アンケート回答率を上げるにはどうすればよい?準備から上級者向けテクニックまで全て解説

基礎知識
  • アンケートの回答率を上げるにはどうすればよいか?
  • 実施しているが、まとまった回答を得られない
  • 回答率を高めるコツはないのだろうか

上記のような疑問を抱えている担当者は多いのではないでしょうか?アンケートの回答率は綿密な準備と工夫を組み合わせれば、ある程度高めることが可能です。

逆にしかるべき準備やコツが実践できていなければ、十分なデータとなるほどの回答は得られません。そこで本記事では以下について解説します。

  • アンケートの回答率を上げるために必要な3つの準備
  • 回答率を高めるための仕掛けと細かいテクニック

本記事を読めば、アンケートの回答率を着実にアップさせられます。興味のある担当者はぜひ参考にしてください。

アンケートの回答率を上げるために必要な準備3つ

チェック 4つ

まずはアンケートの回答率を上げるために必要な準備を解説しましょう。できることは様々ありますが、以下3つは優先的に取り組む必要があります。

  • アンケートに回答するのがいかに面倒臭いかを知る
  • 何を誰に答えて欲しいのか目的を明確する
  • アンケートのデバイスについて考える

それぞれについて詳しく解説しますので、参考にしてください。

アンケートに回答するのがいかに面倒臭いかを知ろう

そもそも、ユーザーにとってアンケートが面倒臭いものであることを理解しましょう。基本的に何も工夫がなければ答えても大したリターンはないため、「やるだけ時間の無駄だ」と感じます。

そのうえ質問の数が多かったり、文章の意味合いが不明瞭だったりすると積極的に答えられるはずもありません。

さらには「個人情報を悪用されるのでは?」と怪しまれている可能性すらあります。こういった不安も払拭しなければいけません。

アンケートは面倒なものだと割り切った上で、余計な疑いをかけられず、できるだけその負担を小さくするのが回答率を高めるために大切なことです。

誰に何を答えて欲しいのか目的を明確にしよう

調査内容が不明瞭だと、質問の内容もわかりづらくなります。誰に何を答えて欲しいのか明確にしましょう。

たとえば消費者モニターなら、商品が本格的にローンチされることを踏まえて、使い勝手や喫食した感想、次回購入意思を確認する必要があるでしょう。もしくは改善点などを聞くのも有効だと考えられます。

というようにアンケートの目的と、それを誰に答えて欲しいかをできるだけ明確にしましょう。

アンケートのデバイスについて考えよう

アンケートの回答率を上げるにはデバイスについても考える必要があります。最近ではiPhoneやAndroidで回答されるケースも多いもの。

また、タブレットを利用することもあるでしょう。パソコンだけではなくスマホやタブレットでも回答しやすいように工夫する必要があります。

どのデバイスがもっとも多く利用されるかは、アンケートの内容にも左右されます。その点を予測して、アンケートのレイアウトを考えておきましょう。

アンケートの回答率を上げる具体的な仕掛けと作り方

☆マーク

アンケートの回答率を上げる具体的な仕掛けと作り方として、以下が挙げられます。

  • 回答の優先順位が高いものは上位に表示する
  • 質問の数は相当に厳選する
  • 記述式ではなく選択式を基本とする
  • 思考と時間の流れに合わせて順番を組む

それぞれについて詳しく解説しますので、参考にしてください。

回答の優先順位が高いものは上位に表示する

回答の優先順位が高いものは上位に表示するのが鉄則です。完全回答が少なくても、上位の質問にだけは答えられるケースが多いもの。

下位の項目は答えられなくても、最悪、一番目か二番目の質問に答えてもらえれば最低限必要なデータは収集できます。もっとも必要な情報は、最優先で聞くようにしましょう。特にアンケート上で最後の方へ回すメリットはほとんどありません。

質問の数は相当に厳選する

アンケートの回答率を上げるには質問の数を絞ることが有効です。これは一般的なテクニックで、すでに手元にあるアンケートには必要性の高い設問だけが残っている状態かもしれません。

