Webマーケティングでよく使用される「CTR」と「CVR」という言葉の意味や違いについてご存じでしょうか。
インターネット広告を運用される方はもちろん、マーケティングに携わる方は2つの用語の意味を正しく理解しておく必要があります。
この記事では、「CTR」と「CVR」の言葉の意味や違いと「CVR」の改善方法を紹介しています。また、CVR改善に役立つツールについても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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月額1万円からスタートできるコストパフォーマンスの高さ。また、エクセルから会話データを簡単に作成できるため、プログラミングスキルがなくても導入・分析ができます。チャットボットでユーザーとのコミュニケーションを充実化させたり、ユーザーの不満を解消したりすることで、サイトからの離脱防止に役立つでしょう。
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CTRとは
CTRとは、「Click Through Rate」の略語で、広告が表示された回数に対し、ユーザーがクリックした回数の割合を計算したものです。
クリック率やクリックスルー率と呼ばれ、インターネット広告の運用や、SEOの分野で用いられることの多い指標です。広告の表示回数がどれだけ多くても、ユーザーにクリックされなければWebページへのアクセスは伸びず、成果も出ません。
広告の効果を上げるためにも、CTRについて正しく理解しておきましょう。
CTRの重要性
CTRの値は、検索結果に表示される広告やWebサイトの中からどのくらいのユーザーが自社のWebページに興味を持ちアクセスしたか、ということが分かる指標です。
広告やWebサイトをクリックしてもらうためには、検索結果でユーザーに興味を持ってもらうことや、いかにユーザーを惹きつけられるかが重要です。そのため、検索結果に表示される広告やWebページのタイトルとディスクリプションがユーザーの検索ニーズにマッチしているかがポイントとなります。
CTRの値からは、広告やWebサイトがユーザーの検索ニーズにマッチしているかを読み取ることができます。CTRの値を確認し数値を改善していくことは、Web広告の運用やSEO対策をおこなう上でとても重要です。
CTRの計算方法
Web広告のCTRは下記の計算方法で値を出すことができます。
SEOでのCTRは下記の計算方法で値を出すことができます。
例えば、Web広告でクリック数が100、広告の表示回数が2000の場合、
100 ÷ 2000 × 100 = 5
従って、この場合CTRは5%です。
この数値が高くなればなるほど、実際に広告からWebサイトへ訪問したユーザーが多いということになります。
CTRの目安は業界によっても異なりますが、成果があがっているものであれば3〜4%ほどです。またSEOの場合、検索順位が1位であれば10〜13%、2位であれば6〜8%のように、検索順位によってCTRの値も変動します。
CVRとは
CVRとは、「Conversion Rate」の略語で、購入や問い合わせなど、各Webサイトが目標としている成果(Conversion) の達成率を示す指標です。
最終成果はWebサイトの目的により異なります。ECサイトの場合は商品購入に至った割合、企業サイトの場合はお問い合わせや資料請求、ホワイトペーパーのダウンロードや会員登録に至った割合などを指すことが多いです。
CVRの重要性
CVRが高いほど、ユーザーがWebサイトの最終目的である行動を取った割合が高く、ユーザーの関心に対し良い訴求ができているといえます。反対にCVRが低いと、ユーザーが目的の行動を起す前にページを離脱していることになるため、訴求方法を改善するべきといえるでしょう。
Webサイトは、いくらアクセス数が多くともコンバージョンに至らなければ意味がありません。CVRは、Webサイトの効果を測る上で非常に重要な指標です。CVRの数値を確認することで、各ページの課題を明確にできます。
CVRの数値はコンバージョン設定の内容によっても大きく左右されます。CVRの数値だけを見て良し悪しを判断するのではなく、CV数やセッション数などと一緒に数値を確認することも大切です。
CVRの計算方法
CVRは下記の計算方法で値を出すことができます。
例えば、サイトへのアクセス数が10,000のうち、目標となるコンバージョンが達成された数が10件の場合、
10 ÷ 10,000 × 100 = 0.1
従って、この場合CVRは0.1%です。
CVRの平均値は、業界や取り扱う商品によって大きく異なります。ECサイトの平均CVRは5%と、他業界と比べCVR値が高くなりやすい傾向があります。また、衣服や美容、旅行など、比較的購買が年中おこなわれるカテゴリのものは、平均CVRは3%前後と高めの数値です。一方、自動車や高級品など取り扱う商品の金額が大きいものは、平均CVRは1%未満と言われています。
