近年、働き方改革やテレワークの普及に伴い、企業内での情報共有やコミュニケーションのために、グループウェアが取り入れられるようになってきています。
チャットや掲示板のほか、スケジュールやタスク管理、ワークフローなどさまざまな機能を有するグループウェアですが、「導入にはコストがかかるから……」と敬遠している担当者もいるのではないでしょうか。
この記事では、無料で使えるグループウェアを紹介しています。完全に無料で使えるサービスのほか、条件付きであれば無料で使えるサービスも取り上げていますので、導入を検討する際の参考にしてみてください。
弊社サンソウシステムズでは、月額1万円から導入できるチャットボット「さっとFAQ」を提供しています。専門知識を必要とせず、Excelで簡単に会話データを作成できるのが魅力です。
今なら30日間無料トライアルも実施していますので、「試しに使ってみたい」という方は、ぜひお問合わせください。
グループウェアを使うメリット
まずは、グループウェアを使うメリットを紹介します。
グループウェアを利用すれば、社内の情報をリアルタイムに共有できたり、社外からも情報にアクセスできるようになったりといったメリットがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
リアルタイムに情報共有ができる
グループウェアを利用することで、社内のやりとりを一元化できます。つまり、リアルタイムに情報共有ができるようになるのです。
これまでは、口頭やメール、内線電話などを使って情報共有をおこなうことが通常でした。グループウェアを利用すれば、わざわざ本人を探さなくても画面上でやりとりができます。情報共有も迅速におこなえるため、業務効率化につながるだけではなく、単純な伝達ミスを防ぐこともできるでしょう。
例えば上司に質問したい場合も、相手の状況を画面上で瞬時に把握できるため、疑問を素早く解決し、すぐに次の行動に取り掛かれます。
一つのツールで業務が完結する
グループウェアを利用すれば、業務ごとに異なるツールを使う必要がなくなり、一つのツールだけで業務が完結するようになる点もメリットです。
チャットツールを使ったり、ファイルストレージを使ったり、業務ごとに異なるツールを使っていると、情報が分散され、何かあったときの原因調査に時間がかかってしまいます。
グループウェアは、さまざまなツールを任意で取り込めるものがあります。タスク管理ツールなどを組み込んで業務を可視化すれば、正確な進捗状況を把握できるでしょう。
ツールを一つに集約しておけば、情報を探す手間も減り、業務の効率化につながります。
社外からも情報にアクセスできる
グループウェアは、近年特に普及が進んでいるテレワークとも好相性です。
直接会う機会が減り、コミュニケーションが希薄になりがちな環境下でも、グループウェアを利用すればスムーズにコミュニケーションが取れます。勤務地が遠くても、タイムゾーンが違っても、グループウェアがあれば組織全体のコミュニケーションが活性化するでしょう。
また、WordやExcelで情報管理をしていると、社外からは情報を閲覧できない場合もあります。そのようなとき、マルチデバイス対応のグループウェアを導入していれば、外出先からもデバイスを問わずに利用できます。
外出先からアクセスできると、移動中にも利用できるため、時間の短縮にもつながるでしょう。
無料のグループウェアを比較する際のポイント
数ある無料グループウェアの中から、自社に適したものを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
導入目的・用途に適した機能
最も重要なポイントは、グループウェアの機能が、導入目的・用途に合っているかどうかです。機能に過不足があると、新たにツールを導入したり、十分に使いきれなかったりと、期待している効果が見込めない場合があります。
そのため、自社の導入目的に必要な機能が揃い、なるべくシンプルなグループウェアを選ぶようにしましょう。
例えば、以下のような導入目的が挙げられます。
目的 | おすすめのグループウェア |
---|---|
テレワークにおいて社内のコミュニケーションを活性化させる | 社内SNSや掲示板、チャット機能が付いたグループウェア |
お試し程度で導入する | 人数制限が設けられていないグループウェア |
バックオフィス(人事や経理など)業務の効率化 | タイムカードや経費精算機能などが付いたグループウェア |
操作性
操作が複雑だと、導入してもうまく活用されず、かえって生産性が低下する恐れがあります。わかりやすいアイコンの配置やレイアウト、スムーズな動作など、使いやすさを必ず確認しましょう。
また、PCやシステムが不慣れな人でも、即日使いはじめられるような簡単なグループウェアを選ぶことも大切です。特に無料プランでは、サポート体制が充実していない場合もあり、十分なサポートを受けられないことで生産性の低下を引き起こす可能性があります。
