「お問い合わせフォームを作りたいが、作り方がわからない」「どうすれば問い合わせ確度が高くなるのだろう?」と考えている担当者は多いのではないでしょうか?
お問い合わせフォームは、少しで不便が残るとユーザーから問い合わせを受けづらくなります。そうすると購買や商談の機会の減少へも繋がりかねません。
そこで今回は以下について解説します。
- お問い合わせフォームの作り方
- 簡単に利用できるお問い合わせフォームサービス
- CVを数多く発生させるフォームの作り方
- 運用時の注意点
本記事を読めば、数多くの問い合わせを獲得するお問い合わせフォームを作成できます。ぜひご参考にしてください。
また、お問合せフォームへの誘導にはチャットボットの活用もおすすめです。弊社サンソウシステムズが提供するチャットボット「さっとFAQ」はエクセルから会話データを簡単に作成できます。
月額1万円からの低価格、30日間の無料トライアルもご用意したので、気になる方はチェックしてみてください。
お問い合わせフォームの作り方
まずはお問合せフォームの作り方を解説します。最初に作成にて必要な要素を確認しましょう。
そのあとで作り方について解説します。
お問合せフォームに必要な要素一覧
お問合せフォームを作成するには以下の要素が求められます。
- 入力エリア
- 確認メッセージ
- 完了メッセージ
- レスポンシブ対応
- セキュリティ対策
- 例文
- オートフィル機能
入力エリアからセキュリティ対策は、顧客の利便性や操作の正確さを保つ上で必須。また例文やオートフィル機能があれば、より入力しやすくなりフォームの活用頻度も増えるでしょう。
特にオートフィル機能があれば、氏名や住所をワンクリックで入力が可能に。これが機能すれば問い合わせ数を大きく増やせます。
こういったお問い合わせフォームを作成する方法は、大きく分けて3つが挙げられます。
- HTMLおよびCSSを用いる
- WordPressであればプラグインを入れる
- お問い合わせフォーム作成ツール・サービスを使う
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
HTMLおよびCSSを用いて作成する
Webサイト上のほとんどのお問合せフォームはHTMLとCSSによって作成されています。
これらを利用するメリットは、デザインやレイアウトを自由に設定できること。自社のイメージや商品の特徴にぴったりと合わせられます。
一方でHTMLとCSSで記述するには知識と技術が必要な点に注意してください。未経験から始めるとなると相当な学習が必要となります。
仮に完成できたとしてもクオリティに不満が残ることも。ある程度経験のある人員がいる場合にのみ、この方法を推奨します。
WordPressのプラグインを利用する
Webサイト制作にWordPressを利用しているなら、プラグインを使う方法も考えられます。例えば「Contact Form7」や「MW WP Form」が代表的です。
これを利用すれば、ある程度使いやすいお問い合わせフォームをすぐに出力できます。設定もさほど難しくありません。
HTMLやCSSのように特別な技術も必要なく、すぐにでも導入可能です。
ただしプラグインはWordPressのみでしか扱えない点がデメリット。別のCMSを利用している場合は、自力でコーディングするかフォーム作成ツールを使うのが現実的です。
簡単にフォームを実装できる反面、細かいレイアウトやデザインまでは調整できない面もあります。Webサイトや製品のトンマナやテーマに合わせるには限界があることを理解しておきましょう。
フォーム作成ツールを使う
お問い合わせフォーム専用の作成ツールを使うのもよいでしょう。これを利用すればプログラミングやHTML、CSSの知識がなくても、ある程度上質なフォームを作成可能です。
一般的な内容なら、フォーム作成ツールで十分に有用なフォームを作れます。また解答内容を集計したり、それウィグラフとして出力したりする機能が搭載されている場合も。
ちなみにお問合せフォームには有料・無料のものがあります。有料のものは、やはりデザイン性や使い勝手がすぐれている点が特徴。また無料では実現できない特殊な機能やヘルプデスクのサポートがついてくることもあります。
一方で無料のものでもそれなりのクオリティは確保できます。少なくとも実用できるお問合せフォームはしっかりと作成可能です。
簡単に利用可能なお問い合せフォーム作成サービス・ツール7選
お問い合わせフォームを作成するなら、専用ツールやサービスを利用することがおすすめ。HMTLやCSSなどの知識がなくても、すぐに高品質なものを用意できます。またWordPressを利用する必要もありません。
中でも以下7つがおすすめです。
- Googleフォーム
- FormOK(フォームオーケー)
- formrun(フォームラン)
- Tayori(タヨリ)
- formzu(フォームズ)
- オレンジフォーム