自社サイトの目標CVRは、各業界の平均CVRを確認した上で設定すると良いでしょう。
CTRとCVRの違いと関係性
CTRとCVRはどちらも広告やWebサイトの効果を測るための数値として使用されます。
混同しないよう、それぞれの意味と計算方法の違いについてしっかりと理解しておきましょう。
指標名 | 意味 | 計算方法 |
CTR | ユーザーに広告が表示された回数に対し、ユーザーがクリックした回数の割合 | クリック数 ÷検索結果での表示回数 × 100 |
CVR | Webサイトが目標としている成果の達成率 | コンバージョン数 ÷ アクセス数やクリック数 × 100 |
2つの指標の関係性として、CTRが上がってもCVRが上がるとは言い切れない、という点が挙げられます。ユーザーのニーズをしっかりと捉えられていない場合、CTRは上がってもCVRが上がらない、ということも起こりえます。反対にユーザーのニーズにマッチしている場合、CTRの数値は変わらずともCVRが上がる、ということもあるでしょう。
2つの指標を確認する際は、それぞれの数値がどのように推移しているかを確認することも重要です。
CVRの分析方法
CVRを分析する際、さまざまな観点からの状況を判断できます。
Webページには、さまざまなニーズを持ったユーザーがアクセスします。そのため、ページの種類や役割によってコンバージョンポイントを変えて分析をおこない、それぞれのページが目的や役割を果たしているかを確認することが重要です。
また、1つの商品に対し複数のCVポイントを設定し分析することもできます。それぞれのコンバージョンを比較することで、問題点が明らかになり今後すべきことが明確になるでしょう。
さらに、これまでの戦略が間違った方向に進んでいないかを確認するため、時系列での分析も効果的です。時系列で分析をおこなうことで、過去の施策による効果を確認でき、どの施策が良かったかを振り返ることができます。
CVRが低くなる原因
Web広告やSEO対策をおこなっている過程では、CVRが低いことで悩む場合も多いでしょう。また、自社サイトのCVRが平均値よりも低い場合は改善が必要です。
ここでは、CVRが低くなる原因を紹介します。
サイトの構造に問題がある
Webサイトの構造に問題がある場合、ユーザーがコンバージョンしづらいページになっている可能性があるでしょう。
例えば、サイト内のどこに問い合わせフォームがあるのかが分かりにくかったり、フォームの入力項目が多すぎたりなどが挙げられます。入力項目が多すぎると、途中で入力を辞めてしまいページを離脱することに繋がることが考えられるでしょう。
また、コンテンツが多すぎたり、少なすぎたりすることもCVRが低くなる要因となります。サイト内でコンテンツが整理されていないことや、ユーザーが目的とする情報に素早く辿り着くことができない場合、サイトの構造に問題があると言えるでしょう。
ユーザーがコンバージョンしやすい環境に整えるためにも、サイト構造の改善が重要です。
コンテンツの質が低い
Webサイトに掲載するコンテンツの質が低い場合も、CVR低下の要因になります。
コンテンツの質が低いと、そもそもユーザーに興味を持ってもらえず、コンバージョンに至る前にページを離脱してしまうからです。ユーザーの離脱を防止するには、独自性が高く面白いサイトだと感じてもらう必要があります。CVRが低い場合、サイトを見やすく改良し、訪れたユーザーを満足させられるような質の高いリッチなコンテンツを提供することが重要です。
また、Webサイト全体のCVRは高くても、特定のページのCVRが低いということもあります。その場合、そのページのコンテンツの質に問題がある可能性があります。
CVRを意識し、質の高いWebサイトを作ることが重要です。
広告の打ち出し方が悪い
ターゲティングを誤った広告の打ち出し方をしている場合も、CVR低下の原因となります。
例えば、女性読者が多いWebサイトにも関わらず、男性向けの商品の広告を掲載している場合、訪れるユーザーとの親和性は低いです。その場合、ユーザーは広告のクリックもせず、コンバージョンに至ることは非常に難しいと言えるでしょう。広告のターゲット像を明確にし、購買意欲が高い相手に広告を届けられるよう正しく設定する必要があります。
また、広告やバナーの内容と誘導先サイトの内容が一致していない場合も、ユーザーが離脱する原因となります。広告で打ち出している内容と、遷移先のサイトの内容にずれがないかを確認し、ユーザーのニーズを満たすことが重要です。
CVRを改善する方法
CVRを向上させることができれば、アクセス数は変わらなくとも売上は増えているという状態を作ることができるでしょう。さらに、広告やWebサイトの効率性も上がり、業績の向上にも直結するでしょう。
ここでは、CVRを改善する方法について紹介します。
Webサイトを最適化する