営業など、外出が多い部署に導入する場合は、スマートフォンやタブレットでの使いやすさも重要な要素です。
セキュリティ
グループウェアを利用する際に、社内の機密情報を扱う場合があるため、セキュリティは重要です。社内の情報が一つに集約され、多くの社員がアクセスできることから、セキュリティの高いグループウェアを選びましょう。
例えば、情報セキュリティの国際規格であるISO27001などの認証を、取得しているグループウェアを選ぶことがおすすめです。また、ナショナルクライアントへの導入実績も、セキュリティの高さを測る一つの指標になります。
ノウハウやデータを共有できる反面、情報漏洩のリスクが高まるため、セキュリティについて十分に考慮しましょう。
【完全無料】無料で使えるグループウェア
それではここから、無料で利用できるグループウェアを紹介していきます。
まずは、完全無料のグループウェアです。機能や期間の制限なく永続的に無料で使えるため、利用しやすいのが特徴です。
グループウェア | 機能 | スマートフォン対応 |
---|---|---|
GroupSession | スケジュール・掲示板・施設予約等20種類以上 | 有料〇 |
R-GROUP | タイムライン・スケジュール・タイムカード等15種類 | 〇 |
GRIDY | タイムカード・プロジェクト管理・スケジュール等23種類 | 有料〇 |
e-Broad Office | 掲示板・伝言メモ・ToDoリスト等10種類以上 | 〇 |
サークルスクエア | スケジュール共有・出欠管理・会計等18種類 | 〇 |
GroupSession
GroupSession 無料版 | byCloud スマートプラン | byCloud プレミアム | byCloud 専用サーバプラン | ZION | |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 300円/1人 ※年単位年単位 | 600円/1人 ※年単位契約 | 定額制 ※サーバーのスペックによって金額が異なる ※年単位契約 | 年額853円/1人 ※1,500人の場合 ※別途導入費用が発生 |
ストレージ | 要確認 | 2GB/1人 | 3GB/1人 | 要確認 | 要確認 |
人数制限 | 無制限 | 300人 | 100人 | 無制限 | 10,000人 |
機能 |
| 同左 | 同左 | 同左 | 同左 |
日本トータルシステム株式会社が提供するGroupSessionは、完全無料・ユーザー数無制限でスタートできるグループウェアです。
スケジュールや掲示板機能はもちろんのこと、施設予約、在席管理、稟議など、無料ながら多彩な機能が揃っています。無料版のオンラインデモもあり、気軽に試せるのも嬉しいポイントです。
プランは3つありますが、完全無料で使えるプランは主に300人未満の企業で利用できます。「費用はかけられないけれど、機能には妥協できない」といった企業におすすめのサービスです。
導入前に相談もできるので、気になる方は利用してみても良いかもしれません。
R-GROUP
R-GROUP | |
---|---|
月額料金 | 無料 |
ストレージ | 要確認 |
人数制限 | 無制限 |
機能 |
|
Rグループ株式会社が提供するR-GROUPは、パソコン・スマートフォンのどちらでも利用できるクラウド型のグループウェアです。
すべての機能を完全無料で利用でき、基本的な機能のほかに名刺管理やシフト管理などの便利な機能も搭載しています。クラウド型なのでインストールは不要、ネット環境さえあればどこからでも利用できます。
また、シンプルなUIで使いやすい点も高ポイントです。完全無料ながら機能は幅広く、コストパフォーマンスが非常に高いと言えるでしょう。
さらに、世界デビューも果たしており、20ヵ国語に対応している点も特徴です。日本国内だけでも2,000社以上の導入実績があります。
GRIDY
無料版 | 特別有料版 | |
---|---|---|
月額料金 | 無料 | 要確認 |
ストレージ | 要確認 | 要確認 |
人数制限 | 無制限 | 無制限 |
機能 |
| 同左 |
ブルーテック株式会社が提供するGRIDYは、ネット環境があれば誰でもすぐに利用開始できる、SaaS型のグループウェアです。特別なサーバーや設備などは一切必要なく、登録から導入までわずか5分で完了します。
グループウェアを導入する目的は企業によりさまざまですが、根幹には業務の効率化・情報共有・スケジュール管理のどれかが関わっていることがほとんどです。GRIDYはそれらの機能はもちろんのこと、ファイル共有やグループ作成の機能も無料で備わっています。