- SELECTTYPE(セレクトタイプ)
これらは特に簡単な手順でお問い合わせフォームを作成できます。それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
さらに詳しいお問合せフォーム作成ツールについては、以下の記事でも解説しています。
Googleフォーム
(引用:Google)
Googleフォームはもっとも幅広く活用されているお問合せフォームです。
基本的に無料で利用できるにもかかわらずレイアウトが美しく、必須・選択項目の設定や自動返信など、必要な機能はすべて揃っています。
さらに問い合わせ内容をスプレッドシートに即時反映するどの連携機能も。またGoogleアカウントさえあれば誰でもすぐに利用可能です。
これだけの機能があって費用がかからないのは魅力的。自社でも積極的に活用したいところです。
ただし問い合わせを送る側もGoogleアカウントを持っていて、なおかつログインしている必要がある点だけは注意しましょう。それ以外には目立った欠点がなく、どの場面でも使いやすいフォーム作成サービスです。
FormOK(フォームオーケー)
(引用:FormOK)
FormOKは、豊富な機能を有する有料お問い合わせフォーム作成サービスです。基本的なデザインや設定はもちろん、スパムブロックやメール通知などさまざまな機能が搭載されています。
さらに画像やPDFを添付して送付することも可能。これは不具合が起こったときにスクリーンショットを確認したいときなどに活用できます。
またフォーム入力を途中で保存する機能が盛り込まれているも特徴。操作ミスや一時中断があっても、入力内容を保持します。これらの特別な機能により、ユーザーの利便性を高いレベルで確保できます。
料金:月3,500円+税〜/月
formrun(フォームラン)
(引用:formrun)
formrunは、有料お問合せフォームとしてもっとも有名な製品です。
画面の指示にしたがって項目を選択していくだけで、簡単にお問い合わせフォームを作成できます。ビジュアルも整理されていて見やすく、またスマートフォンからの視認性も良好です。
また背景やテキストなどのカラーも設定でき、Webサイトやサービスのトンマナに合ったお問い合わせフォームを作成できます。そしてその設定方法も簡単で、特別なスキルは必要ありません。
有料のサービスなら、まずはformrunの導入を検討するのがよいでしょう。
料金:3,880円+税〜/月
Tayori(タヨリ)
(引用:Tayori)
Tayoriもおすすめできるお問い合わせフォーム作成サービスです。直感的に操作・設定できるダッシュボードが特徴的で、簡単にフォームを作成できます。
受信箱はリスト形式になっており、順序よく確認することが可能。テンプレートも豊富で、一般的なお問い合わせフォームから、予約・イベント受付・面接受付などシチュエーションに合わせてチョイスできます。
その他デザインのカスタマイズやタスクの割り振りなど、あらゆる機能を搭載。他のツールと比較してできることが多く、あらゆるニーズに応えられるのが強みです。Tayoriがあれば万全の状態でお問い合わせフォームを運用できます。
料金:3,400円+税/月
formzu(フォームズ)
(引用:formzu)
formzuは、基本的な機能がすべて揃った使いやすいお問い合わせフォーム作成サービスです。ファイルが送信できたり、選択肢による条件の枝分かれを設定したり、細かいところまで工夫した良質なフォームを作れます。
またCSVファイル出力や送信内容の統計ツールも搭載。これはアンケートを取る際にも活用ができます。
さらにフォーム最適化が実施できる点もポイントです。各項目での入力回数や時間、エラーの発生率を集計して報告します。これらのデータを参照すれば、フォーム中の問題を的確に解消することが可能。結果として問い合わせやコンバージョンの数値を高められます。
料金:6,300円+税/月
オレンジフォーム
(引用:オレンジフォーム)
オレンジフォームは、指示された順番で質問や回答、選択肢を設定するだけで各種フォームを作成できるツール。基本的なお問い合わせフォームのほか、以下のパターンがテンプレートとして用意されています。
- 資料請求
- サンプル請求
- アンケート
- セミナーイベント参加受付
- イベント出欠
- 各種サービス登録
またスプレッドシートに回答内容を反映させたり、ChatWorkに通知を飛ばしたり、外部ツールとの連携も可能です。
さらに入力されたメールアドレスを自動的にメルマガの配信先として設定できるなど、次のステップに繋がる機能も用意されています。
料金:1,200円+税/月
SELECTTYPE(セレクトタイプ)
(引用:SELECTTYPE)
SELECTTYPEは、高品質なデザインのテンプレートが数多く用意されているサービスです。シンプルなものはもちろん、ポップ・クール・シックなどあらゆるパターンが用意されています。