デザインは、ユーザーの心の動きを把握し、どのような行動を取るかを考えるためのツールでもあります。そのためユーザーにとって見やすいデザインを採用することが重要です。
また、CVRを改善するためにはユーザーの行動を追跡する必要があります。すべてのユーザーの行動を追跡することで、どのような行動がCVRを高めるのかを明らかにできるからです。追跡したデータを分析して、何を改善すべきかを判断することも可能です。
Webサイトのパフォーマンスを改善することは、CVRを改善するのに役立ちます。Webサイトの表示速度を速くするために、画像を圧縮したり、不要なコードを取り除いたり、キャッシュを有効にしたりするなどの調整をおこなうことも有効です。
LPO(ランディングページ最適化)を実施する
ランディングページの見た目をリニューアルすることで、ユーザーの目を惹きつけやすくなり、CVRの改善に繋がります。文字サイズや色彩などのデザインを見直し、見やすく仕上げることが重要です。
コンテンツを見やすく、わかりやすいものに変えることで、ユーザーの興味を惹きつけることができます。Webサイトに訪れたユーザーが情報や動線を把握しやすくすることで、CVRを改善できます。また、CTAのボタンを鮮やかな色にするなどして分かりやすくすることで、アクションを促すことも可能です。
さらにA/Bテストを実施することで、実際に改善した部分のパフォーマンスを把握することができます。CVRを改善するための最適な方法を見つけることができるでしょう。
EFO(入力フォーム最適化)を実施する
入力フォームの設問を最小限に抑え、必要な項目だけを残すことで、ユーザーの入力の手間を軽減させることができます。操作性を高め、ページ離脱防止に繋げることが期待できるでしょう。
また、訪問者のデータを保存しておくことで、入力時間を短縮させることが可能です。その結果、ユーザーのストレスが軽減され、コンバージョンに繋がりやすくなると言えます。
加えて、入力フォームにバリデーションを設定することで、入力ミスを防止し、ユーザーが必要な情報を正確に入力できるようになります。さらにモバイルデバイスに最適化した入力フォームを提供することで、入力が容易になり、ユーザーのストレスを軽減できるでしょう。
コンバージョンに最も影響を及ぼすといっても過言ではない入力フォームの改善は、早急なCVRの向上に効果的です。
CVRの改善に役立つツール:チャットボット
ここからは、CVR改善に役立つツールをカテゴリ別に紹介していきます。
Webサイトにチャットボットツールを導入することで、顧客からの問い合わせに即座に応答できるようになり、カスタマーエクスペリエンスの向上に繋がるでしょう。
また、チャットボットを搭載したサイトでは、自動でレコメンドをおこなう機能を搭載でき、顧客が自分に最適な商品を見つけやすくなります。
さっとFAQ(株式会社サンソウシステムズ)
さっとFAQは、株式会社サンソウシステムズが提供しているFAQチャットボットツールです。
FAQの会話データをExcelで簡単に作成・編集できるため、プログラミングやコーディングの知識は不要です。そのため誰でも管理しやすいツールと言えます。さらに、申込から最短3日での公開も可能で、スピーディーに環境を整備したい場合にも便利です。
よくある質問などを事前に用意しておくことで、ユーザーからの問い合わせにも即座に回答ができ、ユーザーエクスペリエンス向上や離脱防止も期待できるでしょう。チャットボットの利用状況を確認しながら、データ精度の向上を図ることもできます。
月額1万円から導入できるため、費用対効果が非常に優れたチャットボットと言えるでしょう。30日間の無料トライアルも可能です。
sinclo(株式会社エフ・コード)
sincloは株式会社エフ・コードが提供する、チャットボット型Web接客ツールです。UI/UXがシンプルで分かりやすく、マニュアルなしで操作できるよう設定されています。
チャットボット機能では、事前に登録されたメッセージを表示させる機能と、ユーザーの発言に応じて自動で回答する機能があり、ユーザーの購買意欲の向上が期待できます。
チャットボットから有人チャットへの切り替えもでき、高度な質問はオペレーターの対応が可能です。さまざまなニーズに対応できる豊富な機能が用意されおり、過去のチャット履歴や自動返答対応率などを確認できる分析機能も備わっています。
また、マルチデバイス対応もしており、Webサイトに訪問したユーザーはPC以外にタブレット端末やスマホでもチャット機能の利用が可能です。
CVRの改善に役立つツール:アクセス解析ツール
アクセス解析ツールを使用すると、訪れたユーザーの行動を詳細に分析できます。これにより、訪れたユーザーがWebサイト上で何をしているかを理解でき、CVRの改善に役立ちます。
CVRを改善するには、まずサイト上でのユーザーの動向を知ることから始める必要があるため、どの場合においても非常に有効なツールです。
Googleアナリティクス(Alphabet Inc.)
