。
匿名回答を許可する
アンケートの回答において、氏名やメールアドレスといった個人を特定できるような情報が必要ないのであれば、匿名での回答も許可しておくと回答率を上げることができます。
個人名の記入を必須とすると、人によっては正直な思いや意見を書きづらいと感じる人も出てきます。本音を引き出し、より精度の高い回答を集めたいと考えている場合には匿名での回答を有効にしておくのがオススメ。
回答者の属性を大まかに把握しておきたい場合や、属性によって回答のばらつきが出ると想定される場合は、クローズドクエスチョンを活用することで個人や属性の特定がしやすくなります。
インセンティブを用意して、それを明言する
アンケートに対してインセンティブを用意する手段もぜひ活用したいテクニックのひとつ。
一般的な手法ではありますが、提供するもの次第でいくらでも工夫の余地があります。状況やニーズを考え、回答者が欲しいと思うであろうインセンティブを用意しましょう。
インセンティブを用意する場合は、事前に「全ての質問に答えた場合にプレゼント」などと明言しておくとよいでしょう。目的ができるので、てアンケートに積極的に答えるようになります。
また、インセンティブにモノとしての実体があれば、それを見せながら解説しましょう。口頭だけだと魅力を感じないケースがあるため注意が必要です。
アンケートとは明言しない
「アンケート」と名言しない方法も時折使われます。これは回答者の忌避感を弱めるためのテクニックです。
アンケートという単語が出るだけで、面倒な印象が感じられますが、それ以外の表現なら、まだ回答に積極的になってもらえるケースも多々あります。
この場合は「感想シート」「お客様のご意見書」などとして記載しましょう。アンケートの表現ひとつで回答率が大きく変動するもの。ぜひ状況にフィットするネーミングで、回答率が高くなるように工夫してみてください。
個人情報の取り扱いについて明記
信用を獲得するために、個人情報の取り扱いについて明記することも大切です。それが記載されていないだけで、悪用されるのではないかと不安がり、アンケートを記入しないケースも多くあります。
かつてはそこまで気にするような問題ではありませんでした。しかし現在では、個人情報を誰かに委ねることのリスクが広く知られており、こちらから安全であることをアピールする必要が生じています。
そのため、個人情報の取り扱いを明言しておけば、ある程度は回答率を高められるでしょう。
また、宣言したからには個人情報は厳重に取り扱う必要があります。実際に個人情報トラブルを引き起こした場合、社会的評価が著しく傷つけられてしまいます。くれぐれも流出、紛失がないように管理は徹底しましょう。
適切なタイミングでのアンケート送信
WEBアンケートを実施する場合は、送信タイミングを工夫することも重要です。配信はアクティブなユーザーが多い適切なタイミングでおこなましょう。
ウェビナー形式であれば、終了直後の配信がベスト。それ以外の形式であればアクティブなユーザーが多い時間帯は状況次第で異なります。
サービスの内容やコンテンツの特性を考えて、もっともアンケートを目にする人が多いタイミングで届けましょう。
ドロップダウンを使わない
WEBアンケートを実施する場合、基本的にドロップダウンは使わないようにしましょう。これは便利なように見えて、回答者側の操作が増えてしまうためあまりおすすめできません。
項目が数個ならまだしも、いくつもある場合にはドロップダウンが冗長になり、操作しづらくなります。できれば選択式にしてユーザーの負担を軽減するなどの工夫が必要です。
質問によって適切な回答形式を選択することでアンケートの回答率をさらに上げることが可能です。
関連性のある質問はグルーピングする
アンケートへの回答率を高めるには関連性のある質問をグルーピングすることも有効です。
質問内容が右往左往してしまうと、回答者は1つ1つ考え直さないといけないため回答に時間がかかります。時間が長くかかればかかるほど、回答途中での離脱率が高まりますので注意しましょう。
例えば、時系列で物事を聞いていく場合は「過去」→「現在」→「未来」のように順を追っていくのがおすすめ。
見出しなどを活用して「今から〇〇に関する質問をされるんだ」ということを回答者に認識させられれば、頭の中の思考が整理され回答しやすくなります。テンポよく考え、次から次へと答えが生まれるような質問の配置・グルーピングにすることが大切です。
アンケートを取るだけの時間を設ける
セミナーや説明会の後にアンケートを実施する場合は、アンケートを取るだけの時間を設けましょう。これによって大幅に回答率を上げることができます。
多くのイベントではアンケート用紙は配布するものの、記入するための時間を特段用意していないケースがほとんど。そうなると記入する動機もきっかけも失われてしまうので、回答率は著しく低下します。
セミナーや説明会が終わった後には、アンケートを記入するだけの時間を5〜10分だけでも設けるようにスケジュールを調整してみてください。司会者がアンケートの回答を促すように呼びかけるのも重要です。
難しいことは聞かない
難しいことは聞かないという点も、アンケートを作成する上では留意しましょう。