もしストレージの容量や機能に不安がある場合は、ビジネスに必要なアプリケーションが一通り揃った「Knowledge Suite サービス」の利用もおすすめです。
e-Broad Office
e-Broad Office | |
---|---|
月額料金 | 無料 |
ストレージ | 要確認 |
人数制限 | 無制限 |
機能 |
|
イーブロードコミュニケーションズ株式会社が提供するe-Broad Officeは、伝言メモやスケジュール、ToDoリストなどを無料で利用できるグループウェアです。
期間やユーザー数に制限はなく、完全無料で利用できます。ファイル便も50MBまで対応できるため、ファイルのやりとりが多い企業にもおすすめです。シンプルな画面で使いやすいのも魅力の一つ。「ITツールは苦手」という担当者でも問題なく使えるでしょう。
注意点としては、基本的にどのグループウェアにも搭載されていることが多いチャット機能がない点、モバイル対応の機能が限られている点が挙げられます。
サークルスクエア
フリー | ライト | ベーシック | プレミアム | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 770円 | 1,430円 | 1,980円 |
ストレージ | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
人数制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
機能 |
| 同左 | 同左 | 同左 |
株式会社シティーズが提供するサークルスクエアは、多彩な機能が魅力的で、スポーツチームや音楽団体、PTAや町内会などのグループで利用されているグループウェアです。
コミュニティの運営を想定して開発されたグループウェアのため、出欠確認やアルバム共有、名簿、インフォメーションなど、カジュアルな機能が豊富に搭載されています。
チャットや掲示板はもちろんのこと、ブログやつぶやきなどの機能もあり、SNSのように使える点も魅力の一つです。
ビジネス上では欲しい機能がない可能性があるものの、カジュアルにグループウェアを使いたい企業に最適なサービスであると言えるでしょう。
無料トライアルがあるグループウェア
グループウェアの中には、無料トライアルを実施しているものもいくつか存在します。無料トライアルでは、実際の使用感や効果の有無を確かめられるため、ぜひ活用しましょう。
グループウェア | 機能 | スマートフォン対応 |
---|---|---|
desknet’s NEO | スケジュール・施設予約・議事録等41種類 | 〇 |
Microsoft 365 | メール・ファイル共有・プロジェクト管理等10種類以上 | 〇(一部機能) |
mitoco | カレンダー・ワークフロー・掲示板等10種類 | 〇 |
Shachihata Cloud | 名刺フォルダ・電子印鑑・承認者ファイル追加等18種類 | 〇 |
NI Collabo 360 | スケジュール・ミーティングアレンジ・回覧板等36種類 | 〇 |
desknet’s NEO
クラウド版 | スモールライセンス | エンタープライズライセンス | |
---|---|---|---|
月額料金 | 400円/1ユーザー | 39,800円~/5ユーザー | 500,000円~ |
ストレージ | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
人数制限 | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
機能 |
| 同左 | 同左 |
株式会社ネオジャパンが提供するdesknet’s NEOは、現場の声を優先して「使いやすさ」を重視したグループウェアです。20年間、グループウェアを利用する多種多様な業種からのフィードバックを受け、研究と改善し続けた操作画面は、ITツールが苦手な社員でも使えるでしょう。
また、多彩な機能も魅力の一つです。スケジュール管理や設備予約などによる業務効率化はもちろん、社内申請や届出もペーパーレスでおこなえます。加えて、ノーコード業務アプリ制作ツール「アップスイート」と組み合わせることで表計算ソフトで作られた管理台帳や営業日報など、紙・メール・Excel主体でおこなわれている業務をシステム化できます。
使いやすさや多彩な機能から、さまざまな業種にもフィットできるツールと言えるでしょう。30日間無料トライアルを実施しているため、効果や使用感を確かめたいかたはぜひ利用してみてください。
Microsoft 365