GoogleアナリティクスはAlphabet Inc.が提供する無料のアクセス解析ツールです。リアルタイムの利用状況や、ユーザーの基本属性、ユーザーの遷移元、またWebサイト内でのユーザーの動きを把握することなどが可能です。
Googleアナリティクスに自社のWebサイトを接続させると自動でアクセス解析をおこなってくれます。その結果が「リアルタイム」「ユーザー」「集客」「行動」「コンバージョン」という5種類のレポートで表示されます。
ほかにも数多くの便利な機能を搭載しているため、Webマーケティングをおこなう上で必須のツールです。データを色々な切り口で表示させることができるため、専門的な分析を実施することもできます。
忍者アクセス解析(忍者ツールズ株式会社)
忍者アクセス解析は、忍者ツールズ株式会社が提供するアクセス解析ツールです。無料で利用することもでき、完全リアルタイムでアクセス解析が可能です。全ての機能が広告なしで利用できる有料プランも用意されています。
1人単位でアクセスログを取得できるため、自社のWebサイトに訪れるユーザー層の確認やアクセスの多い時間を把握できます。国産ツールのため、機能やサポートなどはすべて日本語対応です。海外のツールと比べ、サポートへ問い合わせるハードルが下がり、不明点を早く解消できるでしょう。
機能がシンプルで使い勝手が良いため、初めてアクセス解析ツールを導入される場合におすすめのツールです。
CVRの改善に役立つツール:A/Bテストツール
A/Bテストツールは、サイト上のあらゆる要素を自動的にテストでき、CVRのパフォーマンスを改善するために有用なツールです。A/Bテストツールを使用することで、サイトのレイアウトやコンテンツを簡単に変更したり、改善の有無を検証したりすることができます。
また、ユーザーの行動パターンを詳細に分析することも可能です。これにより、CVRを改善し、Webサイトの見込み客を増やすこともできます。
Google オプティマイズ(Alphabet Inc.)
Google オプティマイズは、Alphabet Inc.が提供する無料のA/Bテストツールです。
Googleアナリティクスと連携することで、計測から分析までを簡単に実施できます。また、簡単なテストであればビジュアルエディターで作成できるため、スピーディーなテストの実行が可能です。
テストしたいパターンが複数ある場合、2パターン以上のテストを同時におこなうこともできます。Google オプティマイズではテスト結果が自動で集計され、簡単にレポートを作成できるため、複数の指標を一目で比較可能です。
A/Bテストだけでなく、リダイレクトテストや多変量テストを実施できる機能も備わっています。
Optimizely(Optimizely)
Optimizelyは、Optimizely社が提供する、世界で約8,000社が導入しているA/Bテストツールです。視覚的にもとても分かりやすく、誰でも簡単にテストを実施できます。サンフランシスコ発のサービスであるためサポートは英語対応のみです。
機能が豊富で、外部サービスとの連携も可能なため自由にカスタマイズできます。また、短期間でテストを回すことができるため、早期に結果を把握できます。任意のタイミングでターゲティングができ、目標の設定も簡単です。テストの高速化を実現できるので、カスタマーエクスペリエンスの最適化促進に繋がります。
さらに、さまざまな切り口からテストの結果を確認することもでき、正確性の高い分析を実施することも可能です。
CTRとCVRについて理解しCVRを改善しよう!
Webマーケティングをおこなう中で頻繁に使用される用語であるCTRとCVRについて、内容を正しく理解した上で数値の改善をおこなうことが重要です。
企業の売上に直結するCVRを改善するための方法はたくさんあります。自社サイトに何が足りていないか、CVRが低くなる原因は何かをしっかりと分析し、自社に合ったCVR改善方法を実践するようにしましょう。また、CVR改善にはツールを利用することも効果的です。
CVR改善のためのチャットボットツールには、弊社サンソウシステムズが提供するチャットボット「さっとFAQ」の導入もおすすめです。
月額1万円からスタートできるコストパフォーマンスの高さ。また、エクセルから会話データを簡単に作成できるため、プログラミングスキルがなくても導入・分析ができます。チャットボットでユーザーとのコミュニケーションを充実化させたり、ユーザーの不満を解消したりすることで、サイトからの離脱防止に役立つでしょう。
30日間の無料トライアルもご用意しましたので、「まずは使って試してみたい」という方はこの機会に導入をご検討ください。