CVの獲得は、Webサイトを運営する上で大きな軸となります。CVを獲得するには、Webサイトを作成しただけではできません。
Webサイト作成後も、ツールを使用しながらサイトを解析・分析してCVRの改善を繰り返して少しずつCV数を増やしていきます。
今回の記事では、CVR改善の方法や活用できるツール、具体的なポイントについて解説していきます。
CVRの改善にはチャットボットのようなWeb接客ツールの活用もおすすめです。「さっとFAQ」であれば、月額1万円からスタート可能。30日間の無料トライアルもあります。この機会にご検討ください。
CVRとは?
CVRとは、Conversion Rate(コンバージョンレート)の略称です。
Webサイトを訪れた人が、そのサイトの目的となる行動を取ることをCVと呼び、具体的な行動は以下のようなものがあります。
- サイトの会員登録をしてもらう
- 資料をダウンロードしてもらう
- 商品やサービスを購入・登録してもらう
そしてCVRとは、サイトの訪問数に対するCVの割合を指します。
似ている言葉で、CTRという言葉があります。CTRは、Click Through Rateの略称で、検索結果や広告でWebサイトが表示された回数のうち、実際にクリックされた回数の割合です。
CTRとCVRは、密接に関係しています。例えば、CTRが低く、CVRが高い場合には、広告の効果が発揮できていないといえるため、広告を出稿している場所を再検討したり、デザインを変更したりするなどの施策が必要です。
CVRの計算方法
CVRの数値は以下の計算方法で求められます。
CVR = コンバージョン数 ÷ サイトの訪問者数 × 100
通常、サイト全体の訪問者数を使用してCVRを算出しますが、ページごとのCVRを算出したいときには、そのページの訪問者数を使用します。
CVRを改善するためのポイント9選
次に、CVRを改善するポイントを見ていきましょう。CVRの改善は、サイトの見た目に関わるデザインの部分や、見た目には見えない部分までさまざまなものがあります。
CVの再設定
CVRを改善するためには、CVの内容や設定について改めて見直してみることをおすすめします。最終的なゴールにつなげるには、現在設定しているCVのほかにもポイントがあるかもしれません。
例えば、商談につなげることが最終的なゴールである場合、CVとなり得るポイントは、資料のダウンロードや会員登録、メルマガの登録など、複数のものが考えられます。
単独のCVに着目するだけでなく、CVのポイントを増やすことでCVRを改善していけます。
エラーをなくし、サイト構造を改善する
エラーページはサイトを訪問したユーザーのストレスを生み、途中離脱する原因となります。そのため、テストを繰り返して出来る限りエラーページを少なくしましょう。
エラーページとは、具体的に以下のものがあります。
- システムエラー
- リンク切れ
- 過去のキャンペーン
データベースを使用したシステムや、検索システムを使用しているWebサイトの場合、ユーザーの操作によってエラーになってしまう場合があります。
システムエラーを見つけるには、解析ツールで離脱の多いページを洗い出し、ひとつずつ調べていきましょう。離脱の多いページを見つけたら、操作をテストしてエラーをなくしていきます。
掲載が終了したリンク切れのページや過去に実施したキャンペーンのページには、類似した情報や代替えの商品・情報を掲載するなどして対応するようにします。
LPO(ランディングページ最適化)の実施
LP(ランディングページ)とは、Webサイトとは別で作成するWebページです。キャンペーンや単品商品の購入を促すために活用されます。商品やサービスの魅力をユーザーへ伝えて、CVを獲得するための大きな役割を果たします。
LPの作成後は、解析と改善を繰り返します。このことをLPO(ランディングページ最適化)と呼び、CVRの改善にもつながります。
LPOの具体的な方法には、LPを開いた際に一番始めにユーザーの目に入るファーストビューをインパクトのあるものにする、口コミなどを掲載してユーザーの信頼性を獲得するなどの方法があります。
EFO(エントリーフォーム最適化)を実施
CVRが低い理由の一つとして、入力フォームでの離脱が多いことが挙げられます。入力方法が複雑であったり、入力項目の数が多かったりすることが大きな理由です。この場合、ユーザーはストレスを感じて、申込み前に離脱してしまいます。
これを改善するのがEFO(エントリーフォーム最適化)です。入力フォームの仕様やデザインを改善していき、入力時のユーザーのストレスを軽減することで、CVR改善に直結します。
CTAを見直す
CTAとは、「行動喚起」を表し、Web上では、ユーザーが行動を起こすための画像やボタンを指します。特に、「資料請求」や「問い合わせ」のCTAボタンは、CVを獲得するための重要な要素です。
CTAボタンのデザインを目立つものに変更したり、設置個所を増やしたりすることでCVRの改善につながります。
ただし、設置個所を増やしすぎると、ユーザーが誤って押してしまう原因となり、CVRを下げてしまう恐れもあります。CTAボタンは、ユーザー目線に立ち、必要な場所に設置するようにしましょう。
広告を見直す
出稿中の広告を見直すことからも、CVRを改善できる可能性があります。広告は、ターゲットと出稿先のページが見合ったものになっているでしょうか?