難しいことを聞かれたり、考え込む必要がある質問だったりすると回答者はストレスを感じてしまい、アンケートの回答を得るのが難しくなります。特に下記のようなケースは回答者がストレスを感じやすいので注意してください。
- 専門用語がたくさん使われていて、質問内容を理解するのに時間がかかってしまう
- 質問文が長く、分かりづらい
特にウェビナーや説明会直後は集中力が切れやすく、頭の中も疲労しているため、難しい質問に答えることは大きな負担となります。アンケートでは難しいことを聞かないようにし、端的にかつ分かりやすい質問文を投げかけるように意識しましょう。
他の人が答えてくれるとは思わせない
アンケートでは、回答者に「他の人が答えてくれる」とは思わせないことが大切です。自分以外の誰かがやってくれる、自分じゃなくても問題なさそうと思われてしまうと、アンケートをやらない理由ができてしまいます。
そのため、回答してもらう際には「一人ひとりの意見がサービスの向上を高める」「一人でも多くの方から意見を伺いたい」といったことをアナウンスしてみるのがおすすめです。
それでも当事者意識を芽生えさせるには不十分ですが、多少なりとも回答率の向上が期待できます。
アンケートの作成方法
アンケートは様々な場面で活用されています。例えばイベント来場者に対して実施したり、自社商品を購入してくれたユーザーに対して実施したりと多くのシーンが想定され、また対象となる性別や年齢層も異なります。
対象者が若年層の場合、紙媒体でのアンケートよりスマートフォンで気軽に回答できるものの方が回答が集まりやすい傾向にあります。しかし、回答対象者が60代以上のシニア層がなのであれば、スマートフォンで回答するようなアンケートよりも紙媒体の方が回答しやすいかもしれません。
ここではアンケートを作成する媒体について紹介します。それぞれの媒体ごとの特徴を理解し、対象者に合わせて適切な手段を選択してアンケートを実施しましょう。
紙で作成する
紙媒体のアンケートは昔からおこなわれており、定番の方法です。
紙媒体でアンケートをおこなうメリットはパソコンやスマートフォンに慣れていない高齢者でも回答がしやすいという点です。パソコンやスマートフォンなどの機器に抵抗感がある人も一定数存在するので、そのような人たちからの回答を取りこぼさず回収することが期待できます。
また、回答をし終わったらその場で回収をするので、オンラインでの回答方法に比べて回答率が高くなる傾向があります。
しかし、紙媒体でのアンケートは印刷コストがかかることはもちろん、回収したアンケートを集計したり、データ化したりするのに手間がかかるというデメリットがあります。一度印刷すると修正がしにくいという点もデメリットとして挙げられるでしょう。
Webフォームで作成する
近年急速にインターネットが普及したことにより、Webフォーム形式のアンケートも増えています。
Webフォームのメリットは印刷コストが発生しないだけでなく、データの収集や分析を簡単におこなえる点であり、アンケートを回収した後の手間を大幅に減らすことができます。アンケート内容に不備があったり、項目を追加したりしたい場合もすぐに修正ができるので、直前までアンケート内容を改善したいという場合には非常に有効です。
しかし、Webフォーム形式のアンケートは回答をその場で集めない場合が多いので、データを収集するまでに少しラグがあったり、回答を忘れられ回答率が下がってしまったりするというデメリットがあります。
また、スマートフォンやパソコンに抵抗感を感じている人は回答をしづらいというデメリットも。高齢者が多く参加するようなイベントやお茶会などでは、Webフォームでのアンケートではなく紙媒体がよいでしょう。
Webフォームでアンケートを作成する際は、作成専用のサービスやアプリを活用するとスムーズです。用意されているテンプレートから選択して使えば、クオリティの高いアンケートフォームを簡単に作ることができます。Googleフォームなど無料で使える媒体もあるのでぜひ参考にしてください。
アンケートの作成手順
回答率を上げるテクニックと各媒体の特徴が分かったら、次は実際にアンケートを作成してみましょう。
アンケートの回答率を上げるには、回答をしてもらいたい対象者を明確にし、回答者の属性にあった質問を投げかけることが大切です。
ここではアンケートの作成手順の順を追って詳しく解説していきます。
アンケート対象と目的を決める
アンケートを作成するときはアンケートの目的を明確にし、ターゲットを選定します。何を、どのように、どのような順番で聞くのかといった構成を決めておくとアンケートを作りやすくなります。
下記項目を参考に、一つひとつ検討してみましょう。
- アンケートをする目的
- 回答をしてもらうターゲットの年齢、居住地、性別、職業、属性など
- どの場面・場所でアンケートをおこなうのか
アンケートの回答対象者に合わせた媒体を考える
次にアンケートの回答方法を決めていきます。前項でも解説したように、年齢層やターゲットの属性によって効果的な媒体は異なります。
大量にデータを収集し、分析をしたいのであればWeb形式の方が効率が良く、シニア層からの回答を集めたいなら紙媒体の方が有効です。
アンケートの回答ターゲットの属性を分析し、適切な媒体を選択しましょう。またWeb媒体でアンケートをおこなう場合には、どのツールを利用するのかなどもこの時点で選定しておくと後々スムーズになります。