Microsoft 365 Business Basic | Microsoft 365 Business Standard | Microsoft 365 Business Premium | Microsoft 365 Apps for business | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 750 | 1,560円 | 2,750円 | 1,030円 |
ストレージ | 1TB | 要確認 | 要確認 | 1TB |
人数制限 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
機能 |
| 同左
| 同左
|
|
日本マイクロソフト株式会社が提供するMicrosoft 365は、小規模事業者から大企業まで幅広い組織に、高いコストパフォーマンスを発揮するグループウェアです。4つのプランを用意しており、それぞれの組織に合ったプランを利用できます。
MicrosoftでおなじみのExcelやWord、PowerPointなどのOffice製品のほかに、Web会議やビジネスチャット、共同作業などの機能も搭載しています。一つのツールでこれらの機能を利用できることで、生産性を向上しコスト削減にも貢献するでしょう。
また、顧客やビジネスデータを保護する、Microsoftのセキュリティの高さも魅力の一つです。安全性の高さは、顧客との信頼関係の維持はもちろん、作業への集中力も高める重要な要素と言えるでしょう。
4つのプランすべてで1か月間無料トライアルを実施しているため、気になる方は、ぜひ活用してみてください。
mitoco
~300 | 301~1,000 | 1,001以上 | |
---|---|---|---|
月額料金 | 800円 | 700円 | 要確認 |
ストレージ | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
人数制限 | 300 | 301~1,000 | 要確認 |
機能 |
| 同左 | 同左 |
株式会社テラスカイが提供するmitocoは、業種・規模問わずさまざまな企業の課題を解決した実績のあるグループウェアです。
ワークフローやスケジュール管理など、10種類の機能によって、業務効率化や情報の一元管理、ペーパーレス化の促進に大きく寄与します。なかでも、「トーク」「カレンダー」機能は、外部ユーザーとの連携が可能です。取引先やパートナー企業とのやりとりを円滑にし、スムーズな取引ができるでしょう。
また、モバイルアプリの画面が見やすく、外出中でも問題なく活用できます。掲示板での情報共有やカレンダーなど、画面が見やすいツールはログイン率も上がり、情報の把握ミスや伝達ミスも防げるでしょう。
ユーザー5人まで30日間無料トライアルを実施しています。実際に複数人で試したい方はぜひ活用してみてください。
Shachihata Cloud
エントリープラン | ベーシック | プレミアム | エンタープライズ | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 110 | 330円 | 440円 | 550円 |
ストレージ | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
人数制限 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
機能 |
| 同左
| 同左
| 同左
|
シヤチハタ株式会社が提供するShachihata Cloudは、バックオフィス業務の効率化に役立つグループウェアです。
18種類の機能の中でも、特に「電子印鑑」「電子契約」機能などが特徴で、ペーパーレス化の促進に貢献します。毎日行き交う届出や書類などの紙を減らすだけでなく、印紙税の削減が可能です。
また、大きな会社ほど印鑑の不正や改ざんなどの問題も増えてくるでしょう。電子印鑑を使用することで、不正利用や改ざんの防止にもなります。もちろん、押印する手間も省けるため、業務効率化の役割も果たします。印鑑を押す回数が多い部署などにおすすめです。
30日間無料トライアルでは、有料オプションも含めたすべての機能を利用できます。人数制限もないため、まずは試したい方におすすめです。トライアル期間中のデータは、本契約で引継ぎできます。グループウェア導入に前向きな方は、ぜひ使用感を確かめてみてください。
NI Collabo 360
クラウド | |
---|---|
月額料金 | 328円 |
ストレージ | 要確認 |
人数制限 | 2,000ユーザー |
機能 |
|
株式会社NIコンサルティングが提供するNI Collabo 360は、機能の充実度の高さが魅力のグループウェアです。スケジュール管理やワークフロー、文書共有管理など、全36種類の機能を搭載しており、生産性の向上やコスト削減に役立ちます。
また、社内はもちろん、社外との連携も可能です。グループ企業や取引先などとの情報共有などに活躍します。