また予約を受け付けることが前提となっている点もポイントです。さらにそのままカレンダーなどに予約内容を反映させられるため、その後の業務もスムーズ。スタッフやコースなどの指名も細かく受け付けられます。
Googleアナリティクスとも融和性が高く、コンバージョンやトラフィックをSELECTTYPE経由で観察が可能です。
使われやすいお問合せフォームを作るポイント
お問合せフォームの作り方自体は、プラグインやフォームを使えばさほど難しくありません。しかしただ作るのではなく、ユーザーに使ってもらいやすい設計で、問い合わせ数を確保することが大切です。
その上で以下8つのポイントを実施するとよいでしょう。
- シンプルなレイアウトを心がける
- 入力項目数は最低限
- 選択式を重視する
- 必須項目と選択項目を設定する
- 個人情報に対するポリシーを表明
- スマートフォンでも入力しやすいように
- 入力エラーは即時表示
- 例文を用意して迷わせない
もちろんお問い合わせフォームを最適化する手法は他にもさまざまあります。しかし、本格的に実施しようとなると相当な時間がかかるもの。
まずは上記のように優先順位の高いものから順番に取り組みましょう。それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
シンプルなレイアウトを心がける
お問合せフォームでもっとも重要なことはシンプルなレイアウトを心がけること。なぜなら見た目が分かりやすくなければ、離脱されやすいからです。
背景やカラーリングが統一されておらず、入力箇所も分かりづらいフォームである場合、見た目の時点で感覚的に忌避されやすくなります。さらに入力がより面倒に感じられ、離脱されやすくなるとも言えるでしょう。
シンプルで見やすいお問い合わせフォームなら、ストレスを与えることなく、スムーズに入力できます。あまり余計な装飾を加えるのではなく、できるだけ簡潔に作成しましょう。
入力項目は最低限の数にとどめる
お問い合わせフォームを作成する際は、入力項目数を最低限にとどめるようにしましょう。なぜなら問い合わせ数の増加が期待できるからです。
入力項目が無駄に何十箇所もあると、問い合わせにかかるユーザーのストレスと負担は相当なものになります。一方入力項目が少なければ少ない時間で解答しやすいため、途中で離脱されにくく、結果として問い合わせの数も多くなります。
ユーザーに入力させる手間は、可能な限り少なくしましょう。一方で削りすぎると、のちの業務が進めづらくなるケースもあるため、加減が大切です。
選択式の回答方法を重視する
お問い合わせフォームを作成するとき、入力項目はできるだけ選択式にしましょう。記入式の項目があると、それだけでユーザーは面倒に感じ、問い合わせ入力が中断されがちです。
例えば「なぜ興味を持ったか」といった質問も自由記述にするのではなく、「Web検索」「知人の紹介」などの項目を用意し、選択させる方式を取りましょう。
その他問い合わせ内容などもあらかじめ選択肢として用意すれば利便性が高まり、問い合わせ数も増加します。
必須項目と選択項目を設定する
お問い合わせフォームでは必須と選択、二つの項目を使い分けましょう。これによりユーザーの負担を減らし、問い合わせの確度を高められます。
氏名や住所、所属企業や役職は情報として優先度が高く、必須項目として設定すべきと言えます。一方でさほど重要ではない部分は、入力しなくても送信できる選択項目とするのがよいでしょう。
目的に合わせて取得したい情報を精査し、優先順位を付けて提示することで、ユーザーの回答のハードルも下がります。
個人情報に対するポリシーを表明する
当たり前のことですが、個人情報に対するポリシーを表明することも重要です。
個人情報に対するポリシーを掲載していないだけで、人によっては情報の流出を懸念して、問い合わせを中断するケースがあり得ます。BtoBではこの点は特に重要です。
お問合せフォームと一緒に、必ず個人情報に対するポリシーを表明しましょう。もちろんそのポリシーどおりに、得た情報を厳重に扱うことも大切です。
スマートフォンでも入力しやすい仕様にする
お問い合わせフォームを作るときは、スマートフォンでも入力しやすいように工夫しましょう。いわゆる「スマホライク」と呼ばれるSEO施策の一つです。
一般消費者に限って言えば、実に68.3%がスマートフォンを使ってWebサイトを閲覧しています。この点を踏まえれば、スマホライクは必須のタスクと言えるでしょう。
スマートフォンに対応していないお問合せフォームだと、表示されたときにレイアウトがやや崩れます。そうすると入力しづらく、離脱される可能性もあります。できる限りスマートフォンに合わせた設計を実施しましょう。
参考資料:【総務省】令和2年通信利用動向調査の結果
入力エラーは即時表示する
お問い合わせフォームでは、入力内容に漏れや誤りがあったとき、エラーを表示させます。これは正しい情報を集める上で欠かせない機能です。