質問と回答形式を決める
先述しているように、質問の項目は多過ぎないことが大切です。本当に必要な項目かどうかをこの時点で検討し、目安である20問〜30問に絞り込みをしましょう。
質問が決まったら、それぞれの質問に対する回答形式を決めていきます。回答形式には下記のようなものがあります。
回答形式 | 概要 |
テキストボックス | 意見や感想を自由記述形式で記載する |
マトリクス | 表にまとめられた選択肢や項目から選択する |
チェックボックス | 用意されている選択肢の中から当てはまるものを全て選択する |
スケール | 満足度や他人に勧めたい度合いなどを10段階といった段階で評価する |
ラジオボタン | 用意されている選択肢の中から当てはまるものを1つだけ選択する |
Webアンケートの場合、多くのテンプレートが用意されており、適切な回答形式を選択することで、アンケート回答者も答えやすいアンケートとなります。アンケートの回答率を向上させたい時には回答形式が適切であるかを考えながら選んでみましょう。
アンケートを公開・配布する
アンケートを作成したら、質問は回答者にとって分かりやすいものであるか、無駄な質問はないかを最終チェックをして実際に公開・配布をおこないます。
アンケートの公開・配布方法は使用している媒体によって異なりますが、下記のようなものがあります。
- 印刷をして該当者に配布する(紙媒体)
- アンケートの回答用URLをメールなどで配信する(Web媒体)
- Webサイトに配置する(Web媒体)
- SNSでアンケートを発信し、公開する(Web媒体)
- アンケート協力会社に依頼して、対象者を抽出し配信をする(Web媒体)
アンケートの回答率に関するQ&A
本記事ではアンケートの回答率について詳しく解説しました。
最後に、回答率の平均やアンケート作成におけるテンプレートやツールなど、よくある質問にQ&Aの形式で解説します。
WEBアンケートの回答率の平均はどの程度?
WEBアンケートの回答率は回答内容にもよりますが、おおむね33%といわれています。3人のうち1人が回答してくれることを目安として考えるとよいでしょう。これは著名なアンケート調査会社pointerproによる調査結果であり、かなり信頼できる数字です。
ただし回答内容が複雑だったり、項目が多すぎたりすると、回答率は著しく低下します。あくまで参考程度として捉えましょう。
この調査では「項目がすべて埋まっていない状態をどのようにカウントしているか」がはっきりしていないことにも注意してください。
参考文献:What’s the average survey response rate? [2021 benchmark]
アンケート作成のテンプレートやツールはどれがよい?
アンケート作成では、Googleフォームを活用するのがおすすめ。
これを利用すれば、無料でレイアウトの整ったアンケートを作成することが可能です。選択式や記述式などの回答方式も用意されており、また必須か必須でないかなど、細かいカスタマイズもできます。同時に回答内容を集計する機能もついており、基本的に不満を感じることはないでしょう。
もし紙媒体でのアンケートを実施する場合は、Questantなどでダウンロードすることもおすすめです。また、アンケートの回収率を上げるためにはチャットボットの使用も有効です。
関連記事:Webアンケートの作り方を解説!|アンケート作成ができるツール11選
インセンティブの内容はどのように決める?
必要に応じてインセンティブを設定すれば、アンケートへの回答率が高まります。
インセンティブにベストなのはポイントやギフトカードなど、お金に近いものです。このようなインセンティブは回答率の向上に直結します。謝礼額としては以下を目安にしましょう。
- WEBアンケート:100円程度
- ペーパーアンケート:100円程度
- オンラインインタビュー:1,000円〜1,500円
それ以外にも、ユーザーや顧客のニーズを満たせそうな物品があればそれでも構いません。ただし、あまりにも高額なインセンティブを用意する手段は避けましょう。
力配分を間違えると大きな損失になります。どの程度の謝礼が適切なのか、小さな母集団で試すなどの工夫が求められるでしょう。
アンケートの回答率を高めるには綿密な設計が重要
今回はアンケートの回答率を上げるために必要な準備や回答率を高めるためのテクニック、そしてアンケートの作成方法や手順について解説しました。
アンケートの回答率を上げることに苦戦をしている方は、ぜひ細かなポイントを意識してアンケートをブラッシュアップしてください。事前準備を綿密におこない、ターゲットが答えたいと思えるアンケートが作成できるようになるとより良い回答が集まりやすくなります。
いきなりすべてを取り入れる必要はありません。自社で実現可能なものを見つけて、順番に着手することがおすすめです。
また、弊社サンソウシステムズが提供するチャットボットツール「さっとFAQ」では、チャット応答だけではなくアンケート機能も備わっています。
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月額1万円からの低価格、30日間の無料トライアルもご用意したので、気になる方はチェックしてみてください。