しかしそれでも質問数が多いケースも多々あります。その場合はそもそも、一回のアンケートから取得しようとする情報量への期待が大きすぎるかもしれません。

最低限必要な項目の回答率を高めるにはもう少し絞ってもよいでしょう。

またアンケートが複数ページにまたがることは避けましょう。長いアンケートはそれだけでやる気を失わせるものです。

さらに長ければ長くなるほど後半の回答はいい加減に記入されます。つまり回答の信用度も落ちるため、できるだけスリムなアンケートの実施を心がけましょう。

記述式ではなく選択式を基本とする

アンケートは記述式ではなく選択式で答えさせることが基本です。できるだけ選択肢で直感的に答えられるようにしましょう。

ただし記述式を使ってはいけないかと言われればそうではありません。

重要度の高い、あるいは詳細な回答が欲しいときは、全体を通して1度か2度くらい記述式を用いることは問題ないでしょう。

記述式の項目があるとすれば、アンケート後半です。始まってすぐに記述が求められると「この先ずっと何かを書かなければいけない」と連想させます。

前半は選択式の設問で固め、記入式は後半に差し込み、精神的なハードルを下げるように工夫しましょう。

思考と時間の流れに合わせて順番を組む

アンケートの回答率を高くするには、思考と時間の流れに合わせて質問の順番を組むことが大切です。

基本は最初と最後、過去から未来、という位置付けになるようにしましょう。

また質問に付随する追加の質問は数珠繋ぎにします。そうすることで回答者の負担を下げることが可能です。むしろ思考と時間の流れに合わせてテンポよく回答されやすくなります。

うまく順番を組めれば、高い回答率を記録できるようになるでしょう。

アンケートの回答率をさらに上げる細かいテクニック

アンケートの回答率を高めるには、数えきれないほど多くの手法やテクニックがあります。更なる成果を求めるのであれば、以下のようなやり方もおさえておくのがよいでしょう。

  • インセンティブを用意する
  • アンケートとは明言しない
  • 個人情報の取り扱いについて明記
  • 適切なタイミングでのアンケート送信
  • ドロップダウンを使わない
  • 関連性のある質問はグルーピングする
  • アンケートを取るだけの時間を設ける
  • 難しいことはアンケートでは聞かない
  • 他の人が答えてくれるとは思わせない

アンケートにおける回答率は、そう簡単に高められるわけではありません。だからこそ細かいことでも実践して、少しでも成果が上がるようにしましょう。小さなことの積み重ねこそが、回答率を高めるうえで重要です。

インセンティブを用意して、それを明言する

アンケートに対してインセンティブを用意する手段はぜひ活用したいテクニック。一般的な手法ではありますが、提供するもの次第でいくらでも工夫の余地があります。状況やニーズを考え、回答者が欲しいと思うであろうインセンティブを用意しましょう。

ただし事前に、「全ての質問に答えた場合にプレゼント」などと最初に明言しておくとよいでしょう。目的ができてアンケートに積極的に答えるようになります。

またインセンティブにモノとしての実体があれば、それを見せながら解説しましょう。口頭だけだと魅力を感じないケースがあるため注意してください。

アンケートとは明言しない

「アンケート」と名言しない方法も、時折使われます。これは回答者の忌避感を弱めるためのテクニック。

アンケートという単語が出るだけで、面倒な印象が感じられますが、それ以外の表現ならまだ回答に積極的になるケースも多々あります。

この場合は「感想シート」「お客様のご意見書」などとして記載しましょう。アンケートの表現ひとつで回答率が大きく変動するもの。ぜひ状況にフィットするネーミングで、回答率が高くなるように工夫しましょう。

個人情報の取り扱いについて明記

信用を獲得するために、個人情報の取り扱いについて明記することも大切です。それが記載されていないだけで、悪用されるのではないかと不安がり、記入しないケースも多くあります。

かつてはそこまで気にするような問題ではありませんでした。しかし現在では個人情報を誰かに委ねることのリスクが広く知られており、こちらから安全であることをアピールする必要が生じています。

個人情報の取り扱い、もしくはアンケートの趣旨を明言しておけば、ある程度は回答率を高められるでしょう。またそう宣言したからには、個人情報は厳重に取り扱う必要があります。

特に注意して欲しい点は、本当に個人情報トラブルを引き起こした場合、社会的評価が著しく傷つけられることです。くれぐれも流出、紛失がないようにしましょう。

適切なタイミングでのアンケート送信

WEBアンケートの場合は、適切なタイミングで送信することが重要です。アクティブなユーザーが多いタイミングで送信するようにしましょう。

ウェビナー形式であれば、終了直後がベストです。それ以外の形式であれば、アクティブなユーザーが多い時間帯は状況次第で変わるもの。サービスの内容やコンテンツの特性を考えて、もっともアンケートを目にする人が多いタイミングで届けましょう。

ドロップダウンを使わない

WEBアンケートのとき、基本的にドロップダウンは使わないようにしましょう。これは便利なように見えて操作の手間がかかるため、あまりおすすめできません。

項目が数個ならまだしも、いくつもある場合にはドロップダウンが冗長になり、操作しづらくなります。できれば選択式にしてユーザーの負担を軽減するなどの工夫が必要です。

関連性のある質問はグルーピングする

アンケートへの回答率を高めるには関連性のある質問をグルーピングすることも有効です。うまくグルーピングできれば、思考が楽になって回答しやすくなります。テンポよく考えて次から次へと答えが生まれるようなイメージにしましょう。