グループウェアは通常、利用する機能数に応じて費用が加算されていきますが、NI Collabo 360は追加料金なく全機能が利用できます。追加で費用がかかる心配がないため、予算管理もしやすいと言えるでしょう。
30日間無料トライアルでは、グループウェア製品に加えて、見積書作成Webシステムや経営支援ツールなど、全5つの製品をお試し利用できるため、ぜひ活用してみてください。
【条件付き】無料で使えるグループウェア
次に、条件付きであれば無料で利用できるグループウェアを紹介します。機能やユーザー数などなんらかの制限がありますが、条件を満たせば無料で使える点は魅力です。
自社に合うようであれば、利用を検討してみるのも良いでしょう。
グループウェア | 機能 | スマートフォン対応 |
---|---|---|
Stock | メッセージ・タスク管理・情報ストックの3種類 | 〇 |
enclo | チャット・ファイル・メモの3種類 | 〇 |
Lark | ビデオ会議・自動翻訳・カレンダー等14種類 | 〇 |
LINE WORKS | トーク・タスク・カレンダー等9種類 | 〇 |
Chat&Messenger | チャット・ファイル共有・勤怠管理等8種類 | 〇 |
Zoho Connect | カレンダー・Web会議・プロファイル等20種類以上 | 〇 |
Stock
フリープラン | ビジネス5 | ビジネス10 | ビジネス20 | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 1,980円 | 3,480円 | 6,480円 |
ストレージ | 1GB | 30GB | 80GB | 150GB |
人数制限 | 5人 | 5人 | 10人 | 20人 |
機能 |
| 同左 | 同左 | 同左 |
株式会社Stockが提供するStockは、これ以上ないくらいにシンプルで、簡単にチーム情報をストックしていけるグループウェアです。
プランは無料プランを含むビジネスプランと、管理やセキュリティを強化したい企業向けのエンタープライズプランがあります。
無料プランは、ノート数が累計で20ノートまで、ストレージが1GBまでといった制限に加え、情報管理機能やセキュリティ機能、カスタマーサポートは搭載されません。また、2023年3月より、ユーザー数が5人までに制限されます。
グループウェアを使って情報管理や高度なユーザー管理をおこないたい場合は、無料プランでは物足りなく感じてしまう可能性がある点に注意が必要です。
enclo
フリー | マイプラン | ビジネス | |
---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 350円 | 2,000円 |
ストレージ | 300MB/人 | 1GB/人 | 10GB/企業 |
人数制限 | 5人/1グループ | 10人/1グループ | 10人~/1グループ |
グループ | 5 | 5 | 無制限 |
サブグループ | 3 | 3 | 無制限 |
機能 |
| 同左 | 同左 |
メインソリューション株式会社が提供するencloは、クラウドを初めて使う人でも簡単に操作できる、グループ用のクラウドアプリです。
グループに参加することで、ファイル共有やチャット・メモ機能などが使えます。WordやExcelなどのMicrosoftOfficeファイルも、別のアプリを立ち上げることなくenclo内でそのまま閲覧が可能です。ドラッグ&ドロップの簡単な操作でファイルを管理でき、直感的に操作できる点が魅力と言えるでしょう。
1グループ5名、5グループまでであれば無料で利用できます。また、無料プランはサポートがメールのみとなるため、注意が必要です。
Lark
スターター | プロ | エンタープライズ | |
---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 1,420円/1人 | 要確認 |
ストレージ | 100GB | 1TB | 10TB |
人数制限 | 50人 | 500人 | 無制限 |
機能 |
| 同左 | 同左 |
Bytedance株式会社が提供するLarkは、チームの生産性を高めるための最先端のビジネスツールです。
チャットを起点とし、業務をおこなう上で必要な機能が一通り揃っています。ビデオ会議はライブ字幕と多言語対応の自動翻訳機能が搭載されているほか、ドキュメントをチームで同時に編集できる機能、文字起こし機能などがあり、シームレスなコミュニケーションの実現や議事録作成にかかる時間短縮に役立てられるでしょう。
ユーザー数50名、ストレージ100GBまでであれば無料で利用できます。また、無料プランでは、カスタマーサポートが専任ではなくオンラインのみでの対応となるため注意しましょう。