入力エラーを表示させるタイミングは即時がおすすめです。そうすれば問い合わせやコンバージョンの数を減らさずに済みます。
逆に入力エラーを知らせるタイミングが送信ボタンを押した直後では、「いちいち修正するのが面倒だ」と判断され、問い合わせが中断されるかもしれません。特に複数箇所でエラーがあれば、修正には大きなストレスが生じ、離脱される可能性も高まります。
しかし入力エラーを即時表示すれば、ユーザーにストレスを与えず、問い合わせやコンバージョンを失わずに済むでしょう。
例文を用意する
例文を用意することもよい方法です。選択肢ではなく記入式の項目で、どのように入力するのか例を示しましょう。
例えば電話番号を入力するときにハイフンを挟むのか、名前のフリガナはカタカナなのかひらがななのか、一瞬悩む瞬間があります。
それだけで面倒に感じて離脱するユーザーもいます。ましてそれが何度もあれば、フォームから離脱される強いきっかけになってしまうかもしれません。
しかし回答欄の近くに「000-0000」などといった例文があれば、ユーザーを惑わすことがありません。どのように入力すればよいのか分かりやすく、テンポよく項目を埋められます。
迷ってしまいそうな箇所にはできるだけ例を示して、入力がスムーズにできるように誘導しましょう。
お問い合わせフォーム運用時における注意点
お問い合わせフォームを作成する際は、以下3つの注意点に注意しましょう。
- スパム対策を徹底する
- ボックスを細かくしない
- 1ページでフォームを完結させる
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
スパム対策を徹底する
お問い合わせフォームを作成するときは、スパムを警戒しなければいけません。
スパムとは、ウイルスをばら撒いたり、個人情報を抜き取ったりするためのプログラムが組み込まれた攻撃的な問い合わせのこと。これによって自社のパソコンやシステムが故障したり、あるいは顧客の情報が外部へ流出する可能性があります。
お問い合わせフォームの場合は、回答欄に悪質なURLを記載し、それをクリックすると攻撃を受ける仕組みです。攻撃を避けるために、スパム対策を徹底し、迷惑なメールが殺到しないようにしましょう。具体的には以下の施策が考えられます。
- 同一IPアドレスからの連続投稿を拒否する
- リンクの記入を認めない
- Google reCAPTCHA v3を導入する
上記を組み合わせておけば、ほとんどのスパムを遮断できます。ウイルス感染や個人情報の抜き取りは企業にとって大きな脅威です。お問い合わせフォームを作る際には、スパム対策を徹底しましょう。
ボックスを細かく分けない
お問い合わせフォームを作るときは入力のボックスを細かく分けないようにしましょう。細分化が過ぎると入力が面倒になるからです。
例として、メールアドレスについて「@」を境に左右でひとつずつボックスがあるパターンが挙げられます。
いちいちカーソルを動かしたり、マウスを操作したりするのはユーザーにとって大きな負担です。もちろん入力するにあたって多少はこういった動作は必要ですが、できるだけ少なくして利便性を確保するようにしましょう。
1ページでフォームを完結させる
お問い合わせフォームの利便性を確保するために、2ページにわたって作成することは好ましくありません。なぜなら正常に問い合わせを出せなくなる可能性があるためです。
例えば1ページ目から2ページ目へ遷移しようとしても、なんらかの原因でうまく接続できなかった場合、1ページ目で入力した内容が失われてしまいます。そうするとユーザーは「2度同じ内容を入力したくない」と判断し、問い合わせ自体を中断することも考えられます。
そもそも2ページにもおよぶ入力は、ユーザーにとって大きな負担です。お問い合わせフォームを作るなら、1ページでおさめるようにしましょう。
お問い合わせフォームの作り方を理解して突き詰めよう
本記事ではお問い合わせフォームの作り方を解説しました。
お問い合わせフォームを作るなら、専用の作成ツール・サービスを使うことがおすすめです。プログラミングの技術などは一切必要なく、高品質なフォームを作成できます。
その上でユーザーの利便性が高められるように意識しましょう。入力項目を最低限にしたり、1ページで完結させたり、とにかく手間がかからないように設定することが重要です。
本記事を参考に、ユーザーの手間を煩わせない高度なお問い合わせフォームを作成しましょう。
お問い合わせフォームと合わせてチャットボットの導入もおすすめします。システムがその場ですぐに返答することができ、顧客満足度の向上やCVRの改善につながります。
弊社、株式会社サンソウシステムズでは月額1万円から利用できるチャットボット「さっとFAQ」を提供しています。エクセルから会話データを簡単に作成することができ、ノーコードで実装・分析が可能です。
30日間の無料トライアルもありますので、「まずは使って試してみたい」という方はこの機会に導入をご検討ください。