例えば、若年層をターゲットとする場合は、Instagramなど、若い層が集まる場所へ広告を出すのが良いでしょう。そのためには、ターゲットと商品の強みを深くまで理解し、どこに広告を出すのか検討する必要があります。
CVまでの移動を少なくする
サイト内で、CVページの移動を少なくして離脱を防ぐ方法もあります。CVまでに情報が多いとユーザーの気が散ってしまい、離脱の原因になってしまうためです。
ページが長く、スクロールの量が多くなってしまうときには、ページの途中にCTAボタンを設置してCVルートを複数作る方法で、途中離脱を回避するのも良いでしょう。
また、離脱防止ツールを活用する方法もおすすめです。離脱防止ツールは、ユーザーが離脱しそうなタイミングでポップアップを表示させたり、ユーザーの属性に合わせたバナーを表示させたりします。これにより、サイトの続きを読み進めるように促し、離脱を防止します。
コンテンツの改善
CVR改善のため、インパクトのあるコンテンツを作成する方法もあります。コンテンツを充実させてSEOを実施すれば、サイトの閲覧数も増え、CVRの改善になります。
ただし、コンテンツが検索エンジンから評価されるまでには、ある程度の時間が必要です。実施する際は、長期的な施策として視野に入れましょう。
データベース系のコンテンツを運営している場合には、表示順を変更させてCVを獲得する方法もあります。ユーザーが魅力を感じてくれそうなコンテンツを上位に表示させることで、好印象を与えられます。
接客ツールを活用する
チャットボットなどの接客ツールを使うことでも、CVRを改善できるでしょう。接客ツールは、ユーザーの行動によってコンテンツを使い分けてくれます。
購買意欲の高いユーザーや、会員登録してくれそうなユーザーを判別し、そのユーザーにクーポンを配るなどのお得な情報を提供することで、的を絞りCVポイントを獲得していきます。
CVRの分析や改善で活用できるツール4選
続いて、CVRの分析や改善に役立つツールを紹介します。
- Google Analytics
- A/Bテスト用ツール
- ヒートマップツール
- チャットボット
今回取り上げるのは以上の4つです。一つずつ詳しく見ていきましょう。
Google Analytics(グーグルアナリティクス)
Google Analyticsは、Googleが提供する解析ツールです。ユーザの属性やデバイス、アクセス数や閲覧時間などのユーザーの行動を解析できます。
Google Analyticsでは、必要な数値をピックアップし、CVRを算出したり、離脱率を測定したりできます。正にCVR改善に必須と言えるツールでしょう。
A/Bテスト用ツール
Webサイトのデザインを決定するツールに、A/Bテストと呼ばれる手法があります。AとB、2種類のページを用意し、どちらの方が効果的か検証する手法です。
A/Bテスト用ツールを使用して検証していくことで、効率よくCVRを改善できます。
ヒートマップツール
ヒートマップは、Webサイト上で、ユーザーがクリックし閲覧している箇所や、スクロール範囲を可視化するためのツールです。サイト内で多くのユーザーが興味を示した箇所は赤くなり、反対に、興味を示さない箇所は青くなります。
ヒートマップツールを使用すれば、ユーザーがWebサイトのどの部分に興味を示しクリックしているのか、どの部分で離脱しているのかを簡単に分析できて、CVR改善に役立ちます。
チャットボット
チャットボットは、Webサイト上でユーザーと自動で会話をしてくれるプログラムです。ユーザーがWebサイト上に出てくる吹き出しに疑問点や問題点を入力するとそれに回答してくれます。
サイト内にチャットボットを導入することで、CVRの改善に役立たせられるでしょう。
チャットボットは、自然な会話でユーザーの問い合わせに回答し、その流れで資料請求や会員登録を促すこともできます。入力フォームの登録時に、ユーザーのストレスを軽減し、CVR向上につなげられる便利なツールです。
CVR改善のためにはサイトを細かく見直すことが重要
今回の記事では、CVR改善のためのポイントや活用できるツールについて解説しました。CVRを改善するためには、解析ツールを活用して自社サイトを分析し、CVRを算出することからはじめてみましょう。
次に、サイトのページごとにCVRを改善できる箇所があるかどうか検証していきます。CVRの改善方法には、サイトの導線やCTA、EFOなど、Webサイトの見た目を改善する方法から、エラー表示の解消やツールの導入など、見た目には見えない部分でも改善できます。
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