LINE WORKS
フリー | スタンダード | アドバンスト | |
---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 540円/1人 (年額契約:450円/1人) | 960円/1人 (年額契約:800円/1人) |
ストレージ | 5GB | 1TB | 100TB |
人数制限 | 100人 | 無制限 | 無制限 |
機能 |
| 同左 | 同左 |
ワークスモバイルジャパン株式会社が提供するLINE WORKSは、LINEと連携ができるグループウェアです。
ビジネス版のトーク機能のほか、掲示板やカレンダー、資料を保存・閲覧できるドライブ、アンケート機能などさまざまな機能が一つのアプリに集結しています。
卸売・小売や理美容、物流・運送、医療・介護などあらゆる業種で現場をサポートしており、導入実績も確かです。導入も定着もしやすい、DXの第一歩としても最適なサービスであると言えるでしょう。
無料プランはユーザー数100名、ストレージ5GBまでの制限があります。また、有料プランと比べると、管理者機能も制限されています。
Chat&Messenger
無料 | プレミアム | ビジネスプレミアム | オンプレミス | クラウド | |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 200円/1人 | 10,000円 ※永続 | 150円~/1人 | 300円~/1人 |
ストレージ | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
人数制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
機能 |
| 無料プランに加え、次の機能が使用可。
| プレミアムプランに加え、次の機能が使用可。
| プランに加え、次の機能が使用可。
| 同左 |
株式会社Chat&Messengerが提供するChat&Messengerは、ビジネスに有効なあらゆる機能を統合したグループウェアです。
アカウントの登録や難しい設定は不要で利用開始できます。無料プランでは、チャットやWeb会議・ビデオ通話はもちろん、ファイル・スケジュール共有などの利用が可能です。
また、クラウド版であれば、ドメイン単位でユーザーを認識し、シームレスに連携をおこなえるため、場所や働き方を問わないテレワークにも最適です。クラウド版にも無料プランが用意されていますので、気になった方はチェックしてみてください。
Zoho Connect
無料 | スターター | エンタープライズ | アルティメット | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 48円/1人 (年額契約:40円/人) | 120円/1人 (年額契約:100円/人) | 360円/1人 (年額契約:300円/人) |
ストレージ | 10GB | 25GB | 2GB×ネットワークのユーザー数 | 2GB×ネットワークのユーザー数 |
人数制限 | 5人 | 25人 | 無制限 | 無制限 |
グループ | 3 | 10 | 無制限 | 無制限 |
主な機能 |
| 無料プランに加えて、次の機能を使用可能。
| スタータープランに加えて、次の機能を使用可能。
| エンタープライズプランに加えて、次の機能を使用可能。
|
ゾーホージャパン株式会社が提供するZoho Connectは、チームのコミュニケーションを活性化する、いわば企業内のソーシャルネットワーキングサービスです。
新たなプロジェクトへの参画や分析業務など、メンバーによって与えられるタスクはさまざまです。そのようなときに、搭載されている「フィード機能」を活用すれば、チーム内の状況を簡単に把握できるだけではなく、議論やアイデアの共有もスムーズにおこなえます。
チームワークを高められる機能が満載なので、生産性アップにも貢献するでしょう。
無料プランは、ユーザー数25名、3グループまでなどの制限があります。有料プランで契約しても、いつでも無料プランにダウングレードが可能です。
【オープンソース】無料で使えるグループウェア
続いて、オープンソースの無料で利用できるグループウェアを紹介します。
オープンソース型はプログラムのソースが公開されているため、自由にカスタマイズできる点が魅力です。オープンソースのグループウェアの多くは、その性質上、基本的に無料で利用できます。
グループウェア | 機能 | スマートフォン対応 |
---|---|---|
SHIRASAGI | スケジュール管理・カスタムグループ・アンケート等20種類以上 | × |
FreeGroup | 設備予約・顧客管理・スケジュール管理等7種類 | スマートフォン版サイト〇 |