アンケートを取るだけの時間を設ける

セミナーや説明会の後では、アンケートを取るだけの時間を設けましょう。多くのイベントではアンケート用紙は配るものの、記入するための時間を特段用意していません。

となると記入する動機もきっかけも失われ、回答率は著しく低下します。アンケートを記入するだけの時間を設けて、できるだけ回答率が上がるように進行しましょう。

難しいことは聞かない

難しいことは聞かないという点も、アンケートでは重要です。なぜなら簡単なことでなければ回答を得られないから。

これは回答者が、アンケートに対してさほど頭を回してはくれないからです。特にウェビナー直後で集中力が切れた瞬間に難しい質問に答えることは、大きな負担となります。

そもそもアンケートでは難しいことを聞かないようにしましょう。

他の人が答えてくれるとは思わせない

アンケートでは、とにかく回答者に「他の人が答えてくれる」とは思わせないことが大切です。こうなると面倒臭いアンケートをやらない理由ができてしまいます。

回答してもらうには「一人ひとりの意見がサービスの向上を高める」「一人でも多くの方から意見を伺いたい」といったことをアナウンスしましょう。それでも当事者意識を芽生えさせるには不十分ですが、多少なりとも回答率の向上が期待できます。

アンケートの回答率に関するQ&A

アンケート用紙

本記事ではアンケートの回答率について詳しく解説しました。最後によくある質問にQ&Aの形式で解説します。

  • WEBアンケートの回答率平均はどの程度?
  • アンケート作成のテンプレートやツールはどれがよい?
  • インセンティブの内容はどのように決める?

細かい疑問をきちんと解決した上で、アンケートの回答率を高めていきましょう。

WEBアンケートの回答率平均はどの程度?

WEBアンケートの回答率は回答内容にもよりますが、おおむね33%。3人のうち1人が回答してくれることを、目安として考えるとよいでしょう。これは著名なアンケート調査会社pointerproによる調査結果であり、かなり信頼できる数字です。

ただし回答内容が複雑だったり、項目が多すぎたりすると、回答率は落ちます。またこの調査では「項目がすべて埋まっていない状態をどのようにカウントしているか」がはっきりしていないことにも注意してください。

参考文献:What’s the average survey response rate? [2021 benchmark]

アンケート作成のテンプレートやツールはどれがよい?

アンケート作成では、Googleフォームを活用するのがおすすめ。これを利用すれば、無料でレイアウトの整ったアンケートを作成することが可能です。

選択式や記述式などの回答方式も用意されており、また必須か必須でないかなど、細かいカスタマイズもできます。

同時に回答内容を集計する機能もついており、基本的に不満を感じることはないでしょう。

もし紙媒体でのアンケートを実施する場合は、Questantなどでダウンロードすることもおすすめです。

また、アンケートの回収率を上げるためにはチャットボットの使用も有効です。
関連記事:Webアンケートの作り方を解説!|アンケート作成ができるツール11選

インセンティブの内容はどのように決める?

必要に応じてインセンティブを設定すれば、アンケートへの回答率が高まります。ベストなのはポイントやギフトカードなど、お金に近いものがよいでしょう。もっとも回答率の向上に直結します。謝礼額としては以下を目安にしましょう。

  • WEBアンケート:100円程度
  • ペーパーアンケート:100円程度
  • オンラインインタビュー:1,000円〜1,500円

それ以外にも、ユーザーや顧客のニーズを満たせそうな物品があればそれでも構いません。ただし、あまりにも高額なインセンティブを用意する手段は避けましょう。

力配分を間違えると大きな損失になります。どの程度の謝礼が適切なのか、小さな母集団で試すなどの工夫が求められるでしょう。

まとめ:アンケートの回答率を高めるには綿密な設計が重要

アンケート記入

アンケートの回答率を高めるには、綿密な設計が求められます。そのためには、以下のような取り組みが必要です。

<準備>

  • アンケートに回答するのがいかに面倒臭いかを知ろう
  • 誰に何を答えて欲しいのか目的を明確にしよう
  • アンケートのデバイスについて考えよう

<基本的な施策>

  • アンケートに回答するメリットを伝える
  • 回答の優先順位が高いものは上位に表示
  • 質問の数は相当に厳選
  • 記述式ではなく選択式を基本とする
  • 思考と時間の流れに合わせて順番を組む

<細かいテクニック>

  • インセンティブを用意
  • アンケートとは明言しない
  • 個人情報の取り扱いについて明記
  • 適切なタイミングでのアンケート送信
  • ドロップダウンを使わない
  • 関連性のある質問はグルーピング
  • アンケートを取るだけの時間を設ける
  • 難しいことは聞かない
  • 他の人が答えてくれるとは思わせない

このように、アンケートの回答率を高める施策をできるだけ実行しましょう。すべてを取り入れる必要はありません。自社で実現可能なものを見つけて、実施するようにしましょう。

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