OSSカレンダー | スケジュール管理 | スマートフォン版サイト〇 |
SHIRASAGI
SHIRASAGI | |
---|---|
月額料金 | 無料 |
ストレージ | 要確認 |
人数制限 | 要確認 |
機能 |
|
株式会社ウェブチップスが提供するSHIRASAGIは、全国の自治体や大学、病院など、比較的大規模な組織での運用が進んでいる、中・大規模団体向けのグループウェアです。
他システムとの連携も容易にでき、基本機能のカスタマイズも可能です。
これまで紙をベースにおこなわれてきた稟議書も、ワークフロー機能を使えば劇的に効率化できます。よく使う書式を電子化してフォーマットに入力するだけで申請準備が完了し、申請や承認作業はデバイス上でおこなうことが可能です。
オープンソースのソフトウェアのため、すべての機能を無料で利用できます。必要に応じて有料で追加機能を開発もでき、拡張性に優れている点も魅力です。
FreeGroup
FreeGroup | |
---|---|
月額料金 | 無料 |
ストレージ | 要確認 |
人数制限 | 要確認 |
機能 |
|
株式会社ネットワーク東海が提供するFreeGroupは、PHP/Laravelフレームワークで開発されたオープンソースグループウェアです。
ダウンロードしてサーバーにインストール後、初期設定をおこなうだけで利用開始できます。インストールマニュアルもあるため、少し知識があればすぐに使えるようになるでしょう。
現状、開発者は社長一人とのことですが、社員と経営者両方の目線から使いやすさを追求して開発されています。
シンプルで使いやすい画面設計も魅力です。今後もさまざまな機能を実装していく予定があるため、動向を追っていきたいグループウェアの一つと言えます。
OSSカレンダー
OSSカレンダー | |
---|---|
月額料金 | 無料 |
ストレージ | 要確認 |
人数制限 | 無制限 |
機能 |
|
シンキングリード株式会社が提供するOSSカレンダーは、企業で使うことを想定して作られた、カレンダーアプリをメインとしたオープンソースのグループウェアです。
チームメンバーのスケジュールを可視化し、メンバーのアサインを素早くおこなえます。オープンソースならではの自由度の高さで、自社で構築して使いたい企業におすすめです。
Googleカレンダーもありますが、個人のものと連携させてしまうと情報管理の面で不安もあるでしょう。とはいえ、カレンダーアプリを開発するとなると、開発費用がかかってしまいます。
OSSカレンダーは自由にカスタマイズでき、他サービスやアプリとの連携も可能なため、自社のニーズに合わせて自由に構築できる点が魅力です。
無料のグループウェアを使う際の注意点
ここまで紹介してきたように、無料で利用できるグループウェアは多くあります。しかし、無料で利用する場合は、有料の場合と違って注意しておきたい点があるのも事実です。
ここでは、無料のグループウェアを使う際の注意点について見ていきましょう。
機能や容量に制限がある場合がある
条件付きであれば無料で利用できるグループウェアでも少し触れていますが、無料のグループウェアは、機能が制限されていたり、ストレージの容量が少なかったりすることがあります。
利用人数や自社が必要とする機能によっては、無料のグループウェアでは不便に感じる場合があるかもしれません。機能を持て余したり、逆に足りなかったりすることのないよう、あらかじめチェックしておくことが大切です。
また、対応デバイスについても注意が必要です。無料グループウェアの場合はスマートフォン非対応である場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
サポート体制が十分ではない場合がある
有料のものと比べ、無料のグループウェアはサポート体制が十分でないことが多くあります。
無料のグループウェアでもサポートを利用できるサービスもありますが、対応がメールのみなど、制限されているケースがほとんどです。
そうは言っても、基本的にはヘルプページやマニュアルが用意されているため、ある程度の使い方や困りごとは解決できるでしょう。 それでも、ITツールに慣れていない社員が利用する場合は、導入に時間がかかってしまったり、導入後の運用がうまくいかなかったりすることも考えられます。
個別のサポートが欲しいなどの要望がある場合は、無料だけではなく有料のグループウェアを検討してみてください。
セキュリティ面が不安な可能性がある
無料のグループウェアは、ログイン時の認証程度しかセキュリティ対策がなされていない場合が多く、セキュリティ面での不安が残ることがあります。
社内情報を扱うため、不正アクセスや情報漏洩のリスクは考慮したいところですが、無料のグループウェアは簡易なセキュリティ機能しか利用できないことがほとんどです。
機密情報を扱う場合は、有料のグループウェアの導入を検討しましょう。有料であっても、低価格で始められるサービスは多く存在します。無料トライアル期間を利用し、使い心地を試してみるのもおすすめです。
グループウェアを有効活用するならチャットボットの導入がおすすめ
グループウェアの導入を検討している、またはすでに導入済みでさらに活用したいと考えている方には、チャットボットの導入がおすすめです。
企業内で複数のツールを導入している場合、情報が散在し、見落としてしまうことも考えられるでしょう。
チャットボットの中にはグループウェアと連携できるものもあるため、うまく利用すれば、グループウェアをより有効に活用できるようになります。
チャットボットとは
チャットボットとは、問い合わせに自動対応で会話をしてくれる技術のことです。その技術が備わったツールを、チャットボットツールと言います。
チャットボットツールを利用すれば、営業時間外でも、忙しくて対応ができないときにでも、寄せられた問い合わせに無理なく対応が可能です。
チャットボットを問い合わせ対応として利用する場合、例えば、カスタマーサポートとして商品やサービスに対する問い合わせに対応したり、社内ヘルプデスクとしてシステムや規則に関する問い合わせに対応したりといった活用方法が考えられます。
本当に人間が対応すべき複雑な問い合わせにのみ担当者が対応すればよくなるため、業務負担が軽減されるほか、大量の問い合わせにも対応できます。
チャットボットとグループウェアを組み合わせるメリット
チャットボットツールの中には、グループウェアと組み合わせられるものがあります。例えば、グループウェア上にチャットボットを設置すると、必要とする情報に簡単にアクセスできるようになります。
社内で発生する不明点を誰に聞けば良いか、わからない社員もいるでしょう。特に近年ではテレワークも普及し、口頭で気軽に質問や問い合わせができなくなっています。
社内で利用しているグループウェアにチャットボットを組み合わせれば、時間をかけて探さずともすぐにマニュアルなど必要な情報にアクセスできるようになるのです。
株式会社サンソウシステムズでは、「さっとFAQ」というチャットボットを提供しています。専門的な知識がなくても会話データを簡単に作成できるほか、シナリオ形式の対話にも対応可能です。
月額1万円から利用でき、コストパフォーマンスに優れている点も魅力です。30日間の無料トライアルも実施していますので、チャットボットが気になった方はぜひ試してみてください。
グループウェアの利用を円滑にするChatGPT
さまざまな企業でChatGPTを導入する動きが強まる中、グループウェアdesknet’s NEOでは、2023年9月にChatGPTによるAIアシスタント機能を追加しました。
グループウェアにChatGPTを導入することで、いつでも必要なときにChatGPTを呼び出し相談ができます。業務中の疑問の解消やアイデア出しとして利用すれば、より円滑に業務を遂行できるでしょう。
とはいえ、ChatGPTではセキュリティ面で課題が残ります。グループウェア内でChatGPTを利用することで、その内容をデータとして学習しないか不安に思う方もいるでしょう。しかしグループウェアでは、ChatGPTのAPIを利用しており、OpenAIはAPIを介した質問を学習データとして活用しないことを保証しています。
そのため、質問や解答内容を学習データとして再利用される心配はありません。ChatGPTの懸念点を払拭しつつ、高い生産性を発揮できることから、今後もより多くのグループウェアで導入が進むのではないかと予想できます。グループウェア導入を検討している方は、ChatGPTを搭載したツールを選んでみてはいかがでしょうか。
株式会社サンソウシステムズでは、グループウェアのChatGPT導入サポートもおこなっています。ビジネスシーンにおける活用事例についての詳細を紹介しておりますので、気になる方はぜひダウンロードしてみてください。
無料のグループウェアは多数!自社に適したものを活用しよう
グループウェアの導入は、社内の情報共有やコミュニケーションが円滑になり、企業全体の業務効率化につながります。
「グループウェアを利用してみたい」と考えた時、費用面も気になるポイントの一つでしょう。グループウェアには、完全無料・条件付き無料・有料のものがあります。
利用を検討している場合は、まずは無料のものから導入してみるのも良いかもしれません。ただし、完全無料や無料プランのグループウェアは、使える機能に制限があったり、ストレージ容量が十分でなかったりと、知らなければ後から不便に思ってしまうケースもあり得ます。
有料のグループウェアの中には、無料トライアル期間が設けられているツールもあります。無料のもので満足できない場合は、トライアルを試した上で有料のグループウェアを検討してみてください。